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こんにちは!
医学英語発音コーチのエイミです。
今回は ER から 鉄パイプが胸部を貫通してしまった患者さんの治療シーン を取り上げ、二回にわけて英語フレーズをご紹介していきます。
第一回目は 病院に救急車が到着した場面 から英語学習をしてみましょう。
一人の救急隊員と二人のナースが会話をしています。
三人がどんな話をしているのか、聞き取れるでしょうか?
今日も難しいですよ!
頑張りましょう!
ラジオは通常速度で11分58秒だよ。
大事なところだけ聞きたいあなたは 02:03 からどうぞ!
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救急隊員の女性とキャロルの会話
雪の降り積もる冬のある日、ER の舞台シカゴで、複数の車が絡む大きな交通事故が起こりました。
その中の一台の車は道路上で上下さかさまになり、そのまま激しくガードレールへ突っ込みます。
車の運転をしていた男性は生存が確認されたものの、ガードレールの鉄パイプの一本が彼の胸を突き抜けるという重大な怪我を負います。
そして彼を乗せた救急車がクック群病院救急科の搬送口に到着しました。
会話の登場人物は 救急隊員の女性、そして 看護師のキャロルとマリーク です。
発音は正直かなり聞き取りづらいです。
何か少しでも聞き取れたらすごいですよ!
よーーく耳を傾けて聞いてみましょう!
◆ 【リスニングクイズ】一つ目
救急隊員:_________________!
____ ____ ____ _______.
キャロル(ナース):ちょっと、それ何なの?
Wow. What ___ ____ is that?
救急隊員さんがなんて言っているのか
全然わかんない…!
そうなんです、最初から難しいです…!
でも一度で諦めないで!
何度か繰り返して聞いて考えてみてくださいね!
3回は聞いて考えてみましょう!
それでは答えをどうぞ!
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◆ 答え
救急隊員:(患者さんを)持ち上げるのを手伝って!
Need some help lifting.
キャロル:ちょっと、それ何なの?
Wow. What the hell is that?
ということで、救急隊員さんの最初の一言は
“持ち上げるのを手伝って!”
Need some help lifting.
ニーd サム ヘlp リフティン.
続くキャロルの一言は
“ちょっと、それ何なの?”
Wow. What the hell is that?
ワォ. ワッタ ヘウ イズ ザァ?
でした!
救急隊員さんの一言には主語が抜けていますね。
本来は I か We が入ると思います。
会話では頻繁に主語が省略されますよ。
● 持ち上げるの手伝って!
We need some help lifting.
主語が抜けると
Need some help lifting.
キャロルの What the hell ~? は、驚きを表現する時にネイティブがとても良く使う口語表現です。
● それ何? → What is that?
● それ、何なの!? → What the hell is that?
キャロルは救急車の中を一目見て驚いているのですが、一体何が見えたのでしょうか?
続きを聞いてみましょう!
救急隊員の女性とキャロルの会話2
キャロルの「それ、何なの?」
の続きです!
◆ 【リスニングクイズ】二つ目
キャロル:ちょっと、それ何なの?
Wow. What the hell is that?
救急隊員:_____________まで突き抜けたの。
________ ____ ____ to the ___ _____.
キャロル:_____先生を呼んで!それから施設管理の人に_____持ってきてもらって。
All right, _______ ______ and call ________ for a ____ ____.
救急隊員の女性は「それ何なの?」になんと返事をしているでしょうか?
名詞では良く知っている単語が、ここでは動詞で出てきています。
また、キャロルは「~先生を呼んで」と言っているのですが、ここで使われている動詞にも注目してみましょう!
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◆ 答え
キャロル:ちょっと、それ何なの?
Wow. What the hell is that?
救急隊員:ガードレールが車の座席まで突き抜けたの。
Guardrail pinned him to the car seat.
