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【第125回】英語学習アプリ「ELSA speak」でスコアアップするコツ

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AI発音改善&英会話学習アプリ、「ELSA speak(エルサスピーク)」を発音学習に活用されている生徒さんが最近増えてきました。

そこで今回は ELSAで英語発音をスコアアップするコツ をいくつかご紹介していきます。

ELSAからのアドバイス通りにやっているつもりなのに、スコアが上がらない…」とお悩みの方は、ぜひ一度実践してみてください!

 

Dr.サトシ

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「ELSA speak」とは?

エイミ

こんにちは!

医学英語発音コーチのエイミです。

 

英会話を頑張られるお医者様の間で、「エルサスピーク」という学習アプリをお使いの方が増えています。

月1000円程度から利用出来(無料お試しあり)、「高精度な発音チェック機能」と「AIが相手となってくれる気軽な英会話練習」が人気の学習サービスです。

最近生徒さんから「エルサを使って発音学習をしているのですが、なかなかスコアが上がらなく、なんとかしたい」というお悩みが寄せられることが増えてきたため、同じようなエルサ学習者さんがほかにもおられるのだろうなぁと思い、エルサで高得点が取れる発音(=世界的に通じやすい良い発音)のコツについてお話ししていこうと思います。

その前に、エルサスピークはどこの国の方が開発したアプリなのかな?と私は興味を持ち、エルサのウェブサイトを確認してみたところ、開発されたのはなんとベトナム人の方でした。

 

公式サイトより↓

 

会社説明によると、修士留学のためアメリカに渡った Vu Van さんという優秀なベトナム人の女性が、「英語は話せるのにベトナム語訛りのせいで英会話に壁があり、授業でも発音があだとなって発言が取り上げてもらえない」という苦い経験をされ、これを乗り越えるために共同創設者の方とともに ELSA speak を開発されたそうです。

2017年には米フォーブズ誌によって「AIで世界を変える企業4選」に選ばれ、今や世界195か国で3400万人の英語学習者が活用する世界的なサービスに成長を遂げているとのこと。

すごい快挙ですね…!!

エルサとAIによって世界の英語学習は別の次元に達したともいわれていますが、本当にその通りだと思います。

エルサ前(AI前)エルサ後(AI後)というような、時代が変わった感覚がありますね。

 

あいまい母音 /ə/

さて、エルサスピークで有料会員となると、以下のスクリーンショットのように、analizer(分析官)が学習者が苦手とする母音子音を示してくれます。

(生徒さんから画像をお借りしました!)

 

 

この中で一番左、Sound /ə/、あいまい母音(シュワ)についてまずは見ていきましょう。

エルサの指摘によると「/ə/を入れるべきところを入れ損じた、また /r/ で発音されていました」と書かれています。

 

/ə/ は シュワ、または「あいまい母音」と呼ばれる、その名の通りぼんやりと低音で発音する母音です。

「ぼやーっとした音」というのが特徴であるため、ア、イ、ウ、エ、オのどの音にも聞こえるような、微妙な音です。

一つ目のエルサからの指摘、「発音そのものを飛ばしている」(You forgot to pronounce /ə/.”)に関しては、シュワはネイティブの方も非常に良く飛ばす音なので、正直あまり気にする必要はないです。

ただ、二つ目の指摘、「R音になっている」(You said /r/ instead of /ə/.)は、気になるところです。

エルサから「RではないのにR音になっている」という指摘があった時、それは「舌先が浮いている」というダメ出しです。

シュワは舌先を浮かせてはいけない母音です。

シュワだけでなく、R以外の音素で、舌先の浮く音は英語には存在しません。

しかし私たち日本人は、発話している間、舌先を終始浮きっぱなしにして話しています。

ということで、「RではないのにR音になっている」というダメ出しがエルサからあった場合には、舌先を下げ、下前歯の付け根に置いて、再トライしてみてください。

 

そして、エルサからの改善アドバイスにはかなり重要なことが書いてあります。

読んでみると、

“Make sure you don’t get distracted by the spelling and use a different vowel instead of this relaxed /ə/ (uh). This schwa can be spelled with many different letters.”

