こんにちは!
学会英語発音コーチのエイミです。
以前、「TOEIC の本試験でマークシートにフリクションペンを使う」という大実験をされたお医者さんの記事で書いたお客様のS先生が、2019年12月にも TOEIC 公開テストを受けられました。
その点数が今日出たのですが、990点満点中 855点 というめでたい自己最高スコアを出されたので、少しその道のりをお話しさせてもらえたらと思います!
600点台後半から855点へ!
S先生がTOEICを本格的に始める前、2018年秋の先生のスコアは、600点台後半でした。
日本人の成績としてはほぼボリュームゾーンで、「英語できます」とはちょっと言いにくい点数です。
先生のTOEIC受験動機は、
僕は、国際学会で会う外国の先生たちと、
日本人の先生と話すのと同じように
本音で話がしたいんです。
でも 実は、相手の方の言っていることが
あまりちゃんと聞き取れない んです…。
だからもっとリスニング力をつけたいんです!
ということで2019年、先生はTOEICを集中して頑張られ、私はその学習サポートをさせていただきました。
しかし「集中して頑張った」と言っても、S先生はお医者さんとしての本業がとてもお忙しい方です。
英語に集中できる時間は、1日30分から1時間が限界です。
わかりました。
それでも結果が出るよう、なんとかしましょう!
私は先生のご希望を聞き、学習プログラムを考え、ゆっくりでも確実に英語力が上がる方法で学習を進めていくことにしました。
【やったこと】リスニングのために発音練習を徹底した
TOEIC L&R は、「聴く」と「読む」だけのテストです。
つまり「話す」項目はありません。
ないのですが、S先生には、まず徹底的に英語の発音練習をしていただきました。
なぜなら、リスニング力を上げるためには、ネイティブと同じように自分が発音できるようになるのが一番早い からです。
S先生は基本の発音学習はすでに私と終えられていたのですが、TOEICバージョンとして、もう一度丁寧にみっちりやりました。
S先生は「話して通じるレベルの発音力」は持っておられましたが、去年は「ネイティブの英語がスムーズに聞き取れるレベルの発音力」ではなかったからです。
聞くテストなのに「発音練習」ってどういうこと?
私は、発音力には大きく2つのレベルがあると思っています。
一つは、話して通じる発音力 です。
このレベルを身に付けるのは、実はそんなに時間はかかりません。
通じさえすれば、完璧な発音じゃなくても全然良いからです。
問題は、もう一つの ネイティブの英語が聞き取れる発音力 です。
さっき「リスニング力を上げるためには自分が発音できるようになるのが近道」と書きましたが、「聞き取れるようになるために発音練習をする」というのは、今では英会話の王道アプローチです。
この リスニングのための発音力 をマスターするのはちょっと大変で、これには発音の基礎を知っているだけでは足りないです。
じゃあ何をするのか? というと、
◆ ネイティブの発音をつきつめて丁寧に聴く
◆ それを自分で同じように言えるようになるまで真似をする(すごく重要)
◆ そしてその練習を大量にこなしていく
という、びっくりするほど地味なことをやります。
その練習の積み重ねで、段々と聞き取れる英語が増えていきます。
S先生には、この ネイティブの発音を完全にコピーする トレーニングを、サポート中に大量にやっていただきました。
【辛い思いは無し!】いつの間にか実力UPしていた!
音読、そんなに大量でしたっけ?
1日1日は大した量じゃなかったですよ!
先生、もう一回見てみてください!
先生の iPhone に残っている
ボイスメモの量を!
ボイスメモの量…。
お!? これはなかなかえらい数ですね。
かなりスクロールしないと最初に戻れません。
いつの間にか
こんなにやってたんですね~。
これぞまさに積み重ね!!
「あ、これだけならできるわ」という量を、嫌な思いをせずに、確実に積み重ねてもらう。
そして、そんなにやったつもりはないのに、後で振り返ったら、実はものすごい量を達成している。
今回私が狙ったのはこれでした。
TOEICやっているうちに、
NHKの英語ニュースが
確実に聞き取れる量が増えてきました。
英語はとにかく続けるのが難しかったんですが、
今回は無理なく毎日継続できて。
それが本当に嬉しいです!
この「毎日ちょっとずつ」のサポートをするのは、正直に言うと、めちゃくちゃ大変でした。
でもその結果として今回の リスニング440点(495点満点)があったと思うので、私も自分のことのように嬉しいです。
先生、本当におめでとうございます!!
いやー、ありがとうございます!
ここまでのご指導、
ほんまにありがとうございました!!
今回のまとめ
S先生のように、
本業が多忙でも毎日休まず少しずつ英語学習を続け、
1年後にしっかりとハイスコアを出す
というのは、実はものすごく難しいことだと私は思います。
なぜならみんな、途中で挫折してしまうからです。
「続けられる環境があれば、1日30分から1時間の短い学習時間でも英語力は伸びる」
ということを見せてくださったS先生に、心から感謝したいと思います!
前回は まさかの5点(フリクションでマークしちゃったから) でしたが、見事に挽回されました。
そして、
目標は一旦超えましたが、
ここまで来たら900点いきたいですね!
スピーキングテストも挑戦したいです!
と言うことで、S先生の英語チャレンジはまだまだ続きそうです!