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英検1級受験記【6】The Early Solar System「初期の太陽系」

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今回は、2022年度第2回の英検1級過去問「The Early Solar System(初期の太陽系)」という宇宙系の読解問題を読んでいきます。

この英文の中でよくわからなかった専門的な用語について調べて学習しましたので、本記事でいくつかご紹介してみたいと思います!

 

宇宙系難問…! 英検1級読解「初期の太陽系」

エイミ

こんにちは!

医学英語発音コーチのエイミです。

 

今年2024年、私は人生で初めての英検1級に挑戦しています。  

「The Early Solar System(初期の太陽系)」

は、2022年度第2回にて出題された長文読解の過去問の一つです。

 

皆さんは「宇宙」に興味はお持ちでしょうか?

私は残念ながらこれまで、宇宙に興味を持ったことが全くありませんでした。

子供の頃に見た美少女戦士セーラームーンのアニメで「水金地火木土天海冥」というワードを覚えたのが、私にとって唯一の宇宙系知識だと思います。(しかしこれももう過去のもので、冥王星は「惑星」枠から外れてしまったらしいです…。)

そんな宇宙知識ゼロの私ですが、英検1級では「宇宙」に関わる問題が出題されることが度々あります。

読解だけでなく、ライティングやスピーキングで「宇宙開発」についての意見を求められたりなどもあります。

つまり英検1級に受かりたければ、宇宙について多少の基礎知識は持っていなければなりません。

ということで今回は「宇宙」について、ゼロベースから勉強していきます!

 

solar system「太陽系」とは?

「The Early Solar System(初期の太陽系)」は、宇宙知識ゼロの私にとって超難問でした。

全体的にほぼサッパリ読めませんでしたが、特に私にとって最も意味不明だったのは、太陽の数 の部分であったと思います。

「The Early Solar System」の中には、our solar system their suns といった表現が出てきます。

私はこれまで、太陽は一つだけだと思っていました。

なので、「我々の太陽系」「彼らの太陽(複数)」という表現で頭の中がハテナマークでいっぱいになり、その先をどれだけ読んでも意味不明…という感じになってしまいました。

 

そもそも、タイトルにもある “solar system”、「太陽系」とはなんなのでしょうか?

 

◆ solar system「太陽系」

画像:Our Solar System | Grade 9 Science and Technology

 

太陽系とは、「太陽及びその周りの惑星などで構成される天体のグループ」を指します。

(「天体」は宇宙空間にある物体の総称です。)

our solar system、「我々の太陽系」において現在確認されているのは、

・「水金地火木土天海」の8個の惑星

・5個の準惑星(冥王星など)

・惑星または準惑星を公転する衛星(地球の衛星である「月」など)

・その他の小天体

などです。

 

私たちの住む星・地球は、宇宙の中でこのグループに属しているのですね。

ふむふむ。

 

「太陽系」は一つではない!

our solar system とわざわざ「our」が付けられていることには、やはり意味がありました。

太陽系は複数存在するんです。

そうなんです。

私は初めて知りました。

今回の「The Early Solar System(初期の太陽系)」において、our solar system という表現が見られたのは以下の二つの文です。

 

1つ目:第一段落1行目

The origin of our solar system has long been the subject of speculation.

私たちの太陽系の起源は長いこと考察の対象となってきた。

 

2つ目:第三段落1行目

The grand tack scenario may also provide clarity for other apparent inconsistencies in our solar system.

また、グランド・タックのシナリオは、私たちの太陽系において矛盾と思えるほかのことをはっきりさせるかもしれない。

 

理系の知人に「太陽系って一つじゃないんだね!」と言ったら「そうだよ」とさらっと言われましたが、私は全く知らなかったので、「太陽系は宇宙にたくさんある」ということは驚きでした。

 

 「太陽」もたくさんある!

太陽系が一つではないということは、「太陽」も一つではないんです。

たくさんあるんです。

なので、第二段落5行目に their suns という表現が出てきます。

 

第二段落5行目

Scientists, however, have observed Jupiter-like gas planets in distant solar systems —nicknamed “hot Jupiters” — orbiting their suns at surprisingly close distances.

しかし、科学者たちは、「ホット・ジュピター」というニックネームが付けられた、遠方の太陽系の木星に似た巨大ガス惑星が、驚くほど近い距離でその惑星にとっての太陽を周回するのを観測している。

 

宇宙には「地球のある太陽系」のほかに「恒星とその周りを回る星々のグループ」がたくさんあります。

それを太陽系外惑星系、略して「系外惑星」と呼びます。

 

◆ 遠方の太陽系(太陽系外惑星系)にある星の種類

画像:【図解】太陽系外惑星 写真1枚 国際ニュース AFPBB News

 

ウィキペディアによると、2024年2/1時点で太陽系外惑星は5607個が確認されているそうです。「太陽系外惑星」

 

系外惑星系は英語ではいろんな表現があるようなのですが、今回の英検では、問題文の第二段落5行目に “distant solar system”、「遠方の太陽系」という表現で出てきました。

また、第三段落5行目に “other known solar systems”と書いてあるのも、系外惑星系のことです。

The vast majority of the inner regions of other known solar systems are populated by such planets, so scientists believe our solar system may be extremely unique in this regard.