「スペルや、ほかの母音の発音に惑わされないようにしてください。シュワ音にはさまざまな異なる文字が使われます。」

となっていますね。

つまり、シュワ音には決まったスペルがありません。

シュワだけでなく、英語の母音は「”a” だからア、 “i” だからイ」というわけにいかないことが多いです。

特にシュワはその最たるものです。

英語はつづりと音が一致しない言語 であり、エルサはそれを “This schwa can be spelled with many different letters.” という表現で伝えようとしています。

日本人はスペルを頼りに英単語を読むことに慣れきっていますが、それではダメなんです。

エルサで高得点を取ること、そしてちゃんと通じる英語発音を身に付けることを目指すなら、「英語はつづりと音が一致しない言語である」という理解はとても重要です!!

 

Dr.サトシ

スペルから音を断定することが出来ないから、

発音記号やフォニックス、

フォネティックスペリングなどの

発音に特化した学習が必要になるんだね!

 

 

/l/  ライトLとダークL

エイミ

続いて、ELSA analyzer から指摘されている二つ目の音は

Sould /l/、L の発音です。

 

エルサの指摘には「/l/で発音すべきところが /r/ で発音されていた」(You said /r/ instead of /l/.”)と書かれています。

 

今回、tell、absolutely、problems の3つの単語が挙がっている中、absolutely と problems の L は、Lの後ろに母音が続くL、「ライトL」と呼ばれる L が使われます。

tell の L は、Lの後ろに母音が続かないL、「ダークL」です。

ライトL は舌先を上前歯の先までべったり付け、それをねっとりと離して「ンラッ」「ンリッ」のように発音することでLと認識されます。日本人の舌の動きはとても軽く、さらに次の母音を舌先を内巻きにして発音することが多いので、そのせいで L音が R と勘違いされます。

ライトL を R に間違われてしまった時は、舌先の押し付け方が弱すぎる、または舌を離す際に舌先を下歯茎に着地させていない ことを疑ってください。

tell のL、ダークL については、エルサからのアドバイスに記載されているので読んでみましょう。

“When /l/ is at the end of a word like this, some native speakers don’t use the tip of their tongue. However, if you’re having trouble making a clear /l/, it’s a good idea to carefully touch your gums with the tip of your tongue.”

「L音が単語の最後に来る時、舌先を使わずに発音するネイティブもいます。しかしそのやり方で上手くLを発音できない時は、舌先で歯茎をタッチすると良いでしょう。」

 

ダークLには「舌先を上歯茎に付ける」発音と「付けない発音」の二種類があり、エルサはそのことを言っています。「付けない」方は、「付ける」動きがさぼられた結果です。

<舌先を上歯茎に付けないダークL>

 

L音の特徴をまとめると以下のようになります!

ライトL、ダークLどちらも「舌先はまっすぐ前向き」。

● ライトLは「舌先を上歯茎にねっとりと付け、舌先を内巻きにしないように気を付けながら、ラ・リ・ル・レ・ロ」と発音します。

●ダークLは「舌先を上歯茎に軽く付けるかまたは下前歯の付け根に寝かし、唇はかるく丸め、ウ」のような音を出します。

 

 

アメリカンA /æ/ が ELSA に認識されるコツ

次は、母音の /æ/ です。

apple の「ア」の音で、記号の名前はいろんな呼び方が流通していますが、私は「アメリカンA」と呼んでいます。

analyzer からの指摘を見ると、「/æ/で発音すべきところが /ə/ で発音されていた」(You said /ə/ instead of /æ/.”)と書かれています。

 

 

/æ/ は口を縦にも横にも大きく開いて発音する、「エとアの中間音」です。

私たち日本人は口の開きが足りないためにこの音を発音できないことが多いので、タテヨコ双方に大きく口を動かし、「エァ」と発音することがコツです。

ニカッと大きく笑う時の、ほほの筋肉を使います。

<アメリカンA /æ/ の発音>

 

エルサからのアドバイスはこんな感じです。

“Try stretching your lips into a smile for /æ/. You don’t have to do this, but it makes the vowel easier for some people.