キャロル:ベントン先生を呼んで!それから施設管理の人に金ノコ持ってきてもらって。
All right, page Benton and call engieering for a metal saw.
ということで、救急隊員の女性のキャロルへの返事は
“ガードレールが彼の身体を突き抜けて車の座席まで刺さったの。”
Guardrail pinned him to the car seat.
ガーdレイォ ピンディム トゥザ カー スィー.
それに対するキャロルの言葉は
“ベントン先生を呼んで!それから施設管理の人に金ノコを持ってきてもらって。”
All right, page Benton and call engineering for a metal saw.
オーライ ペイヂ ベンtン エン コーl エンジニァリン フォァ メダ ソー.
でした!
キャロルは、車の座席とつながった状態で搬送されてきた患者さんを一目見て驚き、
What the hell is that?
何なのそれ?どうなっているの?
と言っていたのですね。
ここではピン(pin)が動詞として使われています。
● pin A to B A を B にピンで留める
“ガードレールが ピン止めの要領で彼を突き刺しています 車の座席まで”
Guardrail
pinned him
to the car seat.
「ベントン先生を呼んで!」には、動詞 page が使われていました。
医療ドラマの “〇〇先生を呼んで” はいつも page です。
参考:「〇〇先生を呼ぶ」「来てもらう」ネイティブはどう言う?
そして metal saw とは金属用ノコギリのこと。
「患者さんと座席とを切り離さなければ治療できない」とキャロルは考え、金ノコを!と言っているのだろうと思います。
男性看護師マリークと救急隊員の女性の会話
ここまで緊迫した会話が続いてきました。
最後に男性看護師マリークの一言を聞きましょう!
◆ 【リスニングクイズ】三つ目
マリーク:これ、67年製のGTOだろ?
Sixty-seven GTO, right?
救急隊員:車は_______。
Car’s _____.
マリーク:もったいない!
Hell, what a waste.
患者さんと一緒に運ばれてきた車の座席を見て、
「このシートは67年製のGTOのやつだ!」
と男性看護師のマリークが言っています。
車好きの人にとって “67年製のGTO” はとても魅力あるクラシックカーだそうです。
(こんな救命救急場面であってもそんなことを言うあたりアメリカですよね。)
このマリークの一言に対して、救急隊員の女性が何か返事をしています。
さて、何と言っているのでしょうか?
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◆ 答え
マリーク:これ、67年製のGTOだろ?
Sixty-seven GTO, right?
救急隊員:車はスクラップ。
Car’s toast.
マリーク:もったいない!
Hell, what a waste.
マリークの「67年製GTOだ!」へ対する救急隊員さんの返事は、
“車はスクラップよ。”
(The) Car‘s toast.
カーズ トウst.
でした!
形容詞 toast は、何かしら絶望的な状況で
もうダメだ
といった意味で使われます。
食パンの “トースト” と同じ綴り、同じ発音ですが、形容詞になるとこのような意味になるのですね。
● toast (形)
尽きて、だめになって、もうおしまいで
“I’m toast” mainly means you’re in trouble. But it can also mean many other things, depending on the context: I’m dead; I’m ruind; I’ve lost my job, my relationship, my opportunity.
ポッドキャストでも詳しくお話しています!
一緒に楽しく英語学習しましょう!
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今回のまとめ
今回は ER から 鉄パイプが胸部を貫通してしまった患者さんの治療シーン を取り上げ、英語フレーズをご紹介していきました。
学習ポイントをまとめます!
● 主語の脱落
(We) Need some help lifting.
● それ何? → What is that?
● それ、何なの!? → What the hell is that?
● pin A to B A を B にピンで留める
Guardrail pinned him to the car seat.
● 形容詞 toast ~はもうダメだ、絶望的な状況だ
The car’s toast. 車はもうダメ。スクラップよ。
次の記事ではこの続き、男性を救急処置室へ運んだ後の ドクターと施設管理室のおじさんの会話 から英語学習していきます!