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コロナウイルス関連の論文が検索できる!『ludwig』を使いませんか

投稿日:2020年4月4日 更新日:

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エイミ

こんにちは!

医学英語発音コーチのエイミです。

 

昨日、私が日頃から利用させてもらっている英語ライティング補助サービス ludwig(ルドウィグ)から、「世界の科学者に役立ててもらうため、新型コロナウイルスの内容に特化した無料のサービスをリリースした」というメールが届きました。

 

ludwig は、今回の COVID-19 による被害の最も大きい国の一つ、イタリアを拠点とする英文作成補助サービスを提供している企業です。

 

ludwigからのメッセージと、このような時にも素晴らしいサービスを提供してくださる彼らの姿勢に胸打たれましたので、微力ながら、ここでご紹介させていただければと思います。

 

ludwig は、英語非ネイティブのための英文検索データベースです。

英語で堅めの文章を正しく書くスキルが必要な方(お医者様や研究者の方など)には、信頼できる英文作成補助ツールとしておすすめです。

日本でももっと広がればいいなと思いますので、記事後半では簡単に使い方についても触れていきます。

 

ludwig からのメッセージ

 

まず、昨日届きました ludwig からのメールの一部をご紹介させてください。

和訳は、伝わりやすさを重視して、ある程度意訳してお届けします。

 

 

エイミへ

COVID-19の流行は、世界中に恐怖と死をもたらしています。

ludwig はイタリアの企業です。

我がイタリアはにわかに信じがたいほどのウイルスの猛威に襲われました。

私たちは、このウイルスに抵抗するために、私たちに出来ることをしたいのです。

ほかの国々で、COVID-19による結末がこれほどの悲劇にならないことを心より願っています。

 

 COVID-19に特化した検索エンジン

私たちは、科学へ貢献するため、COVID-19関連の文献に特化した検索エンジンを作りました。

これを、COVID-19に対するludwigの取り組み(Ludwig Initiative Against COVID-19)LIA と呼びたいと思います。

LIA は完全に無料です。

(中略)

お願いがあります。

このサービスを役立てていただける科学者の皆さんに、ぜひこのリンクを回してください。

私たちは、(一人ひとりの責任ある行動に加えて、)科学の力がこの難局を乗り超える鍵になると信じています。

 

 

ludwig の LIA を使って私たちが出来ること

 

通常の ludwig は英語圏の新聞記事の文章を集めたものですが、ludwig LIA は、COVID-19に関連する文献のデータベース です。

トップページの説明によると、世界の研究者たちの協力により、SARSをはじめとするコロナウイルスグループの論説が29000以上集まったそうです。

 

 

このデータベースを使い、たとえばある英語の語句で検索して、その語句が使われている英語の文献を見つけることができます。

また、「これは英語でなんと言えばいいんだろう」と感じたことを日本語で検索して、適切な英語表現を探したりすることも出来ます。

 

 ludwig LIA

 

 

【例】LIAに「covid」と入れて検索すると

 

たとえば、検索窓に “covid” と入力して検索をかけると、28件のヒットがありました。

文献のリンクももちろん付いています。

 

また、たとえば「入院して●日目に~した」という英文を探したいと仮定して、”入院 日目” という日本語で検索してみました。

こちらも正しくヒットしました。

 

 

 

ludwig は、

「LIA は、研究者の皆様がCOVID-19に対しての科学的なブレイクスルーを見つけるために使っていただける検索エンジンです」

と説明しています。

 

 

 ludwig LIA

 

私も、一人の日本人として、世界の科学者の皆様が共通言語である英語を利用して素早く情報伝達ができ、その結果として一人でも多くの方の命が助かることを願ってやみません。

 

また、今この時にウイルスとの闘いに尽力してくださっている世界中の医療現場の方々に、心からの敬意を表します。

 

 

今回のまとめ

この記事では、イタリア発の英語ライティング補助サービス ludwig(ルドウィグ)がリリースした COVID-19関連の文献データベース 『LIA』 をご紹介しました。

 

たとえば今、新型コロナウイルスに関することで、

「他国の先生に日本の患者さんのこんな症例を英語を伝えたい」

と思うことがあるかもしれません。

また逆に、

「あちらではこういう場合どう対応しているのか、情報をもらいたい」

というようなことも、あったりするのではないかと思います。

 

「でも英語でどう言えばいいのかわからない」と悩む時、ludwig の LIA がサポートしてくれるかもしれません。

 

私にはこうしてご紹介することしかできないのですが、お一人でも多くの日本人科学者の皆様の目にとまることを願っています。

 

ludwig の取り組みに意義があると感じられたら、ぜひ、お医者様・研究者様同士でも、リンクのシェアをお願いします!

 

  ludwig LIA

 

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エイミ
医療英会話の発音とリスニングの専門家。ER先生。舌トレ先生。英検先生。
20代後半から英会話習得をスタートし、最初は「センキュー」以外一言も話せない英語音痴だった。日本人にとっての理解しやすさを追求した解説と「トレーニングは楽しく!」が信条。ERが大好き。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 935点。

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