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【第8回】英語の学会発表 ~理想の準備の進め方~

投稿日:2020年6月29日 更新日:

 

エイミ

こんにちは!

医学英語発音コーチのエイミです。

 

今回は、メルマガ読者様からいただいたご質問、「英語の学会発表の準備は、いつからどのように進めていけばよいか、手順やタイミングにコツなどはあるのでしょうか?」へ、ラジオでお答えしていきます!

ここ数年、医療界では国内でも英語の学会が増えつつあり、抄録登録から発表本番までの数カ月間に「いつ、何を、どう準備しよう?」と戸惑われる先生も多くおられるようです。

今回は、英語での発表経験豊富なレン先生と、

 

Dr.レン

やほー

 

サトシ先生↓

 

Dr.サトシ

ちーっす!

 

を巻き込んで、お二人のやり方を伺いつつ、英語の発表準備の手順とポイントをまとめてみました!(通常速度で16分31秒です。)

ラジオは、Anchor やポッドキャストなど、お好きなサービスでどうぞ!

 

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エピソードの概要を以下にまとめました。

ざっとチェックしてからラジオを聞いていただくと、より楽しんでいただけるかと思います!

 

発表準備前半:スライドと英文原稿はいつ作る?

 

英語の発表準備は、大きくは、前半と後半にわけられるのではないかと思います。

前半は、「スライドと英語の原稿を作る」下準備の時間ですね。

そして後半は、「完成したスライドと原稿を使って、本番を想定しながら発表練習をする」純粋な練習時間です。

まずは前半部分に関して、前からお付き合いのあるレン先生に、ご意見を伺ってみました。

 

エイミ

ということで先生!

英語の発表準備の手順について、

何か意識されているコツってありますか?

 

Dr.レン

そりゃ、演題登録したら、

そのままスライドと原稿を作ってしまう ことだね!

抄録を登録して、そこで力尽きたらダメなんですよ。

そのままスライドも原稿も頑張って作るのが大事だね!

 

エイミ

なるほど……!

普通はやっぱり、演題登録した後、

じゃ、また今度(そっと遠くへ)

ってなっちゃいますよね…。

だって本番は何カ月も先ですし。

 

Dr.レン

そうなんだよね!

そもそも、出した直後では、

抄録が受理されるかどうかもわからないしね。

それでも、すぐに取り掛かることを僕はお勧めする。

この話は、海道利実先生の本、

外科医の外科医による

外科医以外にもためになる学会発表12カ条

に書いてあるから、読んでみたら?

 

海道先生の

外科医の外科医による外科医以外にもためになる学会発表12カ条

はこちらです!

 

エイミ

そうなんですね!読んでみます!!

 

~数日後~

 

エイミ

サトシ先生、サトシ先生!

 

Dr.サトシ

なんだね、なんだね!

 

エイミ

かくかくしかじかで、私、

こちらの本を読んで勉強しました!

そしたら、著者の海道先生は、

『抄録書いたらすぐ論文化せよ!』

(抄録出した後、すぐ英文、図、グラフを作ろう!)

とおっしゃっているのですが、

先生もそう思われますか?

 

Dr.サトシ

お、おう…。なるほど…。

正直、論文化まで出来る人はなかなかいないとは

思うけれど…。

正論だと思う。

特に、抄録出した後、

そのまま続けてスライドと原稿を作った方が良い

というのは間違いないね。

だって、それが一番効率的だから。

 

Dr.サトシ

確かにね、

まだ承認されるかどうかもわからない時に、

スライドを作るのはためらってしまうかもしれん。

でも、ここで作ろう!!

ダメだったら、また別の学会に出せば良いんだよ。

抄録で燃え尽きずに、

そのままスライドと読み原稿を作ろう!!

なぜなら、それが一番、時間と体力の省エネだから!

…ってラジオで言っといてください!

 

エイミ

わかりました…!!

 

ということで、レン先生も、海道利実先生も、サトシ先生も、口を揃えて、

抄録から間を空けずにスライドと原稿まで作ろう!

(結局それが一番、自分自身が楽ですよ。)

というご意見でした。

 

エイミ

確かに、どんな仕事でも

一旦間を空けると、

また手を付けるのにすごくエネルギーが

要るものです。

そのまま走り続ける方が

実はしんどさ半減、ストレス半減なんですよね!!

 

 

発表準備後半:原稿は本番1カ月前には準備しよう!

 

さて、ここから後半戦。

ようやく私(英語発音コーチ)の出番です。

スライドと原稿は抄録登録後、そのまま作り始めるとして、それはいつ頃までに出来上がっているべきなのでしょうか?

これは、私がこれまで学会発表のお手伝いをさせて頂いてきた経験から考えますと、遅くとも本番の1カ月前には、とりあえず出来ているべきだと思います!

 

Dr.ナミ

え…そんな前にもう?

1カ月も前に原稿が必要だなんて…。

それだけしっかり発音練習せい!

ってことですかニャ?

 

エイミ

いえいえ、ナミ先生、そうではないんです!

もちろん、発音も込みではありますが、

もっと大切なことをするためなんです。

なぜ1カ月も前に作るかというと…

この原稿をもとに、まだまだ発表を改善していくからです!

 

Dr.ナミ

ほうほう…。

つまり、

一回作って、ハイ、出来た!

じゃダメよ、ということニャ?

 

エイミ

その通りです!

一回作ってハイ完成、では、

良い仕事は出来ません(普通は)。

関係ない話で申し訳ありませんが、

私のラジオも、

録って、聞いて、直して、

録って、聞いて、直して、

何回もこれを繰り返して作っています。

発表も、

話して、直して、話して、直して、

何度も改善を繰り返し、ようやく原稿が固まるわけです!

 

Dr.ナミ

確かにそうだニャ…。

つまり、1カ月前に作るのは、あくまで下書き。

そこから1、2週間かけて

発表練習しながら内容を改善して、

最後の2週間で本当に仕上げる、って感じだニャ?

 

エイミ

そんなイメージで取り組むと、

本番前にはかなり仕上がっていて、

落ち着いて発表に臨めるはずです!!

 

エイミ

そして!

発表練習をされる時には、

ご自分の声を録音、

もしくはビデオで録画をし、

後で必ず聞き返すようにしましょう!

自分がどんな風に話しているか、

どんな身振りをしているか、

客観的に見ると、直すべきポイントがはっきりと

見えてくるはずです。

 

 

Dr.ナミ

自分の声って聞きたくないけれど、

ここは大事なところだから、

キリっ!と発表できるようになるために

しっかり頑張るニャ!

 

以上です!

それでは、ポッドキャストでお会いしましょう!!!(^^)

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Dr.サトシ

メルマガへの返信で、

あなたからの

医学英語のあれこれに関するお悩みや質問を受付中だよ!!

良いご質問にはラジオで答えていくので

どしどし送ってNE★

   ↓

   

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エイミ
医療英会話の発音とリスニングの専門家。ER先生。舌トレ先生。英検先生。
20代後半から英会話習得をスタートし、最初は「センキュー」以外一言も話せない英語音痴だった。日本人にとっての理解しやすさを追求した解説と「トレーニングは楽しく!」が信条。ERが大好き。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 935点。

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