医学英語発音コーチ・エイミについて

 

 
英語の発声・発音改善の専門家。
日本人にとっての理解しやすさを追求した音声解説と、「トレーニングは楽しく!!」が信条。
University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management 卒。TOEIC 915点。

 

エイミの発音のレベルは?

 

アルツハイマー病に関するこちらのスピーチの、以下の部分を発話してみました。

Let’s begin by looking at what we currently understand about the neuroscience of Alzheimer’s. Here’s a picture of two neurons connecting. The point of connection, this space circled in red, is called the synapse. The synapse is where neurotransmitters are released. This is where signals are transmitted, where communication happens. This is where we think, feel, see, hear, desire … and remember. And the synapse is where Alzheimer’s happens.

 

こちらはご本人(米神経学者のリサ・ジェノヴァさん)の音声です。

 

 

どんな人?

好きなこと

1歳と3歳の姪をこよなく愛する。

パラグライダー、キャンプ、サーフィン、ダイビングなどが趣味。

海外ドラマは FRIENDS と ER が特に好き。

物事を細かく突き詰め、脳みそに汗をかいてアイデアを出し、人に喜んでもらうことが大好き。

座右の銘は「負けないぞ」。

 

これまで、現在、今後の目標

● 20代前半 ~ 広告制作会社で大学機関などの広報物を作っていました(英語力はゼロでした。)

● 26歳、会社の先輩からの「ハワイならほとんど日本みたいなもんだよ。英語話せなくても大丈夫だよ~」という言葉を真に受け、一人でハワイ旅行へ。

ホテル前でバスから一人放り出され、その先は英語しか通じず、「ハワイはアメリカじゃん!!!」と途方に暮れる。

「センキュー」だけでなんとか5日間を乗り切ったものの、帰国する際、空港へ向かうタクシーで運転手さんの “Where to?”(どちらまで?)がまったく聞き取れず、「この子は一体どこへ行きたいんだ?」と周りの方々を巻き込み、最後までハワイの人々に迷惑をかけて帰国。

● 20代後半、「世界一周しよう」と思い、英語を勉強する目的で、一カ国目としてフィリピンへ。

一カ国目で世界一周をやめ、そのまま現地の大学に入学しました。

(理由はその方が面白そうだったから。)

大学で英語が通じなさすぎて、発音を独学で猛特訓しました。

● 30歳、英語学校スタッフ(日本人の生徒さんへ発音を教え始める)

● 外科医のレン先生と出会います。「学会発表の発音サポートはとても楽しい!」と気づく

● 医学英語を中心に発音を教える専門家へ

今後の人生の目標は、家庭に恵まれない子どもたちへの奉仕活動をすることです。

 

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今回は、私が「医学英語と学会発表の発音講師」という天職に至った経緯をお話できたらと思います。

少し長くなりますが、お付き合いいただけたら嬉しいです。

 

 

20代後半で人生初の留学。挫折しかない日々の始まり

「英語圏に住んで英語漬けになれば、自然に英語は話せるようになる。」

私の留学生活は、そんな思い込みをふっとばされるところから始まりました。

今となってはものすごく恥ずかしいのですが、当時の私は、「英語圏に住めば、数ヶ月でそこそこの英語は話せるようになる」と信じていました。

そして、一言も英語を話せないくせに、日本で何の準備もせず、そのまま海外へ。

その結果、延々と挫折しかない日々を送ることになります。

 

・留学初日、先生が何を言っているのか一言も聞き取れず、授業が成り立たない。

 

・先生が頻繁に口にする「~、らい?」の意味が分からない。数週間後、ようやく「〜, right?(〜だろう?)」と言っていると理解する。

 

・「どうして英語を勉強しに来たの?」という質問に、英語での答え方がわからず黙り込み、他の留学生の前で大恥をかく。

 

