医療ドラマ英会話

「血圧が高いことに注意を払うべきでした」【ER】症例検討会の英語表現 発音も解説【3】

投稿日:2020年3月22日 更新日:

この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/

(アイコンをクリックで登録画面へ移動します)

 

 

エイミ

こんにちは!

学会英語発音コーチのエイミです。

 

この記事は、医療ドラマ ER の ケースカンファレンス(症例検討会)のシーン から、英語表現と発音を皆さんにご紹介する記事の3つ目です。

(最初の記事はこちらです。)

今回は、質疑応答セッションでのドクター同士の会話の続きです!

 

「もっと注意すべきでした」の英語をリスニング!!

 

このカンファは、

救急科にて緊急帝王切開をした妊婦さんが子癇前症(妊娠高血圧症候群)であり、お産直後に出血多量で亡くなってしまった

という深刻なケースに関するものです。

 

前回ご紹介したのは、担当医のグリーン先生が、別のドクターから「妊婦は血圧が高かった(なのになぜ子癇前症を疑わなかったのか)」と問われ、「血圧が高かったのは一度だけだったんです」と言い返したところまででした。

 

 

 

エイミ

それではまた

続きの聞き取りにトライ してみましょう!

今回もちょっと難しめな表現ですが、

たとえミスを認める発言であったとしても

こんな風に言えると知的だな

と感じる、プロフェッショナルなフレーズです!

 

 

【1回目】「もっと注意すべきでした」をリスニングチャレンジ!!

質問者:You should’ve taken her again in 6 hours.

6時間後にもう一度(血圧を)測るべきだったでしょう。

Dr. グリーン:My index ーーーーーーーーーーーー.

もっと注意を払うべきでした。

 

 

このグリーン先生の

潔くミスを認める一言は、

日本人にはなかなか思いつかないタイプの英語表現だと思います。

 

私たちが「もっと注意するべきでした。」と言おうとすると、ほとんどの場合、I を主語にすると思います。

(そして I を主語にすることももちろん間違いではありません。)

 

ここで Dr. グリーン は ” My index ” (私の指数、能力)から文を始めていて、直訳すれば「私の疑い指数はもっと高くあるべきでした」という感じになります。

My index の後は、どう続いているでしょうか?

 

エイミ

ここでもう一度、聞いてみましょう。

スローにしたので、

最初より少し聞き取りやすいです!

 

 

【2回目】スローで聞き取りに再トライ!

質問者:You should’ve taken her again in 6 hours.

6時間後にもう一度(血圧を)測るべきだったでしょう。

Dr. グリーン:My index ーーーーーーーーーーーー.

もっと注意を払うべきでした。

 

 

 

それでは、答えです!

 

 

【3回目】「もっと注意すべきでした」の答え合わせ

質問者:You should’ve taken her again in 6 hours.

6時間後にもう一度(血圧を)測るべきだったでしょう。

Dr. グリーン:My index of suspicion should’ve been higher.

もっと注意を払うべきでした。

 

 

グリーン先生の「もっと注意を払うべきでした」は、

” My index of suspicion should’ve been higher. “

でした!

 

直訳すると

自分の疑い能力指数はもっと高くあるべきだった

という表現で、当時の判断を深く後悔していることが感じられます。

 

私は時々「英語を話すと、主語が I と You ばかりになってしまう」というお悩みを聞くことがあるのですが、そういう方は、このような言い回しを一つずつ取り入れて、使ってみるのはどうでしょうか。

 

エイミ

たとえ学会発表であっても、

人間同士の会話なので

I や You がよく主語になるのは

なにも悪いことではないと私は思います。

ただ、よりプロフェッショナルな表現を

目指される意欲的な方は、

ぜひこういうものも取り入れてみましょう!

 

それでは、最後に発音解説です!

 

 

【発音解説】グリーン先生はこう言っています!

Dr. グリーン:My index of suspicion should’ve been higher. 

もっと注意を払うべきでした。

◆ 解説【音声48秒】

 

 

今回のまとめ

今回は、「(ある危険因子に対して)私はもっと注意を払うべきでした」「もっと慎重になるべきでした」と自己反省を述べる時の、プロフェッショナルな英語表現の一つをご紹介しました。

 

My index of suspicion should’ve been higher. 

直訳:自分の疑い能力指数はもっと高くあるべきでした 

意味:(血圧が高いということに)もっと注意を払うべきでした。

 

それでは、今日はここまでです!

