医学英語の発音

「オーバーシュート」は通じる?「感染爆発」英語でどう言う?

投稿日:2020年3月27日 更新日:

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エイミ

こんにちは!

医学英語発音コーチのエイミです。

 

新型コロナウイルスに関する報道で オーバーシュート という用語を耳にすることが増えています。

日本語では『感染爆発』と訳されていますが、実は英語圏の健康関連ニュースでは overshoot という単語を見かけることはほぼない状態です。

今回の記事では、「日本で使われている “オーバーシュート” が英語でどう紹介されているのか」ということと、ネイティブが多く使っている『感染爆発』の英語表現 をご紹介していければと思います。

 

日本の「オーバーシュート」英語の記事での扱いは?

 

コロナウイルス関連の記事で ”overshoot” が使われているものを探してみたところ、いくつか見つかりましたが、どれも『感染爆発』の意味ではありませんでした。

ここでは、日本に関する報道で出て来ているものを二つご紹介します。

 

◆ ロイター通信

「押谷氏は、もし日本が “オーバーシュート”(ウイルス感染の急激な拡大のこと)を防げたとしても、諸外国を経由しての感染リスクは依然ある、と述べた。」

出典:LEUTERS

 

◆ ニューヨークタイムズ

「東京が ウイルスの “オーバーシュート” (急激な拡大のこと)に見舞われるかどうかについて、今後3週間が重大な局面であると小池百合子知事は述べた。」 

出典:The New York Times

 

 

このように、”overshoot” と単語にカッコを付けて紹介し、その後に「an explosive rise in virus cases」と意味の説明を行っているところを見るに、英語圏では『感染爆発』の意味で overshoot を通常使っていないのだな、ということが読み取れます。

 

英語の報道では、『感染爆発』に近いものとしては、次のような表現を良く見かけます。

 

● The coronavirus outbreak コロナウイルスの大流行

an explosive rise in virus cases ウイルス感染の爆発的拡大

an explosion in coronavirus cases コロナウイルスの感染爆発

● a coronavirus explosion コロナウイルスの感染爆発

 参考:STAT News, The New York Times  など

 

新型コロナウイルスの感染爆発について英語で話す時には、overshoot よりも explosive rise(急激な拡大)explosion(爆発的増大)outbreak(大流行) などを使う方が、正しく伝わるでしょう。

 

Dr.レン

ん…?

じゃあ、どうして日本でだけ

感染爆発のことを

オーバーシュート って呼んでるんだろう?

 

エイミ

なぜなんでしょうね…。

きっと何か事情があってのことだと

思います…。

 

Dr.レン

……。

 

 

「クラスター」や「ロックダウン」は?

 

オーバーシュートのほかに耳にすることの増えたカタカナに、「クラスター(小規模な患者集団)」や「ロックダウン(都市閉鎖)」があります。

この二つは、たとえば次のような感じで、英語の報道でも同じ意味合いでよく使われています。

 

◆ クラスター(cluster/小規模集団)

「4番目のコロナウイルス小集団をサンディエゴ郡で確認、約300例目」

出典:Los Angeles Times

 

◆ ロックダウン(lockdown/閉鎖)

「コロナウイルス:南アフリカ共和国が3週間の都市閉鎖を開始」

出典:BBC

 

ということで、クラスターやロックダウンは私たちの理解そのままで問題ないです。

ただ、どちらもの音が入りますので、実際に口にする時には日本語の「ラ」や「ロ」よりもLで発音できると、伝わりやすくなります!

 

 

今回のまとめ

この記事では、コロナウイルスの報道で良く見聞きするようになった3つのカタカナ用語を『英語ネイティブはどう使っているか』の視点でまとめました。

「感染爆発」は、オーバーシュートよりも

●  outbreak 大流行

● an explosive rise  爆発的拡大

● an explosion 感染爆発

 

などで良く表現されています。

感染者の小集団「クラスター」、都市閉鎖「ロックダウン」については日本で使われている理解で大丈夫ですので、英語のコミュニケーションでも状況に合わせて使ってみてください。

 

いま、本当に世界中でウイルスに対する緊張感が高まっています。

私は家にこもってひたすら仕事をしつつ、英語で世界の情報が仕入れられることを有り難く思う日々です。

皆様どうぞ国内外の報道を確認されつつ、ご自愛の上お過ごしください。

 

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興味のある方はこちらもどうぞ!

「新型コロナウイルス」「隔離」英語でどういう? 発音は? 

 

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医学英語・学会英語発音コーチ
エイミ
英語の発声・発音改善の専門家。日本人にとっての理解しやすさを追求した音声解説と、「トレーニングは楽しく!!」が信条。英語は読み書きもできず、センキュー以外何も言えなかったところから習得をスタート。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 915点。

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