この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/
(アイコンをクリックで登録画面へ移動します)
今回は英検準1級のリスニング問題パート1解説シリーズ6回目です。
リスニング地力を上げるためには「音読」、特に自分の口でネイティブの発音を繰り返す「コピーイング」が欠かせません。
しっかりと聞いて、細部まで真似て繰り返し、確実に「聴く力」を上げていきましょう!
ラジオは前半は10分00秒、後半は10分17秒だ。
早く聞きたいあなたは倍速などでどうぞ!
アップルポッドキャスト、グーグルポッドキャストからも「エイミ」で検索!
英検準1級のリスニング問題でリスニングチャレンジ!
こんにちは!
医学英語発音コーチのエイミです。
今回は英検準1級のリスニング問題パート1、二人の人物による会話問題を取り上げ、「試験に合格しつつ日常英会話も身に付ける!」というテーマで学習していきます。
最初に課題音声を聞き、男性と女性が何を話しているのかを考えてみましょう。
それではどうぞ!
◆ 英検準1級リスニング問題パート1にチャレンジ!
選択肢
1. The woman should hire more staff.
2. The new file clerk might be dismissed.
3. The procedure for hiring staff is outdated.
4. The woman is too concerned about Brent.
聞き取りのポイントは、以下のようなところです。
● 男性と女性は、どのような人物について、会話をしているでしょうか?
● 話に挙がっている人物について、女性が男性に心配事を伝えていますが、彼女は何を気にしているでしょうか?
● 男性は女性の心配事に同意しているか、それともしていないか、どちらでしょうか?
一度で分からなくとも二回、三回と聞き返し、できるところまで頑張ってリスニングしてみてください。
もうこれ以上無理!というところで、下で答え合わせをしましょう!
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
◆ 答え
女性:ロメーシュ、文書係の新人のことで、少し話があるのだけど。
Romesh, I’d like a word with you about the new file clerk.
男性:ブレントのこと?よく働いてるみたいだし、人当たりも良いよね。
You mean Brent? He seems to work hard, and he’s friendly enough, isn’t he?
女性:そうだと思うけれど、前の職を首になったと聞いたの。彼の紹介状はしっかりチェックされたのかしら?
Well, that may be, but I heard he was fired from his last position. Were his references checked thoroughly?
男性:そう思うよ、(紹介状の確認は)通常の(採用)手順だから。まあ、ちゃんと働いてくれているなら、それは今のところ置いておこうよ。いま、仕事もたくさんあることだし。
I assume so. It’s standard procedure. Anyway, if his performance is adequate, let’s leave well enough alone for now. We’ve got too much on our plates as is.
女性:ええ、そうね。
I suppose you’re right.
Question: What does the man imply?
ということで会話に出てきていた人物は、男性と女性の職場に入ってきた新人さん でした!
女性が気にしていたのは「新人さんの紹介状はちゃんとチェックされたのか(前職を首になったらしいが大丈夫か?)」。
男性は女性に、(仕事をちゃんとしてくれているなら)それは一旦気にしないでおこう と提案していました。
「男性が女性に「気にするな」と言っている」ことがわかった方は、この問題に正答することができるでしょう。
理解できたあなた、素晴らしいです!
今回の学習ポイント 前半
ここから今回の前半(ポッドキャスト第129回)の学習ポイントを解説していきます!
女性:ロメーシュ、文書係の新人のことで、少し話があるのだけど。
Romesh, I’d like a word with you about the new file clerk.
● “I’d like a word with you.”「少し話があるのですが。」
ドラマでもしばしば見かける定型表現です。”May I have a word with you?” や “I’d like a word with you.” で「少しお話しよろしいですか?」。
◆ 例1 「先生、少しお話しよろしいですか」 ER より
Dr. ベントン:先生、すみません。少し、あちらでお話できますでしょうか?
Excuse me, doctor. May I have a word with you, please?
◆ 例2 「ちょっといい?」 ER より
Dr. ウィーバー:スーザン、ちょっといい?めまいの患者になぜCTをするの。
Susan, a word, please? Why are you ordering a CT for vertigo?
男性:ブレントのこと?よく働いてるみたいだし、人当たりも良いよね。
You mean Brent? He seems to work hard, and he’s friendly enough, isn’t he?
女性:そうだと思うけれど、前の職を首になったと聞いたの。彼の紹介状はしっかりチェックされたのかしら?
Well, that may be, but I heard he was fired from his last position. Were his references checked thoroughly?
● “Were his references checked thoroughly?”「彼の紹介状はしっかりチェックされたのかしら?」
references /réf(ə)r(ə)ns/、「紹介状」は、応募者が前の職場から受け取り、次の職場の面接に際して提出する書面です。勤務歴などに間違いがないことを証明するもので、欧米圏で広く用いられています。
最近日本でも
「リファランスチェック」と
そのままカタカナで使用されていますね!