・レストランで fork alcohol dollar も通じず、絶望的な気持ちになる。


・スーパーで単語が聞き取れず、5回くらい聞き返す。 corn(コーン)と言っているだけとわかり、「なんてどうしようもないんだ」としみじみ思う。

 

・英語学校入学直後に受けたTOEIC(990点満点)は1問目からまったく分からず、4択のマークシートをただ塗りつぶして250点(塗れば誰でも取れる最低点数)大学生さんたちから「この人何しに来たんだろう」と白い目で見られる。

 

・ストリートチルドレンにネックレスを盗まれ、盗難証明書を発行してもらうため警察に行くも、英語が出来ないので警察官になめられる。発行手数料を10倍もぼられる。

 

当たり前なのですが、何をしても一切うまくいきませんでした。

これまで日本で「社会人」として生きてきたプライドはボロボロになりました。

 

 

そこから必死で勉強し、3ヶ月の英語学校での生活を終える頃には少しずつ英語が口から出てくるようになったのですが、大学生活が始まり、また大きな問題にぶつかることになります。

 
 

英語学校では伝わっていた英語が全然伝わらない、そして聞き取れない

大学の同級生たちはみな優しく、私のつたない英語も我慢強く聞いてくれる人たちでした。

それでも毎日何度となく、

Sorry?

What did you say?

と、何か言うたびに、聞き返されてしまいます。

さらに大学の授業では、先生が何を言っているのか、全然聞き取れなくなってしまいました。

もうまったくわからず、お手上げで、最初のうちは授業を全部録音し、家に飛んで帰ってチューター(家庭教師)の先生に聞いてもらい、ぜんぶ説明し直してもらう という体たらく。

知らない単語だったからとか、難しい文法だったからとかではなく、ごく簡単な英語でも聞き取れなくなりました。

「この間まで通じてたし、聞き取れてたのに、なんでやねん!」

と思いましたが、その理由はだんだんとわかりました。

英語学校では、留学生は お客様 です。

先生たちはゆっくり、はっきりと聞き取りやすい英語で、生徒と話します。

そして先生たちは 日本人と英語で話すのが仕事 なので、日本人の訛りに慣れています。

だから、私の英語でも通じていたのです。

それがわかっていなかった私は「自分の英語は通じるし、聞き取りも大丈夫」と勘違いしたまま、お客様枠 から出てしまいました。

 
 

二度と再現できないくらい、努力をしまし

 

その時から、英語用の声と耳を鍛えるため、私の試行錯誤の日々が始まりました。

毎日、自分の英語の声を録音してネイティブの音声と聴き比べ、発声練習をして近づける を繰り返しました。

人生で一番集中して、どうしたら良いか考え、努力をしたんじゃないかなって思います。

改めて英語の「音」に真剣に集中してみると、気がつくことが山のようにありました。

そうしてもがいているうちに、同級生たちから

 

エイミは発音が良くなったね

すごく聞き取りやすくなったよ

 

と褒めてもらえることが増え、さらに頑張るという良いループに入っていきました。

 

ある時、日本人に英語を教えているフィリピン人の友達に

あなたの発音は才能(talent)だね

と言われたことがあります。

 

これには、「いやいや!」とびっくりしました。

才能なんて、そんなのじゃない。

私は声量もなく、滑舌も悪く、最初は「声出ない」「舌動かない」でとても苦労しました。

私は特別な才能っていうのはなかったけれど、ただ、みんなと楽しく英語で話がしたくて、その気持ちで少しずつ、自分の発音を変えていきました。

 

 

大学卒業 → 英語学校スタッフ → 発音コーチ → 外科医のレン先生と出会う

そしてなんとか、大学を卒業。

次に私は海外の英語学校でスタッフを始めます。

その頃から、

 

エイミさん、発音良いよね

どうやったらそんな風に話せるの?

