医療ドラマ英会話

【ERで学ぶ医療英会話】緊急分娩対応4【英語丸ごと解説】

投稿日:2019年7月30日 更新日:

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エイミ

こんにちは!

医学英語発音コーチのエイミです。

 

ドラマ「ER 緊急救命室」から、医学英語の表現と発音を少しずつ解説しています。

今回は、ファーストシーズン第1話の28:36から29:03までです。

この赤ちゃん出産シーンは勉強しどころがたくさんあるので、記事を5つに分けました。こちらは4つ目です。

 

一つ目の記事はこちら。

二つ目の記事はこちら。

三つ目の記事はこちら。

 

音声は、ドラマの発音に忠実に、私の声で「自然な速さ→ゆっくり」で発音しています。

参考に聞いてみてください!

 

Dr.レン

ERのDVDとか持ってる人は、

できれば実際にドラマのこのシーンを観ながら

記事を読むのがおすすめだよ。

 

Dr.サトシ

ドラマ観ながらだと、勉強になる度200%保証 だぜ!

 

いざ分娩へ。「アマナ」を聴き取って、意味を掴め!

 

グリーン先生:(ナースへ)産科のレジデントは?

Where’s the OB resident?

 

ナース:オンコールです。(手術用ガウンを着ていないグリーン先生を見て)ガウンが要るでしょう?

They’re on call, doctor. You wanna a gown?

 

グリーン先生:もう時間がないな。なんとかこの子を取り上げる。

I don’t think I’m gonna have time. I’m gonna catch this one any way I can.

ァドンシン アイマナ ヘァヴタァイム。アマナ キャアッチ ディスワン エニウェイアイキャン。 

 

単語&フレーズ&発音チェック

● catch this one この赤ん坊を取り上げる。「医師などが赤ちゃんを取り上げる」はふつうは「deliver」ですが、ここではカジュアルに「catch」を使っています。

● I’m gonna 「I’m going to」の省略形。ふつうは「アムガナ」のように発音しますが、さらにGも省略して「アマナ」になることがあります。ここでは「アマナ」と言っています。

 

エイミ

つまり、

アムゴーイントゥ」と聞こえても、

アムガナ」と聞こえても、

アマナ」と聞こえても、

ぜんぶ「I’m going to」のことです。

 

Dr.サトシ

英語って省略しすぎ。

 

● any way I can なんとかして。自分にできることをして。

 

 

みんなで妊婦さんに声かけ。決まり文句は「ユァガナビージャスッファーイン」

[小児科医のロス先生が処置室へ入ってくる。]

 

ロス先生:おお、本当だ!(妊婦へ) 大丈夫ですよ、おおきく息を吐いてくださいね、大きく。

No kidding. All right, dear, you’re gonna be just fine. You just have to blow. OK? Blow.

ノウキディン。オーライ、ディア ユァガナビージャアスッファイン。ユジャスッハフタ ブロウ、オウケイ?ブロウ。

 

 

ナース:(妊婦へ)大丈夫です、心配いりませんよ。

It’s OK ma’am. You’re going to be just fine.

 

 

単語&フレーズチェック

● No kidding. kidding は「冗談」。「冗談じゃないんだな」「本当なんだな」のような意味合い。ロス先生は「突然妊婦が駆け込んできて、もう生まれます」という連絡を受けてやってきて、「本当だ!」と言っているのだろうと思います。

● dear 愛情を込めた呼びかけの一つ。恋人を「ハニー」と呼ぶのと同じ部類の言葉。日本人としてはびっくりしますが、ERでは今初めて会った患者さんにも「dear」が時々使われます。

● You’re gonna be just fine. 「全く心配ないですよ」。

 

 

カーター先生からグリーン先生へ選手交代。「交代する」は英語で?

グリーン先生:(赤ちゃんの頭を押さえたまま固まっているカーター先生へ)よし代わろう。よしオッケー。(妊婦へ)さぁ、次の呼吸でいきみますよ。

OK, OK let me take over. There we go. OK ma’am, we’re gonna push on the next one, OK?

オウケイ オウケイ レッミーテイコウヴァー。ゼェアウィゴウ。オウケイメァム、ウェァ ガナプッシュ アン ザ ネクスッワン、オウケイ?

 

フレーズチェック

● take over 交代する。引き継ぐ。意味は丸暗記せず、take「受け取る」→ over「(前任者の位置を)越えて」 というニュアンスで理解しましょう。

● There we go. 自分と誰かが何かをうまく終えた時に使う表現。「よし」ぐらいの意味。

● We’re gonna push on the next one. この「next one」は、次の呼吸、次のタイミング、のような感じでしょう。pushで「いきむ」。

 

 

今回のまとめ

【主な単語&フレーズ&発音】

● I’m gonna 「I’m going to」の省略形。「アムガナ」または「アマナ」と発音する。

● dear 愛情を込めた呼びかけの一つ。今初めて会った患者さんにも「dear」が時々使われる。

● You’re gonna be just fine. 「心配いりません、すべて上手くいきます」という意味の決まり文句。

● take over 交代する。引き継ぐ。

● push いきむ。

 

エイミ

 

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医学英語・学会英語発音コーチ
エイミ
英語の発声・発音改善の専門家。日本人にとっての理解しやすさを追求した音声解説と、「トレーニングは楽しく!!」が信条。英語は読み書きもできず、センキュー以外何も言えなかったところから習得をスタート。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 935点。

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