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こんにちは!
医学英語発音コーチのエイミです。
この記事は、新型コロナウイルスに関する英語表現の数々を音声付きでまとめていくシリーズの三つ目です。
コロナ関連英語表現まとめ1 はこちら。
これでこの連載の最後になることを願っているのですが、どうなるかは、今後の状況次第です…。
今回は、陽性(陰性)の結果が出る、医療崩壊を防ぐ、社会的距離 の3つの英語表現をチェックしていきましょう!
1.陽性、陰性の結果が出る
「主席医務官の勧めにより検査を受け、陽性の結果が出ました。ですので、私は在宅勤務中であり、自主隔離を行っています。」
” And on the advice of the Chief Medical Officer, I’ve taken a test that has カムアウッ ポズィティヴ, so, I am working from home. I’m self-isolating, “
(在宅勤務 work from home 、隔離 isolation の使い方解説はこちら)
ボリス・ジョンソン首相は、自身の陽性結果を国民に公表する時、come out positive という表現を使いました。
ほかに「~で陽性(陰性)の結果が出る」でよく使われている言い回しとして、
● test positive for A
● test negative for A
があります。
test を「~という結果が出る」
という動詞で使うんやね。
例で確認しよう!
ジョンソン首相は退院され、回復中とのことで、本当に良かったです!!
ちなみに、『偽陰性』は false-negative ですね。
false-negative の発音は
ここで聞いてみてね!
(HIV感染に関する動画です)
2.医療崩壊を防ぐ
「医療崩壊を防ぎ、命を守れるかは、このウイルスの感染増加曲線を平坦にする(感染者を急増させない)ことの重要性を私たち全員が認識することにかかっています。」
” It’s critical that we all understand the importance of flattening the infection rate curve of this virus to プリヴェン オウヴァーウェルミン アワーヘルスケア スィステム and save lives. “
(もう一つの重要フレーズ「感染者を急増させない」 flatten the curve の解説はこちら)
「医療崩壊」は、
● overwhelm the health care system
● overwhelm hospitals
などになります。
日本語では “崩壊” と言っていますが、英語では collapse よりも overwhelm (圧倒的な量で追い詰める)が多く使われています。
「コロナウイルスはオハイオの医療を崩壊させることはない ワシントン大学見通し」
類似表現として
「Aによって医療体制が限界になる」
・A push the health care system to its limit
・A stretch the health care system to its limit
もよく使われているよ!
「新型コロナウイルスの大流行で医療体制が限界に達する可能性がある」
(もう一つの重要フレーズ「感染者を急増させない」 flatten the curve の解説はこちら)
3.社会的距離
「米疾病対策センターは 社会的距離政策 の方針について話しています。会議が電話でできるならそうしようよと、そういうタイミングに来ているのかなと思います。」
” The CDC talks about the principles of ソウシャル ディスタンスィン, and I think we’re gonna get to the time where, hey, if we can have the phone meeting, let’s do that. “
この動画は、2020年3月6日に公開されています。
この記事は4月14日に書いているのですが、たった1カ月少し前はまだこれくらいの温度だったなぁ、と思ったりします。
さて、日本でも最近「ソーシャルディスタンス」というカタカナを見かけるようになってきました。
日本では 社会的距離 や 身体的距離 の方が
わかりやすくて良いのではと思うけど…。
ま、今に始まったことではないニャ。
英語圏では、3月初旬頃から social distancing が一つのスローガンとして使われています。
practice social distancing で「社会的距離を取る」 です。
「コロナウイルスの拡大速度を落とすためのアドバイスを、あなたも聞いたことがあると思います。私たちは社会的距離を取る必要があります。」
「すぐ近くに人がいる。カバーせずに咳をしている…。もし社会的距離政策のルールを破る人がいたら、どうする?」
対して、social distance は2語ですが、かたまりで 動詞 として使われています。
「フロリダはワクチンが出来るまで社会的距離を取り続けた方が良い。たとえそれが来年になっても 公衆衛生局長官談」
「(宅配サービスを使うのは)社会的距離を取るのに良い方法です」
ということは、日本の
ソーシャルディスタンス
の使い方は…?
厳密に言えば、間違っているでしょうね。
でも
ソーシャルディスタンシング
って、カタカナにすると
長すぎて微妙ですよね…。
やっぱ日本語で
社会的距離にしとけば良かったんじゃ…。
いや、独り言ニャ。
今回のまとめ
この記事では、新型コロナウイルスに関連して使われる英語の医療表現を、ニュアンスの違いや発音をまじえてご紹介しました。
◆ Aに陽性(陰性)の結果が出る
test positive/negative for A など
◆ 医療崩壊を防ぐ
prevent overwhelming the health care system など
◆ Aによって医療体制が限界になる
A push the health care system to its limit など
◆ 社会的距離を取る
practice social distancing
social distance (←動詞で使います) など
今回、『オーバーシュート』の頃から散々言われていますが、日本国内で英語をカタカナでそのまま取り入れすぎていて(しかも高確率で使い方を間違っていて)どうなのかな、とすごく思います。
日本の報道なら日本語に訳されて然るべきだと思いますし、そのままカタカナで使うのなら、もう少し正しさに気を配った方がいいのではないかと思うのですが…。
「和製英語をこれ以上増やさない」…まだまだ、私たち日本人の課題ですね。
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