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皆さんは英語を話す時、「舌が回らない」「LやRが上手く発音できない」と感じたことはありませんか?
本記事では、舌を思うように動かす力、「
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目次
「舌の感覚が感じられない」人がたくさんおられます
こんにちは!
医学英語発音コーチのエイミです。
こちら、先日ある生徒さんからいただいたメールです。
エイミ先生
Lの練習をしているのですが、「舌を下の前歯の付け根に下ろす」っていう感覚 が分からず、困っています。
ただ力を抜く感じで下ろすのか、それとも筋肉を使って下ろすのか?
舌がいまどこにいっているのかの感覚 もあまり感じられません。
それから「舌の根元の方には空間がある」とのことですが、舌の根元の方の感覚 っていうのも、イマイチわからずです。
アドバイス頂けたらありがたいです。
今回は英会話における「舌の感覚が感じられない問題」「舌が回らない問題」
英語の発音改善においては、まず「自分自身の舌の位置感覚を感じること」がとても大切です。
たとえば、現在地がどこかわからないのに、目的地へ向かおうと地図を見ても、結局行くべき方向はわかりません。
同じように英語の発音も、自分の舌がいま口の中でどうなっているかが感じられない状態では、目的地へ向かってどう動かせばよいのかが、わからなくなります。
日本人には、
「舌の感覚があまり感じられない」「思うように舌が回らない」というお悩みにはいくつか理由がありますが、今回は舌そのもの、「英語舌力」
舌筋の構造
舌は筋肉のかたまりで出来ており、
内舌筋は、舌本体、私たちが「舌だ」
内舌筋は「舌そのものの形を変える」のに使用します。
それに対して外舌筋は、私たちが舌だと思っていない場所にあります。
頭蓋骨、下顎、舌骨とつながっており、「舌を前後左右に動かす」
内舌筋と外舌筋、どちらも発音に欠かせない筋肉です。
<内舌筋>
• 垂直舌筋 vertical muscle
• 横舌筋 transverse muscle
• 上縦舌筋 superior longitudinal muscle
• 下縦舌筋 inferior longitudinal muscle
<外舌筋>
• オトガイ舌筋 genioglossus
• 舌骨舌筋 hyglossus
• 基突舌筋 styloglossus
• 口蓋舌筋 palatoglossus
このような「意外と大きい筋肉のかたまり」である舌はかなり重く、
毎日行っている「しゃべる」という行為ですが、
そういった状態なので、舌の筋肉が衰えておらず、
実際に若いかどうかは関係なく、20代で舌筋の弱い方もいれば、40代50代の先生でも舌が若い方もおられます。
舌力テスト1:舌位の確認
それではここで、私たちの舌のコントロール力をセルフチェックしていきたいと思います。
とても簡単なので、ぜひご一緒に!
◆ 「英語舌力」セルフチェックのやり方
内科の先生にのどを診ていただく時のように、大きく「あー」
この時点では大きく以下の二つのタイプに分かれます。
タイプ1:舌先が下の前歯の付け根にある。
タイプ2:舌先が宙に浮く。
明るい場所で、鏡を使ってご自分の口の中を目視し、
どちらでしたでしょうか?
ここで、1番、「舌先が下の前歯の付け根にある」だった方は、
舌の真ん中はスプーン状に凹んでいますか?
凹んでいれば完璧です。
(凹んでいなければ、先の「3番」
「舌先が下前歯の付け根にあり、
続いて、口を大きく開けた時に2番の状態、「
2番だった皆さんは、一度口を閉じていただき、舌先を下の前歯の付け根に置いた状態で、もう一度口を大きく開けてみてください。
そうすると、ぎりぎり、舌先が下がりましたでしょうか?
こんな感じで。
ここで「意識すれば舌先の方向をコントロールして下げられた」
3番の方は、舌コントロール力70点、まずまずのところです。
今は思うように舌が動かないことがあると思いますが、
サトシ先生!
先生はどの舌先でしたか?
僕は…
3番…?
頑張ったら一応舌先は下についたけど、
ギリギリって感じ?
見せてください。
※先生の個人情報保護のため、私が代わりに真似しています。
舌先はなんとか下アゴについているけれど
全体的に後ろに下がっていて、
舌の真ん中は盛り上がっていますね。
これは3番ですね。
理想的な1番では、舌の真ん中は陥没状になっています。
舌が筋肉不足かぁ。
だから僕、Lが上手く発音出来ないんだなぁ。
サトシ先生のような3番の方も英語の発音に問題を感じられること
「
2番タイプの方です。
2番の方は舌筋が衰え気味で、
このタイプの方は日本語の発音も舌足らず気味で、「何て?」
また、舌の筋力不足は嚥下機能に直結するため、若い方でも飲み物をむせやすい、咳き込みやすい、
睡眠中に舌根(ぜっこん)がのどに落ちて気道を塞ぐ「
ヒップホップと日本舞踊
英語は舌の動きが非常に大きく、舌先から舌根まで、
ひるがえって日本語は、
日本語と英語の発音は、
ダンスでたとえるなら
ヒップホップと日本舞踊くらい
激しさの違いがあります。
ヒップホップと日本舞踊!
どちらもそれぞれ素晴らしい文化ですが、
日本舞踊の優美な所作のままでは
全身を激しく動かすヒップホップは踊れないですよね!