僕にも教えてよ

 

と、周りの学習者さんたちから、声をかけて頂けることが増えてきました。

そうこうしているうちに、発音やリスニングのトレーニング方法を体系立ててお教えすることがめちゃくちゃ面白くなり、英語の発音を専門に教えるお仕事にシフトしていきました。

そして、知人を通じて、ドクターの レン先生 と知り合うことになります。

 
 

医学英語、特に学会発表英語の発音指導を始める

 

Dr.レン

どうも!

外科医のレンです。

 

Dr.レン

僕は英語の文法は強いけど、

発音はさっぱりわかんない。

英語はたくさん聴けば慣れるだろうと思っていたけど、

ドラマの聞き流しはなんの役にも立たなかった!

で、どうしたら英語話せるようになるの!?

 

レン先生は40代。

バリバリ手術をこなし、臨床に研究にと常に走り回っておられる、非常にエネルギッシュなお医者様でした。

そんな先生の目下の悩みは 英語での発表

先生は英語論文を読みこなす読解力をお持ちでしたが、これまで留学経験はなく、典型的な 読めるけれど話せない・聞き取れない 英語学習者さんのお一人でした。

 

先生曰く、

 

この間大きな学会で英語発表をしたんだけど、『原稿を読むだけなら出来るだろう』と思っていたら、これがまぁ、まったくできなくて。

 

出来はひどいわ、仲間の先生達には慰められるわで、本当に恥ずかしくて。これはもう、リベンジするしかない!と思って、いま頑張ってるんです

 

で、ある程度表現力なんかは身についてきたんだけど、どうにもならないのが、発音とリスニングです。

 

たとえば、want と won’t の音の違いって何? とか。分からないと、自信がないから声が小さくなるし、カタカナ発音になってしまうんよね。この2つはどう違うんですか?

 

ここから、私とレン先生の発音ジャーニーが始まりました。

want と won’t の音の違い を知る。

◆ かっこよく英語を話せる 声の出し方 をマスターする。

マシンガン英語を聞き取れる ようになる。

そして、先生が実際に次の発表で使われるスクリプトとスライドを使い、発表のトレーニングを進めて行きました。

 

知識欲のかたまりのようなレン先生とのレッスンは楽しすぎ、教えていただく医学の専門的なお話もどれも興味深くて、私はすっかり「医学英語のサポート」のとりこになりました。

このレン先生とのレッスンが、私がお医者様に英語の発音をお教えするようになったきっかけです。

 

私の約束と信念

多くの方にとって、人の発音を聞くだけ テキストを読むだけ で発声や発音のコツを理解するのは至難の技です。

そのためこのサイトでは、画像、動画、ポッドキャスト(インターネットラジオ)を使い、できるだけ詳しく発音解説をしています。

私が持っている知識や情報は包み隠さず公開していますので、どんどん独学にご活用いただければ、本当に嬉しいです。

 

ただ、どんな手を使っても、ここでお伝えできることには限界があります。

なぜなら、何事も真剣にやれば必ず細かい部分で疑問が出てきますが、その疑問は100人いれば100通りあり、ここでそのすべてにお答えすることはできていないからです。

「ここはどうすればいいのかな?」「これであってるのかな?」と疑問に思った時には、ぜひ、信頼できる専門家に質問を投げかけてみてください。

 

私も、皆様の英語の発音・リスニング力を、お一人では到達が難しいレベルまで引き上げていくサポートをしています。

いつもめざすのは、

お相手をリスペクトし、課題を克服する喜びを共有し、その結果、関わる世界全体の士気を上げていく

そんな仕事です。

 

日本で素晴らしい研究をされている先生、高い技術をお持ちの先生が、

「英語が話せないから」

「質疑応答が怖いから」

という理由で国際学会にエントリーできないというのは、とても残念なことです。

 

これまでは目を落として原稿を丸読みするだけでしたが、今回は初めて、英語で自分の思いを伝えることができました。

先月の学会では賞を頂きました!