ほかの知られている太陽系外惑星系の中心に近い領域の大部分がそのような惑星で占められているので、科学者たちは、私たちの太陽系はこの点において極めて独特なのかもしれないと考えている。

 

設問35 の選択肢にも、“solar systems in distant areas” と、系外惑星が出てきています。

 

★ここまでのまとめ★

・宇宙には太陽が複数ある。

・太陽系も複数ある。

・英語では、地球の属している太陽系を our solar system、それ以外の太陽系、「太陽系外惑星系」を distant solar systems などと呼ぶ。

 

 木星と土星は「ガスのかたまり」

Jupiter Facts

「The Early Solar System(初期の太陽系)」を読み進めていくと、二段落目から Jupiter、「木星」に焦点が当てられていきます。

ここで私は、木星が「水素ガスで出来たかたまり」であり、地面のような硬い面がなく、人が降り立つことが出来ない物体であることを初めて知りました。

また、上記のNASAの記事によると、木星の横幅は地球の11倍、「地球がブドウの粒なら木星はバスケットボールサイズ」とあり、とても巨大です。

木星のような「ガスで出来た」「巨大な」星は宇宙にこれまた複数あり、こういった惑星は The gas giants、「ガス惑星」と呼ばれています。

 

・第二段落3行目

The gas giants Jupiter and Saturn are thought to have formed in regions farther from the sun, beyond what is referred to as the frost line, as temperatures at this distance are low enough for the matter that makes up gas giants to solidify.

巨大ガス惑星である木星と土星は、凍結線と呼ばれるものを越えた、太陽からもっと遠い領域で形成されたと考えられている。この距離での温度は、巨大ガス惑星を構成する物質が固体化するほど十分低いからである。

 

“木星およびそれと同様のガスを主成分とする惑星(ガス惑星)である土星のことを木星型惑星(巨大ガス惑星)と呼ぶ。”

ウィキペディア「木星

 

「ホット・ジュピター」とは?

さて、木星と土星がガス惑星であることを学習出来たら、さらにずんずん読んでいきましょう。

第二段落の真ん中に差し掛かり、いよいよ今回の問題文の核心部、hot Jupiter「ホット・ジュピター」が登場します。

 

・第二段落4行目

Scientists, however, have observed Jupiter-like gas planets in distant solar systems —nicknamed “hot Jupiters” — orbiting their suns at surprisingly close distances.

しかし、科学者たちは、「ホット・ジュピター」というニックネームが付けられた、遠方の太陽系(太陽系外惑星系)の木星に似た巨大ガス惑星が、驚くほど近い距離でその惑星にとっての太陽を周回するのを観測している。

 

ホット・ジュピター、「熱い木星様惑星」とは、inner solar system、「太陽の近く」を回っている木星様のガス惑星の総称です。

問題文によると、neblar hypothesis、「星雲説」 では、「木星のようなガスで成形されている硬度の低い星は、太陽に近い場所(inner solar system)では熱波によって形成されず、太陽から離れた場所(regions father from the sun)でのみ形成される」と考えられていた、とあります。

しかし研究が進むにつれ、系外惑星系で、太陽の近くにもガス惑星が多数存在することがわかってきたんですね。

宇宙研究の専門家の方々は、それを「ホット・ジュピター(熱い木星)」と呼ぶことにしました。

この後、ホット・ジュピターの存在を説明するための「グランドタック」なるシナリオが業界で提言されることなどが書かれ、受験者である私たちはそれを読み進めていきます。

 

そのほかわかりにくかった語句1 宇宙関連

「The Early Solar System(初期の太陽系)」を読み、ほかにもわかりにくかった用語がたくさんありました。

私が調べたものを一部載せておきます。

まずは宇宙関連英単語です!

接頭辞 astro- 天体、天文、星」を表す接頭語。astronomy /əstrɑ́(ː)nəmi/ は「天文学」。astrology は「星占い、占星術」。

形容詞 astronomical 「天体の、星の」。本文中に出てきた astronomical observations は「天体観測」。

● 名 planet 「惑星」。惑星とは、太陽の周りを回る星のこと。地球は惑星の中の一つ。

● 名詞 interstellar gas 「星間ガス」。宇宙空間で、星と星の間に漂うガスのこと。主成分は水素とヘリウム。星間ガスが高密度に集まると、星雲、neblar になり、それが星の素になる。interstellar gas(ガス)→ neblar (ガスの集まり、星雲、星の赤ちゃん)→ star。

