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【第17回】知ってる?「Didn’t」の発音は「ディドゥント」じゃないっていう話

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エイミ

こんにちは!

医学英語発音コーチのエイミです。

 

今回は、リスニングしてみると意外に全然聞き取れなくてびっくりする基礎単語「Didn’t」のリスニングと発音の練習 を、米ドラマ「ER」のワンシーンを使い、ラジオで皆さんと一緒にワークしてみたいと思います。

 

Dr.サトシ

ラジオは通常速度で14分54秒だよ。

早く聞きたいアナタは倍速などでどうぞ!

 

 

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「didn’t」(過去形の否定語)なんて、「ディドゥント」じゃなかったらどう読むんだよ…?

って思いますよね。

実はネイティブは、ある音をばっさり簡略化して「didn’t」を発音をしています。

彼らはどこの音を省いてしまうのでしょうか?

まずは実際にリスニングしてみましょう!

 

「didn’t」をドラマでリスニング!【1】

 

医療ドラマ ER から、ネイティブの「Didn’t」の発音を2つ チェックしましょう。

文章の中から「didn’t」の部分に耳を集中させ、よーーく聞いてみてくださいね!

 

(ERより)

父:彼女が好きだ。一緒にいると楽しいんだよ。それがお前に気まずい思いをさせているなら、申し訳ないな。

I like her, Mark. She makes me happy. And I’m sorry if that makes you unhappy.

息子(Dr. グリーン):父さん、そんなことは言ってないよ。

I didn’t say that, dad.

【日本語吹替と英語音声を連続で】

 

エイミ

さて、サトシ先生!

「didn’t」はどんな感じに聞こえましたか?

 

Dr.サトシ

うーん…。

なんだこりゃ!!

よくわかんなかったけど、

とりあえず「ディドゥント」とは

全然聞こえないね。

なんだろ…。

なんか、「アイ リンン セイザッ ダァッ」みたいな…。

「ディ」が聞こえるはずなのに全然聞こえない、

みたいな感じがする!

 

エイミ

そうなんです。

「did」のところで

「ディドゥ」と聞こえるはずなのに、

全然聞こえないですよね?

その耳の感覚、正しいです。

その証拠に、もう一つ

ネイティブの別の「Didn’t」を聞いてみましょう!

 

 

「didn’t」をドラマでリスニング!【2】

(ERより)

Dr. ケイスン:私は(急変した患者さんの元へ)もう向かっているところだった!

I was on my way.

Dr. ルイス:(先生と連絡が取れませんでしたので)そうとは知りませんでした。

I didn’t know that.

救急科部長:二人とも、落ち着いて。教育カンファレンスなんだぞ。

People, please. This is just a teaching session.

【日本語吹替と英語音声を連続で】

 

Dr.サトシ

ん!

こっちの方は

最初の「ディ」はちょっと聞こえたかな!?

でも「ディドゥ」の「ドゥ」はやっぱり

聞こえなくて…

アイ ディンン ノウ ザァッ

みたいな…。

 

Dr.サトシ

待って!

どーして「didn’t」が

リンン

とか

ディンン

みたいに聞こえるの?

「ドゥ」はどこ行ったの!?

僕の耳が悪くて聞き取れてないのかな!?

 

エイミ

いえ、didn’t は確かに

先生が聞き取られた音で発音されているんです。

didn’t の発音は、

リンン もしくは ディンン 

のような音なんです!

 

didn’t → 発音は「dinnt」→ ディンン

または最初のDも弱くなって「linnt」→ リンン

 

つまり、最初のDも、次のDも、ほとんど発音されていないんですね。

なぜそんなことになるのか、簡単にご説明したいと思います!

 

「Didn’t」のDがLに近くなるわけ

 

エイミ

サトシ先生、突然ですが、

「ディ」と言った後に「リ」

と言ってみてください!

発音する時の舌先の位置が

同じだということがわかるでしょうか?

 

Dr.サトシ

うーんと、「ディ(di)」。

「リ(li)」。

うん、舌先の位置、同じだね。

 

 

 

エイミ

didn’t を発音する時に

dの舌を弾く動きを弱くすると、

di(ディ)は li(リ)に近づいて聞こえます。

さらにアメリカ英語では、

「dn(ドゥン)という音の並びの時は

d の舌先を弾く動きはサボっても良い」

(ドゥン → 弾かず「ンン」でOK!)

という暗黙のルールがあるため、

didn‘t の二つ目のdは当たり前のように発音されません。

 

Dr.サトシ

なんじゃそりゃ!!

 

didn’t → 最初のdi は舌先の動きを弱くすると「di」と「li」の中間のような音に聞こえ、次のdは後ろにnが続くので発音自体省略します。(米英語のルール)

単語末のtも省略されます。(こちらも米英語のルール)

→「dinnt」→ ディンン、リンン

 

エイミ

なんじゃそりゃなんですけれど、

そういうことになっているので、

私たちの方が慣れていくしかないかなと!

気を取り直して、真似して発音してみましょう。

そうしたら聞き取りもしやすくなりますよ!

 

【真似して発音チャレンジ!】I didn’t を「アイリンン」「アイディンン」と発音してみましょう!
(「ンン」は舌先を前歯の後ろに必ず置いてね!)

(ERより)

父:彼女が好きだ。一緒にいると楽しいんだよ。それがお前に気まずい思いをさせているなら、申し訳ないな。

I like her, Mark. She makes me happy. And I’m sorry if that makes you unhappy.

息子(Dr. グリーン):父さん、そんなことは言ってないよ。

I didn’t(リンン) say that, dad.

【日本語吹替と英語音声を連続で】

 

(ERより)

Dr. ケイスン:私は(急変した患者さんの元へ)もう向かっているところだった!

I was on my way.

Dr. ルイス:(先生と連絡が取れませんでしたので)そうとは知りませんでした。

I didn’t(ディンン) know that.

救急科部長:二人とも、落ち着いて。教育カンファレンスなんだぞ。

People, please. This is just a teaching session.

【日本語吹替と英語音声を連続で】

 

 

それでは、ラジオで一緒に発音練習していきましょう!!(^^)

 

 

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今回のまとめ

昔の私のように、多くの日本人の方は、「didn’t」は「ディドゥント」と発音されるはずだ、と思っていると思います。

でも実際は、ネイティブはDの発音を弱化していて、

「リンン」または「ディンン」

のように聞こえることがとても多いです。

(非常に速い発話では「ンン」しか聞こえないこともあります。)

予想していた音と実際に聞こえてきた音があまりにかけ離れていると、「私の耳がおかしいのかな…」と不安になってしまうこともありますよね。

しかしほとんどの場合は、皆さんの耳は正しいです。

ですので、聞こえた音の方を正解と考え、「どうしてそう聞こえるのか?」を突っ込んで考えていくと、英語の発音の謎は解けることが多いです。

 

 

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医学英語・学会英語発音コーチ
エイミ
英語の発声・発音改善の専門家。日本人にとっての理解しやすさを追求した音声解説と、「トレーニングは楽しく!!」が信条。英語は読み書きもできず、センキュー以外何も言えなかったところから習得をスタート。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 915点。

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