『いつの間にそんなに英語できるようになったんですか?』と他施設の先生に驚かれました

 

こんなお声が喜びです。

日本人の繊細さ、勤勉さ、協調性の高さは、世界にとってかけがえのないものの一つだと私は感じています。

英語を楽に使える日本人ドクターが増えることは、きっと世界をよくすることにつながる。

そう思うのです。

 

 

もうちょっと読んであげてもいいよ!という方はこちらもどうぞ

2013年から続けて来た英語学習の総学習時間が、2019年に5000時間を超えました。

5000時間は一つの通過点にすぎませんが、一つの節目として、英語が好きなわけでもなく、生きていくために英語が必要なわけでもない私が、どうやって5000時間英語を続けてこれたのか? についての記事を2つ書きました。

この中で、「そもそもなぜ私は英語をやることになったのか」や、「なぜいきなり海外の大学に入ることになったのか」なども書きましたので、もし良かったら読んでみてください!

 

>英語と無関係の人生からいきなり英語留学することになった経緯、これまでの英語学習歴などの記事はこちらから

 

 

エイミの仕事ぶりが知りたい、という方はこちらもどうぞ

これまで私が発音指導をさせていただいた皆様からの感想をまとめました。

実際にどのような姿勢でお仕事に臨んでいるか、その雰囲気を感じていただくことができればとても嬉しいです。

そして、お声の掲載許可をいただきました皆様、温かいご協力に心から感謝申し上げます。

 

>「生徒さんの声」はこちらから

 

 

このサイトに出てくるひとたち

エイミ

英語を発音から教えている人。

得意分野は、医学・統計学の英語を 話す聞く ための指導をすること。

実は学生時代は英語が大嫌いだった。

もしも高校生の時の自分に「将来は英語の先生になるよ」と伝えられたら、「なんでそんなことに!!」と泣いて抗議されるだろうなといつも思っている。

 

レン先生

エイミの一番最初のお医者さんのクライアントさん。

発音は苦手だったけれど、持ち前の熱意でどんどん成長された外科医の先生。

僕はERで言うたらモーゲンスタン部長なんやで?」という名言はエイミの爆笑をさらった。

40代後半にして初めて英会話を始め、国内外での英語での発表はもちろんのこと、英語でいろんなことに挑戦中。

 

サトシ先生

40代前半の外科医の先生。英語は学生の時から苦手で、駅前留学などにトライしてみたもののうまくいかず、エイミと発音や文法を猛特訓中。

英会話はネイティブと話せばできるようになると思っていたけど、そうじゃないって良くわかったよ」としみじみ語る。

学会では座長を務められることもあり、人気記事 座長の英語シリーズ はサトシ先生とのレッスンから生まれた。

写真のマロ眉わんこは、エイミの実家の日本犬。

 

 
 

ナミ先生

30代内科医の女性の先生。「英語から逃げてきたけれど、仕事で必要になっちゃって、もうどうにも逃げられにゃい」と英会話界にカムバック。

最初は自分の専門分野の単語すら発音できずに困っておられたものの、音感の良さを武器に、めきめき上達中。

写真はエイミの実家のニャンコ。

 
 

ゴリラ先生

こわもてだけれど、心優しい30代の小児科医の先生。「これからまだ留学の話もありそうなんで」と、キャリアのためにコツコツ英会話力を積み上げ中。

フィリピン留学に興味を持ち、サクッと数日でセブ島留学も経験した行動派。

読者さんから「ゴリラ先生の顔が見えただけでなぜか爆笑できる」と大人気!

 
 
 
 

投稿日:2019年3月28日 更新日:

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医学英語・学会英語発音コーチ
エイミ
英語の発声・発音改善の専門家。日本人にとっての理解しやすさを追求した音声解説と、「トレーニングは楽しく!!」が信条。英語は読み書きもできず、センキュー以外何も言えなかったところから習得をスタート。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 915点。

詳しいプロフィールはこちらからどうぞ。