◆「リファランス」の詳しい解説↓
紹介状とは、ある人物の技術や能力を評価する書面である。通常は前向きな言葉で綴られる。紹介状は、大学入学、奨学金の申し込み、職への申し込みなどにおいて使用される。紹介状を作成する人のことを レフェリー(referee、身元照会人)、または スポンサー(sponsor、引受人)という。
A reference letter – sometimes letter of reference, recommendation letter, or letter of recommendation – is a letter in which someone assesses another person’s skills and capabilities, usually in a positive way. A reference letter is normally used for university admission, scholarship applications or job applications. The person writing the reference letter is called the referee or sponsor. The referee is typically a university professor, high-school teacher, boss or supervisor or someone who is otherwise connected with the person the letter is about.
似た単語として、医療機関間における患者さんの紹介状、refferal がありますが、こちらの発音は
refferal /rifə́:rəl/
リファーロウ
です! ストレス音節(アクセントの位置)が違うので気を付けたいところです。
副詞 thoroughly /θə́ːroʊli/「きちんと」「入念に」も、意味、発音ともに重要語です!
今回の学習ポイント 後半
今回の後半(ポッドキャスト第130回)の学習ポイントの解説です!
男性:そう思うよ、(紹介状の確認は)通常の(採用)手順だから。まあ、ちゃんと働いてくれているなら、それは今のところ置いておこうよ。いま、仕事もたくさんあることだし。
I assume so. It’s standard procedure. Anyway, if his performance is adequate, let’s leave well enough alone for now. We’ve got too much on our plates as is.
● “I assume so. It’s standard procedure.”「そう思うよ、(紹介状の確認は)通常の(採用手順だから。」
“assume” は「思う」と和訳される動詞ですが、何か背景があった上で、そう捉える。受け取る。という文意で使う洗練された動詞です。背景となる「理由」が一緒に述べられることが多いです。由来はラテン語の assumere、as(to、~へ)sumere(take、引き受ける)で、「受け取ること」「引き受けること」。
◆ “assume” 使用例 「経験があったので、自分で出来ると思いました」 ER より
Dr. グリーン:陣痛促進も分娩も、何度か経験があり、
I’ve induced before, delivered babies before. I assumed that I could handle the situation. I was wrong.
● Let’s leave well enough alone for now.「それは今のところ置いておこう。」
“leave well enough alone” は、本問題で正答を選ぶ上での重要表現でした。「特に何もせずに現状のままにしておく」「現状でよしとする」「それはそれとして独立させる」の意味となります。
◆ 例 「このままで置いておきましょう」DIY系YouTube より
このままで良い棚が出来ると思うので、このまま置いておきましょう。引き出しのスライド部分は、あとで必要な時に回したり、動かしたり出来ますから。なのであまり心配していません。
I’m pretty confident that we’re going to just be happy with the way things are.
I’m going to leave well enough alone. If there’s any adjustments that need to be made these slides have lots of adjustments that we can kind of pivot things around and move them as needed. So I’m not too worried about it.
● We’ve got too much on our plates as is.「いま、仕事もたくさんあることだし。」
“have so much on one’s plate” で、「誰々にとってやるべきことがたくさんある」という意味の慣用表現です。
“as is” 副詞的に「現状で」「いまのままで」。
女性:ええ、きっとそうね。
I suppose you’re right.
動詞 “suppose” も「思う」と訳されます。こちらは「特に根拠や理由はないが、そう思う」「そういうことにする」という「思う」です。sub(下に)pose(置く)。そういうこととして、下に置く。assume と比べるとかなりふんわりしています。「たぶんそうであろう」のようなニュアンス。
◆ 例 「あなたはもう帰っていいと思うわ」プラダを着た悪魔 より
エミリー:今夜はずっと楽しみにしていた慈善パーティーなのに、
Oh, god. It’s the benefit tonight. I’ve been looking forward to it for months. I refuse to be sick. I’m wearing Valentino, for crying out loud. Right. Well, everybody will be leaving soon to get ready, so… I suggest you go and drop Miranda’s Fendi bag off at the showroom, then I suppose you can just go home.
◆ I refuse to… 断る。拒む。の意味ですが、「〜
◆ for crying out loud まったく。本当に。直訳は「〜
◆ drop A off at… 〜に〜を置いてくる。預ける。
聞いて、ウンウン、ハイ終わり。
じゃ英語力は永遠に伸びません!!!
ラジオで一緒に発話練習しよう!
今回の内容をポッドキャストでもどうぞ!
アップルポッドキャスト、グーグルポッドキャストからも「エイミ」で検索!
この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/
(アイコンをクリックで登録画面へ移動します)
今回のまとめ
今回は 英検準1級のリスニング問題で英語のリスニング対策をしつつ、同時に日常英会話の「型」を覚える という個別レッスンの一部をご紹介しました。
リスニングの地力を上げるためには、実は「聞いているだけ」では圧倒的に足りません。音読、特にコピーイング(真似をして繰り返すこと)を行うことが必要です。
ネイティブの発音をしっかり良く聞いて、出来るだけ同じように自分の口で話し、確実にリスニング力を上げていきましょう
私のメルマガは医療英会話の講座になりますが、英語学習の情報発信をしていますので、興味のある方は参加してみてください!↓