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【第7回】”would” の使い方

投稿日:2020年6月22日 更新日:

 

エイミ

こんにちは!

医学英語発音コーチのエイミです。

 

今回は、メルマガ読者様からいただいた英語学習のお悩み、「可能性を表す助動詞 would、could、may の使い分けがいまいちわかりません」へお答えするラジオの第2弾となります!

前回は、”慎重さ” 代表の助動詞、could の例文を見ていきましたので、今回は、could とごっちゃになりやすい would の感覚をネイティブのリアルな使い方から解説してみました。 

ドラマの台詞でwouldを聞いた後、皆さんと一緒に発音練習もしていきます!

ラジオは、Anchor や Podcasts など、お好きなサービスでお聞きください。

 

Dr.ゴリラ

通常速度で21分19秒だ。

早く聞きたいアナタは倍速などで!!

 

1.Anchor

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エピソードの概要を以下にまとめました。

ざっとチェックしてからラジオを聞いていただくと、より楽しんでいただけるかと思います!

 

1:would と could、どのくらい差がある?

 

前回、この3つの助動詞を可能性の低い順、「話し手がどれだけ慎重にそのことを伝えようとしているか順」に並べると、こういう順番になりますとお伝えしました。

 

could(慎重)

may(まあまあ慎重)

would(かなりストレート)

 

ここで、前回のラジオで学習した could の例文を、一つレビューしてみましょう。

さくっと復習です。

 

「(検査が終わらないとわかりませんが、)肺炎か、もしかすると、初期の心不全かもしれません。」←慎重

It could be pneumonia or possibly early heart failure. “

 

そして、could と would の間には、細かく言うと may だけでなく、might や can や should なども入ってきます。

 

Dr.ゴリラ

英語人は、可能性をどんだけ細かくわけるんや…。

どんだけや…。

 

エイミ

とりあえずこれで、

could と would にかなりの隔たり

があることが見えてきますね!

 

◆ could  もしかしたら~かもしれません

【慎重、そうではない可能性も強く示唆】

<<(間に5つほどレベルアップしていく助動詞が存在)<<<

◆would  おそらく~だと思います

【ほぼ断言、ただし言い切らない】

 

このくらいの差が…。

ということは、この二つを大体同じと考えるには、違いがありすぎそうです。

この前提を踏まえて、ドラマのセリフから、would を3つチェックしていきましょう!

 

 

2:would の感覚(ほぼ断言)を感じよう! 例文3連発 

女性:(お礼に)コーヒーでもおごらせてくれない?

Can I buy you a cup of coffee?

男性:ああ、それは嬉しいね。

Uh, coffee would be nice. Yeah.

【日本語吹替】

 

【英語音声】

(LOST より)

 

一つ目は、感謝の気持ちを伝える時の would です。

日本語にすると「ああ、それは嬉しいです。」と断言調になりますが、ここでネイティブは

That would be nice.

と would を使います。

彼は嬉しいのです。

(この女性と仲良くなりたかったのです。)

でも would で「そうしてくれたら、嬉しいなぁ(柔らか)」という柔らかニュアンス追加です。

これは英会話でめちゃくちゃよく使う表現です。

 

それでは次の例文です!

人の気持ちを「あの人はこう感じると思うよ!」という時の would です。 

 

カーター:(ベントン先生の誕生日なのに)何かしないんですか?パーティとか。

(Do you) Think we should do something? Throw a party?

Dr. グリーン:パーティ?ハハハ。よせよ。ぶん殴られるぞ。

A party? Hahahaha… That’s good… He would hate it.

【日本語吹替】

 

【英語音声】

(ER より)

 

あの堅物のベントンに、職場で誕生日パーティ。

ベントン先生とまだの付き合いの浅いカーターは真面目に提案したのですが、彼をもっと知るグリーン先生は、聞いただけで「ぷっ。」と笑えてしまいます。

そこで、

「いや、そんなの嫌がられるって。」

He would hate it.

would の登場です。

「嫌がるよ。あいつは。」日本語にすると断定的ですが、ここは would です。

グリーン先生はベントン先生本人ではないので、

 

Dr.ゴリラ

He hates it.

 

と完全に言い切ることは難しいし、しかし

 

Dr.ゴリラ

He might hate it.

(嫌がるかもよ?)

 

とかよりもずっと確信しているのです。

 

Dr.ゴリラ

He could hate it.

(もしかしたら、嫌がる可能性も…

なくはないかもしれない)

 

なんて、ここのグリーン先生の気分とは全然違いそうです。

「いやー、嫌がるでしょ!」

ここの would の感覚は、こういう感じです。

 

それでは、ラストの例文はこちらです!

ER から、自宅にて奥さんからキツい一言を浴びせられるグリーン先生を見ていきましょう。

 

夫:でも僕は…

But I assume…

妻:ええそうね。あなたは、何でも自分の思い通りなると思ってる。

Exactly. You assume things would be the way you want them to be.

 

 

Dr.ゴリラ

妻ジェニファー、恐ろしや!

 

エイミ

相当キレてますね…。

家事育児を夫抜きでやってきた

(しかも夫はまだ薄給で自分も働いてきた)

恨みは深そうです…。

 

『こうなって欲しいなぁ、まぁなるやろう(ほぼ確信)

妻も協力してくれるさ(ほぼ確信)

ってあなたは思ってる!!

 ↓

You assume things would be the way you want them to be.

 

こういうすれ違い、家族や親しい友人同士で、実際によくあると思います。

would の感覚を私自身も再確認しつつ、「こういうの気を付けよう」と自分に言い聞かせて、今日のラジオはおしまいです。

 

Dr.ゴリラ

would の感覚をジワジワ感じつつ、

この3つのシーンの発音練習を

一緒にやろう!!

 

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それでは、ポッドキャストでお会いしましょう!!!(^^)

 

Dr.ナミ

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良いご質問にはラジオで答えていくので

どしどし送ってニャ♪

   

   

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医学英語・学会英語発音コーチ
エイミ
英語の発声・発音改善の専門家。日本人にとっての理解しやすさを追求した音声解説と、「トレーニングは楽しく!!」が信条。英語は読み書きもできず、センキュー以外何も言えなかったところから習得をスタート。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 935点。

詳しいプロフィールはこちらからどうぞ。