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こんにちは!
医学英語発音コーチのエイミです。
今回は、動詞 want のアメリカ英語とイギリス英語の発音の違い、そして won’t との音の違いについてラジオでお話ししていきます。
want は ワント なのでしょうか、それとも ウォント なのでしょうか?
そして want と won’t は、どう発音が違うのでしょうか?
今回は特に ピンクレディーの「ウォンテッド」世代の方に聞いていただきたい内容 に仕上がりました。
ラジオは通常速度で12分42秒だよ。
大事なところだけ聞きたいあなたは 03:35 からどうぞ!
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ピンクレディーのヒット曲「ウォンテッド」
皆さんは、カタカナでは want をどう読まれていますか?
私は、便宜上ですが、ワント と読みます。
しかし ウォント と読む方も結構おられます。
あなたはワント派ですか、それともウォント派でしょうか?
発音レッスンをしていると「want と won’t はどう発音が違うのでしょうか?どっちもウォントですよね?」という質問を結構いただきます。
私は自分では want を ワント だと思っていたので、ある時50代の外科の先生に質問してみました。
どうして want をウォントと読まれるのでしょうか?
するとその先生のお返事はこんな感じでした。
だって
ピンクレディーが
ウォンテッド!って言ってたんで…。
なるほど、ピンクレディーですか~、と納得しました。
ネイティブの want を二種類聞いてみよう
ここで want のネイティブの発音を聞いてみましょう。
ケンブリッジディクショナリーでアメリカ英語とイギリス英語を両方確認できます。
<画像をクリックで辞書サイトが開きます>
https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/want
どうでしょうか。
聞き比べてみると、UK の方は ウォント、US の方は ワント に近く聞こえませんか?
結局 ウォント なのか ワント なのかどっちやねんってなりますね。
実は want の発音は、ワ なのか ウォ なのかということではない んです。
別の所に注目してみましょう。
発音のポイントは、口の中の発声位置です。
口先ではなく、あくびをする場所、舌の根元のあたりを広く使って声を出すのが want の発音方法です。
日本人は口先で「ウォント」と言います。
これは won’t に聞こえます。
● want は 喉で発声
ワントに聴こえてもウォントに聴こえてもどちらでも構わない。
発声位置が大切です。
英語はどこで音が響いているかで判断します。
● won’t は 口先で発声
唇を小さくすぼめて発音します。
アメリカ英語ではウォント、イギリス英語ではウェントに聞こえることが多いです。
これもどちらに聴こえても構いません。
とにかく口をすぼめ、口先で発音することが大切です。
アメリカ英語の wanted ははしょって発音されます
ここでピンク・レディーの「ウォンテッド」の話に戻りましょう。
want の発音のポイントは発声位置だということをお話ししました。
ということで、口の奥の方、喉で声を出して wanted と言えば、ワンテッドに聞こえてもウォンテッドに聞こえても、この単語の発音はOKということになります。
ただアメリカ英語での wanted は、もっと省略されて発音されることが多いです。
今回は最後にそれを一緒に聞きましょう。
TEDスピーチから、アメリカ人腫瘍内科医、Sue Desmond-Hellmann先生のこんな一言をご紹介します。
(日本語訳は私の意訳になります。)
私は、がんの医者、腫瘍内科医になるための訓練を受けました。この道に進んだのは患者さんの苦しみを軽減する手助けがしたかったからです。
この中に wanted の発音が出てきます。
何と言っているか、よーーく聞いてみましょう。
◆【聞き取りチャレンジ】私がこの科を選んだのは…
(A smarter, more precise way to think about public health | Sue Desmond-Hellmann 04:15時点)
どうでしょうか。
何とお話しになっているかおわかりになりましたか?
そして wanted はどこに出てきて、どのように発音されていたでしょうか?
ぜひ2、3回繰り返し聞いて、考えてみてください。
考えて頂いたら答えをどうぞ!
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◆ 答え
I traind as a cancer doctor, an oncologist. And I got into it because I wanted to help people feel better.
私は、がんの医者、腫瘍内科医になるための訓練を受けました。この道に進んだのは患者さんの苦しみを軽減する手助けがしたかったからです。
ということで、Sue Desmond-Hellmann先生の一言は
I traind as a cancer doctor, an oncologist.
And I got into it because I wanted to help people feel better.
でした!
そして後半部分で I wanted to help people… と話されていますが、発音はこのようになっていました。
I wanted to help people feel better.
アイ ワネッ トゥ ヘウp ピープウ フィーゥ ベダァ.
アメリカ英語では wanted の t を省略して発音することが多いです。
そのため wanted が waned になり、ワネッ のような、 ワヌッ のような音に聞こえます。
● wanted はアメリカ英語では “ワネッ” “ワヌッ”
・それがやってみたかったんです。
I wanted to do that.
アイ ワネッ トゥ ドウ ザァ.
・彼女は屋外で仕事がするのが好きでね。
She always wanted to work outdoors.
シ オーウェイズ ワネッ トゥ ワーk アウドァズ.
今回はここまでです!
ラジオの 08:22時点から、Sue Desmond-Hellmann先生の台詞を練習しています。
ぜひ私と一緒に英語を話す練習をしてみましょう!
I trainted as a cancer doctor, an oncologist.
アイ チュレインd ァズァ ケァンサァ ドkタァ ア ナンカロジst.
I got into it because I wanted to help people feel better.
アイ ガディントゥイッ ビコズ アイ ワネッ トゥ ヘウp ピープウ フィーゥ ベダァ.
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今回のまとめ
~がしたい、~が欲しい、という話をする時に使う動詞 want は、ネイティブの発音を聞くと、ワントのようなウォントのような微妙な音に聞こえます。
アメリカ英語ではワント寄り、イギリス英語ではウォント寄りに発音されることが多いですが、「ワなのかウォなのか」は実は重要な部分ではありません。
want の発音のコツは、口の奥、舌の付け根のあたりから、喉で発声することです。
口先で発声する日本語の「ウォント」は、英語では won’t に聞こえます。
want [wɑnt] は喉で、won’t [woʊnt] は口先をすぼめて、私たちも出来るだけ発音に気を付けてみましょう。
最後に、アメリカ英語の wanted は音がはしょられることが多いです。
ワンテッド より ワネ、ワヌ と聞こえる時があります。
少しずつ耳を慣らしていきましょう。
それではまた一緒に英語学習しましょう!