日本人が英語を話そうとする時、同じことが起こるんです。
日本語の「まったり舌」を
「ヒップホップ舌」に調節していかなければ、
英語を話す時に舌の動きをコントロール出来ないです!
英語舌力テスト2:舌を浮かさずに発音してみよう!
舌力テストで1番の舌、
● 全体にべたーっと寝ており
● かつ中央部分が陥没している舌
が、英語を話す人の舌、英語舌 です。
舌力テスト2は、「舌先を寝かせたまま英語を話せるかどうか」をチェックしていきます!
次の3つの単語は、「最初から最後まで舌先を寝かせたまま」発音する単語です。
太字は強勢音節(アクセント)、細字は非強勢音節です。
◆ 「英語舌力」舌先を浮かせずに発音できるかテスト
●「なぜなら」 because
●「有効性」 efficacy (ストレスは第一シラブルの「エ」に乗ります)
●「つぶす」 squash
ポッドキャストで私も because を発音しているので、よければ聞いてみていただき、一緒にやってみましょう。
どうぞご一緒に!
・be-cause
・ef-fi-ca-cy
・squash
一度も舌先を浮かせずに発音できれば、OKです!
どこかで舌先が浮いていませんか?
英語を話していて舌先が浮くのは、
Rでない時に舌先が浮いていたら、
どうすればヒップホップ舌になれるのか
舌力が弱めな2番3番の方が英語の発音を改善するには、
いろんな舌筋運動がありますが、今回は4つの舌運動をご紹介します。
一緒にやってみましょう!
【舌トレ1】10秒で舌トレ!「あいうべ体操」
内科医の今井一彰先生が考案された、低位舌改善を目的とした口内体操です。「あー」「いー」「うー」「べーーー」と、大きく口と舌を動かします。
1日30回推奨ですが、とりあえず1日1回でも、何もしないよりずっと良いです!
人には見せられない顔 (‘Д’) になりますので、トイレやお風呂などで「あーいーうーべーー」とやるのがおすすめです。
声は出しても出さなくてもOK。
コツは「べーーー」で舌先をアゴ先まで持っていく意識で舌を動かし、舌を限界まで伸ばすことです!(実際にはあごには届きません。)
【舌トレ2】舌ぐるぐる体操
口を閉じ、舌先を歯と唇の間に差し込んで、ぐーるぐーるとベロを回す筋トレです。
コツは、1周を5、6秒かけて、ぐーーーーるぐーーーーーると、ゆっくり舌を回すことです。
どんな筋トレもさくさくやると筋トレになりません。
「右周りと左回りを1日20回ずつ」が推奨されていますが、ゆっくりやるとすごく疲れるので、まずは1回ずつでもいいと私は思っています。
こちらもトイレタイムについでにやるのがお勧めです!
【舌トレ3】オープンアンドクローズ
舌先から舌根まで、舌を全面的にぐりぐりと上あごに押し付けてください。そうすると舌と上あごが真空状態になり、口を開けても舌が離れなくなります。
その「上あごに舌が張り付いた状態」で口を開き、舌の裏のヒモが伸びた状態でゆっくり5秒数えます。1、2、3、4、5。数え終わったら、舌を上あごに張り付けたまま、口を閉じます。
ヒモが痛くならない程度にやるのがコツです。
何事もやりすぎは禁物です。
また、誰とも話していない時は、いつもこの「舌が上あごに張り付いたまま」で過ごすのが、健全な舌位です。いつも張り付けておいてください。寝ている時もです。
【舌トレ4】L、T、D、N を使って実践的に英語舌トレ!
ラリルレロ la la la la la, li li li li li, lu lu lu lu lu, le le le le le, lo lo lo lo lo
タティトゥテト ta ta ta ta ta, ti ti ti ti ti, tu tu tu tu tu, te te te te te, to to to to to
ダディドゥデド da da da da da, di di di di di, du du du du du, de de de de de, do do do do do
ナニヌネノ na na na na na, ni ni ni ni ni, nu nu nu nu nu, ne ne ne ne ne ne, no no no no no
最後のトレーニングは、「英語の発音練習」としてもっとも実践的な舌筋運動です。
舌先を上げて下ろす「L、T、D、N+母音」を、舌先が浮かないように気を付けながら発音します。
これは出来れば、先に L、T、D、Nと英語の母音(アイウエオ)の発音を正しく習い、その後に取り入れることが望ましいです。
間違ったフォームで行ってもあまり意味はありませんので…。
「ラ」、と言い終わったら、舌先が下前歯の付け根にきているか?
「リ」、言い終わったら舌先は下前歯の付け根にあるか?
「ル」、言い終わったら舌先は下前歯の付け根にあるか?
「レ」、言い終わったら舌先は下前歯の付け根にあるか?
「ロ」、言い終わったら舌先は下前歯の付け根にあるか?
1音ずつ、確認をしながらやってみてください。
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今回のまとめ
今回は、RやLが発音できないの理由の一つである「舌筋不足」と、その解決方法についてまとめました。
「Rが上手く発音できない」
「Lが発音できない」
「relation のような、Rの後にLが続く時に舌が上手く回らない」
のような問題を感じたことのある日本人英語学習者さんは多くおら
これらの原因として、舌を思うようにコントロールできないこと、
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それではまた一緒に英語学習しましょう!