● 名詞 mass 宇宙がテーマの英文のにおいては、物理用語としての「質量」。宇宙系英文で必ずと言って良いほど出てくる語。「mass」は「マスメディア」での「大衆」など、はっきりとした形を持たない「かたまり」を指します。「質量」の単位はグラムで、「重量(重さ)」と似ているのですが、似て異なる概念です。たとえばある物質が地上と引力の異なる場所、宇宙空間などに行くと、「重量(重さ)」は変わります。しかし 「質量(物質そのものの量)」は変わりません。私は「mass(質量)は引力に左右されない値で、宇宙空間の話ではマストな概念」というくらいに考えています。

・第一段落5行目

For example, in computer simulations based on the hypothesis, the masses of certain planets and the regions in which those planets reside were inconsistent with current astronomical observations.

例えば、この仮説に基づいたコンピューター・シミュレーションでは、特定の惑星の質量とそれらの惑星が存在する領域は現在の天体観測とは矛盾していた。

 

そのほかわかりにくかった語句2 一般

宇宙関連後以外の今回出てきた重要語まとめです。

英検1級合格に必要な単語数は 最低10000語 です!

 

⚫︎ plausible /plɔ́ːzəb(ə)l/ 形容詞 「もっともらしい」「あり得そうな」。

◆ plausible あり得そう。implausible あり得なさそう。関連語 applaud 拍手する。[ap(…に)plaud(手をたたく)]

◆ far-fetched 信じがたい。直訳「取ってくるには遠い」。

Despite sounding far-fetched, the scenario has been praised for plausibly explaining why hot Jupiters exist.

信じ難い話に聞こえるにもかかわらず、このシナリオは、ホット・ジュピターが存在する理由をもっともらしく説明していると称賛されている。

 

⚫︎ factor in A  動詞「〜を計算に入れる」。

・第三段落3行目

By factoring in Jupiter’s trajectory in the grand tack scenario, scientists realized the gas giant was likely scattering matter close to the sun that would otherwise have greatly increased Mars’s mass.

グランド・タックのシナリオにおける木星の軌道を計算に入れることによって、この巨大ガス惑星は太陽の近くの物質をおそらく追い散らしていた、そうでなければ火星の質量は著しく増えていたであろう、と科学者たちは気付いた。 

 

⚫︎ populate /pɑ́(ː)pjəlèɪt/「特定の集団が住む」「占拠する」。

◆ A is populated by B  AがBを占拠する。<場所・社会階級・ランキング上位など>を占める。

The vast majority of the inner regions of other known solar systems are populated by such planets, so scientists believe our solar system may be extremely unique in this regard.

ほかの知られている太陽系外惑星系の中心に近い領域の大部分がそのような惑星で占められているので、科学者たちは、私たちの太陽系はこの点において極めて独特なのかもしれないと考えている。

 

今回のまとめ

今回は、英検1級2022年度第2回にて出題された長文読解「The Early Solar System(初期の太陽系)」から、私が気になったワードを読み解いてみました。

◆ solar system、「太陽系」とは?

「宇宙空間において太陽及びその周りの惑星などで構成される天体のグループ」のこと。太陽系も、太陽も、宇宙には数多く存在していることが明らかになっている。地球が所属している太陽系は our solar system、それ以外の太陽系は distant solar system などと呼び分けられる。後者は日本語では「系外惑星系」という。

◆ Jupiter、「木星」の特徴とは?

木星と土星は「水素ガスで出来たかたまり」であり、地面のような硬い面がなく、人類は降り立つことが出来ない。ガスで出来た巨大な物体である木星は the gas giant と呼ばれる。

◆ hot jupiter、「熱い木星様惑星」と「グランドタックのシナリオ」とは?

木星のようなガスを主体とする星は、太陽熱の影響を強く受けると形成することが出来ないので太陽の近くでは生まれ得ないと考えられてきたが、宇宙研究が進むにつれ、系外惑星系で太陽の近くを回るガス惑星が複数確認されるようになった。そのような星を hot jupiter と呼ぶ。そこで「hot jupiter は太陽から離れた場所で形成し、その後内側に移動したのではないか」という惑星移動説が提唱される。それが「グランド・タック」。

・tack 「針」「方針」。転じて 進路。航路。

 

私は医療英会話の発音が専門ですが、まだしばらく英検1級の勉強を続けていこうと思うので、「わたしも英検1級やりたい」という猛者のお医者様 がおられましたら、よろしければ下記のメルマガへご登録ください。

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エイミ
医療英会話の発音とリスニングの専門家。ER先生。舌トレ先生。英検先生。
20代後半から英会話習得をスタートし、最初は「センキュー」以外一言も話せない英語音痴だった。日本人にとっての理解しやすさを追求した解説と「トレーニングは楽しく!」が信条。ERが大好き。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 935点。

詳しいプロフィールはこちらからどうぞ。