 

エイミ

 

この記事が役に立ったら、フォローお願いします!!/

(アイコンをクリックで登録画面へ移動します)

 

 

-医療ドラマ英会話

執筆者:

関連記事

「少し前に来て」「後ろに下がって」「上に上がって」「下に下がって」を英語で

この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/ (アイコンをクリックで登録画面へ移動します)     エイミ こんにちは! 学会英語発音コーチのエイミです。   この間ある先生か …

【第96回】ERで診察英会話 Dr. ルイスの場合

この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/ (アイコンをクリックで登録画面へ移動します)     当記事でご紹介しているポッドキャストは、個別レッスンを受講してくださっている生徒さんの …

【第113回】”Why don’t you” の発音は「ホワイドンチュー」ではありません!

この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/ (アイコンをクリックで登録画面へ移動します)     今回は “Why don’t you” はネイティ …

「英語はたくさん聞けば慣れる」なんて嘘。ドラマの英語学習は【第1話だけ】でいい!

  エイミ こんにちは! 医学英語発音コーチのエイミです。   「ドラマで楽しく、生きた英語を勉強しよう!」 そう考えて、海外ドラマのDVDを大人買いして見始めたけど、どれだけ見れ …

【ERで学ぶ医療英会話】緊急分娩対応3【英語丸ごと解説】

この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/ (アイコンをクリックで登録画面へ移動します)     エイミ こんにちは! 医学英語発音コーチのエイミです。   ドラマ「ER 緊 …

最新記事

  1. ロサンゼルス・タイムズ「大谷は潔白」米報道に学ぶ英語表現
  2. 【第129&130回】英検準1級のリスニング問題演習 6
  3. 【学会レポ】Vol. 3 robot の発音はロボットではない
  4. 【第16回】「滅菌」”sterile” の発音を本気でマスターしてみよう
  5. 【第34回】コロナワクチンの製薬会社3社、英語で正しく発音するには?
  6. 【第82回】スタンフォード大学研究者の著書から学ぶ発表に役立ちそうな英語表現
  7. 【第122回】医学論文のTake Home message で英語の音読練習 4
  8. 【腹部4区分】右下腹部、右上腹部、左下腹部… Quadrant の発音をERで学ぼう!
  9. 【第108回】診療英会話〜穿刺の治療方法を説明する
  10. 私が5000時間の英語学習を続けて思う「仲間の大切さ」 1
  11. 【第30回】「多変量解析」multivariate analysis の発音のコツ
  12. 英検1級受験記【1】学習準備・一次試験の流れ・リスニングPart1&2の感想
  13. 【第51回】キング・カズこと三浦知良選手のレジェンドな半生を英語で
  14. 【医療の英会話】「〇〇先生を呼ぶ、来てもらう」ネイティブはどう言う?
  15. 【ERで学ぶ医療英会話】緊急分娩対応4【英語丸ごと解説】
  16. 【第20回】ネイティブの「When do l」は聞き取りがめっちゃ難しいの巻
  17. 【第132回】exit を「エグジット」と言わないで!子音連続の発音練習
  18. 【第10回】「英語の母音はどの程度の完璧さを目指すべきか」を考えてみる
  19. 【第9回】医学英語の発音練習には何がオススメですか?
  20. 【動画】「カプランマイヤー曲線」の英語の発音をわかりやすく
  21. 【第70回】そのカタカナ英語、通じません! “デュアルエナジーCT” の発音練習
  22. 【第6回】”could” の使い方
  23. 【第28回】「針を反時計方向に90度回す」の発音練習
  24. 【第24回】オーストラリア英語の聞き取り練習(TOEICとERで解説)
  25. 【第45回】五輪カナダ人レポーターが英語で熱くコンビニを語る 前編
  26. メルマガ登録フォームのシステム不具合を経験して感じたこと
  27. 【第8回】英語の学会発表 ~理想の準備の進め方~
  28. 【第46回】五輪カナダ人レポーターが英語で熱くコンビニを語る 後編
  29. 「メイヨークリニック」の発音はまさかのアレと同じです!
  30. おっさん頑張れ!40代ずぼら英会話【2】「英語耳」は発音学習の白地図である
エイミ
医療英会話の発音とリスニングの専門家。ER先生。舌トレ先生。英検先生。
20代後半から英会話習得をスタートし、最初は「センキュー」以外一言も話せない英語音痴だった。日本人にとっての理解しやすさを追求した解説と「トレーニングは楽しく!」が信条。ERが大好き。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 935点。

詳しいプロフィールはこちらからどうぞ。