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【第29回】「針を肝臓から門脈に入れ短絡路を作る」の発音練習

投稿日:2021年3月15日 更新日:

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エイミ

こんにちは!

医学英語発音コーチのエイミです。

 

今回は、米ドラマ ER の中でTIPS(経頸静脈肝内門脈大循環短絡術)が行われているシーンを使い、「針を肝硬変組織(肝実質内)に進めて門脈に入り、短絡路を作る」という台詞の聞き取りと発音 を、ラジオで皆さんと一緒にワークしてみたいと思います。

puncture(針を刺す)

cirrhotic tissue(肝硬変組織)

portal vein(門脈)

balloon(バルーン)

などの単語の発音をマスターしていきましょう!

 

TIPSの記事は3部作です。

最初の記事(「シースを大静脈から肝静脈へ進める」)はこちら

 

Dr.レン

ラジオは通常速度で15分55秒だよ。

早く聞きたいアナタは倍速などでどうぞ!

 

 

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リンキング箇所の聞き取りにチャレンジ

 

ER の舞台、カウンティ―・ジェネラル病院に勤務する外科医のヒックス先生は、TIPS の手技を外科レジデントのベントンに経験させ、それをほかのレジデントにも見学させることになりました。

このシーンから、「次、(針を)肝硬変部に通して、門脈に新しい経路を作る。」というヒックス先生の台詞を聞いていきたいと思います。

 

エイミ

それでは

最初にセンテンスを確認していきます。

まずはリスニングをしてみましょう!

空白部分で、ヒックス先生は何と言っているでしょうか?

 

◆ 聞き取りにチャレンジ

Dr. ヒックス:次、(ニードルを)肝硬変部に通して、門脈に入り、経路を作る。

Now, puncture the cirrhotic tissue ___________ the portal vein, creating a new pathway.

Dr. ベントン:バルーン入りました。

Balloon stent’s in.

Dr. ヒックス:膨らませて。慌てない。ゆっくり。

Expand the balloon slowly, easy.

Dr. ベントン:循環が始まりました。

We have circulation.

【英語音声】

 

一度でわからなくても、何度か繰り返して、よーく聞いてみましょう!

ヒックス先生はとてもシンプルな動詞を使っていますが、前後の単語の音が繋がっているため、少し聞き取りづらくなっています。

何が入るか予想して頂いたら、答えをどうぞ!

 

 

 

 

◆ 答え

Dr. ヒックス:次、(ニードルを)肝硬変部に通して、門脈に入り、経路を作る。

Now, puncture the cirrhotic tissue and enter the portal vein, creating a new pathway.

Dr. ベントン:バルーン入りました。

Balloon stent’s in.

Dr. ヒックス:膨らませて。慌てない。ゆっくり。

Expand the balloon slowly, easy.

Dr. ベントン:循環が始まりました。

We have circulation.

【英語音声】

 

 

エイミ

ということで、答えは 

and enter 

でした!

レン先生、聞き取れましたか?

 

Dr.レン

何度か聞いてやっとわかったよ!

and enter なのに「エネンタ」に聞こえる

のはどうして?

 

エイミ

英語では

and の d はほとんど発音されません。

and は an だけになり、

次の enter の最初の「エ」と音が繋がります。

そうすると…

 

and enter →  anenter → エネンター

という風になり、and enter が「エネンタ」に聞こえるんですね。

 

 

バルーンの発音練習

 

エイミ

次に、このシーンでは

バルーンの練習もしていきたいと思います。

balloon は意外と発音の難しい単語ですので、

カタカナっぽくならないように

頑張りましょう!

 

まず、最初の ba で、日本語の「バ」よりも強く唇を結びましょう。

このフレンズのレイチェルの口元がわかりやすいのではないでしょうか。

“Bing” と発音している時の b の顔です。

 

◆ 「バ行」は唇を強く結びます

 

この口で、日本語のバよりも勢いを付けて「ッバルーン」のように発音しましょう。

「バルーン」と「ブルーン」の間くらいの音 が出せるととても良いです。

 

エイミ

ご自分の口元がお手本と同じようになっているか、

鏡でチェックしながら練習してみてくださいね!

 

Dr.レン

レイチェルのように

あごにシワが寄るくらい唇を結ぶ

きれいな「ba」が出せるよ!

 

次に loo の音です。

L なので、舌先を前に伸ばし、前歯の裏に付けます。

 

 

舌先がまっすぐ前を向くことがとても大切です。

こんな風↓に上向き、または内巻きにならないように、気を付けてください。

 

ここから、舌先を離して「ルー」ですが、この時に舌先が下前歯の後ろに降りるようにします。

 

 

唇を強く結び、勢いを付けて「ba」、そして舌先を上前歯の上に付けて「loon」。

これでヒックス先生の Expand the balloon, slowly. を練習していきます。

 

Dr. ヒックス:次、(ニードルを)肝硬変部に通して、門脈に入り、経路を作る。

Now, puncture the cirrhotic tissue and enter the portal vein, creating a new pathway.

Dr. ベントン:バルーン入りました。

Balloon stent’s in.

Dr. ヒックス:膨らませて。慌てない。ゆっくり。

Expand the balloon slowly, easy.

Dr. ベントン:循環が始まりました。

We have circulation.

【英語音声】

 

 

それでは今回はここまでです!

ラジオで「(ニードルを)肝硬変部に通して、門脈に入り、経路を作る」「バルーンをゆっくりと膨らませる」の発音練習をしていきましょう。

 

 

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今回のまとめ

今回は、ER の作品の中で TIPS(経頸静脈肝内門脈大循環短絡術)が行われているシーンから、

“Now, puncture the cirrhotic tissue and enter the portal vein, creating a new pathway.

(肝硬変部を通して門脈に入り、新しい経路を作る)

“Expand the balloon slowly, easy.”

(バルーンをゆっくり、慎重に、膨らませる)

という英語表現と発音のコツをご紹介しました。

今回「and enter がエネンタに聞こえる」 のところでふれたように、英語は and のdは発音せず、and の後に母音が続く時にはnとリンキングします。

「and+アイウエオ」は予想外な発音になることが多い、ということを、ぜひ覚えておいてもらえたらと思います。

 

今回のTIPS 3部作 最初の記事(「シースを大静脈から肝静脈へ進める」)はこちら

 

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エイミ
医療英会話の発音とリスニングの専門家。ER先生。舌トレ先生。英検先生。
20代後半から英会話習得をスタートし、最初は「センキュー」以外一言も話せない英語音痴だった。日本人にとっての理解しやすさを追求した解説と「トレーニングは楽しく!」が信条。ERが大好き。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 935点。

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