「にこっと笑うように唇を広げてみましょう。絶対にこうしないといけないというわけではありませんが、これでこの母音が発音しやすくなることがあります。」

口を大きく動かした方が断然伝わりやすくなる母音なので、ぜひやってみてください。

 

/θ/・/ð/ が ELSA に認識されるコツ

最後に、「エルサに認識してもらえません」とよくご相談のある th を、正しく聞き取ってもらいやすくなるコツを挙げておきます。

th の無声音と有声音、/θ/・/ð/ は、エルサに /s/・/z/ として聞き取られてしまうことが多くあります。

これはブレスが漏れすぎていることが原因です。

/θ/ は “th” とつづることからもわかるように、T音とH音を同時に発音する音です。「舌先と上前歯を使って T を発音する」と考えてみてください。

Tを発音するような気持ちで、前歯にあてた舌先でブレスの流れをしっかり遮り、think、through、theraputic などにトライして頂くと、/θ/ が /s/ に転ぶことが減っていきます。同じ要領で mother、father、though なども挑戦してみてください。

<th /θ/・/ð/ の発音>

上唇をめくり上げ(アヒル口)、前歯の先端を使って T、D を発音します。

 

私の生徒さんは、これでエルサから th の合格をもらえることが増えていっています。

 

 

/f/・/v/ が ELSA に認識されるコツ

foreign、cough などに使うF音は、エルサで「H音になっています」と指摘されやすい子音です。

「FがH化している」と指摘される時、th のS・Z化と同じく、原因はブレスの漏れすぎです。

さらに F の有声音、V音が「B音になっています」と指摘されることがありますが、これは逆にブレスの遮りすぎでB音に近寄っています。対処法として、前歯の先端と下唇の接し方をやや緩めて V を発音し、エルサに再挑戦してみてください。

上前歯の先端と下唇でブレスの流れを調節し、foreign、photo、five、every、several、divide などにトライしてみて頂ければと思います。

</f/・/v/ の発音>

上唇をめくり上げ(アヒル口)、前歯の先端を下唇のひふと粘膜のキワに押し付け、「フッ」「ヴ」と発音します。息が漏れすぎると /h/ に、遮りすぎると /b/ に近づいてしまいます。

 

ポッドキャストで一緒に練習しましょう!

Dr.サトシ

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今回のまとめ

今回は AI発音改善&英会話学習アプリ、「ELSA speak」の発音チェック機能で高得点を取るコツについて、いくつかお話ししていきました。

エルサはAIですので、その特徴として、判定が非常に厳しいです。

ほんの少しの揺らぎでも「ダメです」と言われることがあり、常に100点満点を目指すと結構つらいかもしれません。

また、実際そこまで「100点満点」の発音が現実に求められるかというと、私は個人的な経験からそうでもないと考えています。もう少し正しく表現しますと、「100点満点を目指すべき音」と、「目指さなくても良い音」というのが、実際の英会話経験から見えてくると思っています。

レッスンでは、生徒さんへはそういった感覚も含めてお伝えし、エルサの活用にも役立てて頂いています。

発音練習をする時は、一度で舌が回らないのは当然ですので、ぜひ根気強く、50回100回と繰り返して練習していきましょう。

発音練習は舌筋・顔筋・腹筋の総合筋トレです。

ゲームを攻略するような気持ちで、一緒に頑張りましょう!

 

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エイミ
医療英会話の発音とリスニングの専門家。ER先生。舌トレ先生。英検先生。
20代後半から英会話習得をスタートし、最初は「センキュー」以外一言も話せない英語音痴だった。日本人にとっての理解しやすさを追求した解説と「トレーニングは楽しく!」が信条。ERが大好き。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 935点。

詳しいプロフィールはこちらからどうぞ。