こんにちは!
学会英語発音コーチのエイミです。
今回は、学会参加後レポートの第2弾です。
クライアントさんであるサトシ先生との後日談をもとに、「英語の発表を成功させるためのヒント」をお届けしています。
皆さんは、
カタカナ発音になってしまう一番の理由
って、何だと思われますか?
LやRが発音できていないこと、でしょうか?
実は、カタカナ英語になってしまう大きな理由は、唇や舌の動きとは違うところに理由があります。
今回はそのお話です。
急ぎの方は、下の目次から4の動画(約5分)へ飛んでください。
余裕のある方は、最初から順に読んでいただくと詳しく理解できます!
リズムを変えれば、英語らしくなる!
ズバリ、16人のドクターのうち何人が、
いわゆるカタカナ発音だと思った?
そうですね。
4人、お上手な先生がおられたので…。
残りの12人ですね。
ほとんどやないか!
でも、まー、確かにそんな感じだよね。
カタカナ英語になる理由はいろいろあるけど、
一番の原因って、何だろう。
まず、何を直せば良いと思う?
それは、まずリズムでしょうね!
リズムさえ英語らしくできれば、LやRを少々間違えたって、
英語っぽく聞こえますから。
カタカナ英語で困っている先生方には、ぜひ
英語のリズムを知って頂きたいですね!
日英のリズムの違いを「タ」と「ダ」で表現!
それでは、ちょっとしたゲームをやってみましょう。
サトシ先生、これから言う単語の音を、
日本語はタ、英語はダに変えてみてください。
まず、「日本」。
「にほん」ね。タタタ。
タタタ、ですね! では次は、「Japan」。
ダ ダァー
OKです! もう1セット、お願いします。
カタカナで「アメリカ」は?
えーと、タタタタ。
では、英語で「America」は?
ダ ダァー ダダ
ありがとうございます!
サトシ先生、日本語と英語のリズムの違いを
一声で説明すると?
えーと、
日本語は、ぜんぶの音を同じ大きさ・同じ長さで話す。
それに対して英語は、
強い音と弱い音のコントラスト
を作って話す!
Create a Contrast! 英語は「タタタ」で話しちゃダメ!
サトシ先生が話してくださったように、日本語は、言葉の中の一つ一つの音を、すべて同じ強さ、同じ長さで話す言語です。
日本語のリズム
すべての音が同じ音量・同じ長さ。
・かぞく ︎ → タタタ
・むすめ ︎ → タタタ
・うえのむすこ(上の息子)→ タタタタタタ
それに対して英語は、言葉の中の音を、弱い・短い音 と 強い・長い音 に分けます。
そして、強弱のコントラスト を作って話します。
音を伸ばすか伸ばさないかだけの違いではないことに気を付けましょう。
強い音は、音量は大きく、トーンは高く、長めに発音。
弱い音は、音量は小さく、トーンは低く、短めに発音します。
英語のリズム
弱い音と強い音が入り混じる。
・family ダァー ダ
・my daughter ダ ダァー ダ
・my older son ダ ダァーダ ダァ
どれだけ言葉が長くなっても、このルールは変わりません。
日英のリズムの違い
【日本語】
日本から来ました。生まれも育ちも大阪です。
タタタ タタ タタタタ。タタタタ タタタタ タタタタタ。
【英語】
I’m from Japan. I was born and raised in Osaka.
ダ ダ ダダァー. ダ ダ ダァー ダ ダァー ダ ダダァーダ.
まぁ、正直、こういうのは文字じゃわかりにくいよね。
下に動画があるから、そっちもみてね!
「英語を話しているのに、なんで日本語っぽく聞こえるんだろう?」
「LやRの発音練習はしてるんだけどなぁ。おかしいなぁ。」
という方。
日本語の「タタタタタ」リズムのまま、英語を話してしまっていないでしょうか?
母語の影響で、日本語リズムで英語を話してしまっている日本人は実はとても多いです。
人間が音から得る情報量の多さとしては、
リズム感(全体の雰囲気) > > > LやRなどの正しさ(細部)
です。
せっかくLやRが正しく発音できていても、リズムが日本語のままだと、全体の雰囲気が日本語で聞こえてしまいます。
動画
この記事の内容を動画でまとめました!
「タタタとか書かれてもわからんわ!」と思われた方、見ていってください!
まとめ
学会からの英語レポート2回目は、
というお話でした。
「英語のリズムに乗れているかどうか」は、「英語っぽく聞こえる」「英語っぽく聞こえない」を分けている大きな要素の一つです。
地域で見ると、関東出身の方は、
特に平坦な話し方をされる傾向があったりもします。
リズムの話は奥が深いですので、また別の記事でも書いていきたいと思います。
それでは、今回はここまでです!