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【第70回】そのカタカナ英語、通じません! “デュアルエナジーCT” の発音練習

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エイミ

こんにちは!

医学英語発音コーチのエイミです。

 

今回は先日生徒さんから練習リクエストのあった医療の専門用語、 デュアルエナジーCT の発音を解説します。

「デュアル」「エネルギー」「CT」、全部カタカナでよく使う単語ですが、カタカナ発音が染みついた単語ほど話しても通じないことが多く、要注意です。

ネイティブのリアルな発音をご紹介しますので、聞いて一緒に練習しましょう!

 

Dr.ゴリラ

ラジオは通常速度で07分47秒だよ。
大事なところだけ聞きたいあなたは 01:45 からどうぞ!

 

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ネイティブの発音を聞いてみよう

Youglish で Dual energy CT が発音されている動画を探したところ、University of Michigan Engineering(ミシガン大学工学部) さんの公式YouTube がヒットしました。

大学の講義の様子のようです。

講義をしている先生が「デュアルエナジーCT」とおっしゃっているので、聞いてみたいと思います。

まず、何と言っているのか、聞いて考えてみましょう。

ではどうぞ!

 

◆ 【リスニングにチャレンジ】Dual energy  

All right. Focus on dual energy, spectral CT.

So, ___ __ _________ ____ _____, he _____ _____ ______ dual energy CT.

では、デュアルエナジーCT、スペクタクルCTにフォーカスを置きましょう。

_____________________、彼はディアルエナジーCTを行うことについて話しています。

 

いかがでしょうか、とても速いですがおわかりになりましたか?

ヒントは

CT を開発された方の名前が入っています。

 

 

以下答えです!

 

 

 

◆ 答え 

All right. Focus on dual energy, spectral CT.

So, back in Hounsfield’s first paper, he talked about doing dual energy CT.

では、デュアルエナジーCT、スペクタクルCTにフォーカスを置きましょう。

ハンスフィールドの最初の論文を見ると、彼はデュアルエナジーCTを行うことについて話しています。

 

ということで、「ハンスフィールドの最初の論文をもう一度見てみよう。」といったような内容でした!

Back in A,  「~に戻って、~の時に」。

Hounsfieldさんって誰だろう…と思って調べてみたところ、CTを開発された方のお名前なんですね。

<Sir Godfrey Hounsfield>

WIKIPEDIA より

 

そして、CT値の単位 HU は、ハンスフィールドユニット(Hounsfield Unit)の頭文字なんですね。 

勉強になりました!

 

dual アヒル口で発音しましょう

それでは

dual energy CT

をネイティブと同じように発音してみましょう。

最初の dual は デュオウ のような感じです。

デュアルではおそらく通じません。

コツは アヒル口 で発音することです。

アヒル口とは、唇を前歯から離して、前歯が剥き出しになる口の形 のことです。

◆ アヒル口

このアン・ハサウェイさんのように、 前歯をむきっ とさせましょう。

そのまま、

デュオウ。

これが dual [djúːəl] の発音です。

余談ですが、デュアル dual と デュオ duo は音がとても似ています。

もうほとんど同じです。

 

energy さらにアヒル口で発音しましょう

続く energy も、そのままアヒル口で発音します。

↑この ER のロマノ先生の口を、よく真似をしてください。

エネルギーではなく エナヂィ のような感じです。

口の形はとても大事です。

唇の力を抜かないで。

アヒル口で、腹から声を出して

ナヂィ。

「ヂ」もアヒル口で発音すると英語らしくてかっこいい音が出ます。

唇はむきっとしたままで!

 

唇をふつうに戻すと

「えなじー」

という日本語の柔らかい音になってしまいます。

英語はもっとカツカツさせましょう。

唇を尖らせて、音も尖らせましょう!

ナヂィ

 

CT 日本語で シー と言わないで!

最後 CT は、口をしっかり横に引いて発音します。

特に C は日本語の「シー」とは違う音なので注意です。

日本語のシーは She の方です。

C は [si]。

she は [shi]。

子音が違います。

今回は口を横に引いて

スィティー。

◆ responsibility の ティー の口

この ER のスーザンのように、前歯はむきっとしたまま、口を横引きです。

結構難しいですが頑張りましょう!

スィティ

 

できましたでしょうか?

それでは全部つなげてみましょう!

Dual energy CT

デュオ  ナヂィ スィティ

 

ラジオで一緒に練習しましょう!!

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今回のまとめ

カタカナで使い慣れている英単語ほど、本当の発音とのギャップが大きい時、正しく発音するのが難しいです。

今回の dual enegy CT もそういうものの一つと言えるでしょう。

かなりマニアックな用語の発音解説になりましたが、読んでくださった先生、ラジオを聞いてくださった先生、この言葉をお使いになる機会のある先生のお役に立てていれば嬉しいです。

アン・ハサウェイさん、ERのロマノ先生やスーザンのアヒル口をぜひしっかり真似をして、

Dual energy CT

デュオ  ナヂィ スィティ

と、発音をマスターなさってみてくださいね。

それではまた一緒に英語学習しましょう!

 

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エイミ
医療英会話の発音とリスニングの専門家。ER先生。舌トレ先生。英検先生。
20代後半から英会話習得をスタートし、最初は「センキュー」以外一言も話せない英語音痴だった。日本人にとっての理解しやすさを追求した解説と「トレーニングは楽しく!」が信条。ERが大好き。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 935点。

詳しいプロフィールはこちらからどうぞ。