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【第87回】The Resident 型破りな天才研修医 第一話で英語学習 1

投稿日:2022年11月28日 更新日:

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今回は The Resident というアメリカの医療ドラマの第一話 を使って英語学習をしていきます。

ラジオの音声は、個別レッスン受講生さんへレッスン後にお渡ししている復習用の音声です。

英語の表現と発音どちらも解説していきますので、気になったところだけでも読んで(聞いて)みてくださいね!

Dr.レン

ラジオは通常速度で08分57秒だよ。
早く聞きたいあなたは倍速などでどうぞ!

 

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The Resident とは?

エイミ

こんにちは!

医学英語発音コーチのエイミです。

 

「The Resident 型破りな天才研修医」は、2018年1月21日からアメリカで放送されている医療ドラマです。

2022年11月現在でシーズン6まで放映されているようです。

私はある先生からこの作品をご紹介いただき、

 

生徒さん

僕、これで英語学習してみたいのですが。

 

という流れがあって、そこで初めて鑑賞しました。

主人公は天才レジデントのコンラッド・ホーキンス(Conrad Hawkins)。

実力はあるけれども性格に難のある(口の悪い)若い男性ドクターです。

 

 

物語は、コンラッドが勤務するチャスティン・パーク記念病院へ一人のインターンがやってくるところから始まります。

インターンの名前はデボン(Devon)。インド系アメリカ人の男性です。

 

 

デボンがインド系であることは結構大事なポイントになります。

コンラッドがそこをいじるセリフがあるので、デボンはインド系、覚えておきましょう。

それでは始めましょう!

 

まずはリスニングにチャレンジ! 

勤務初日、デボンは指導医となるコンラッドと合流するため、指定された場所(施設内リハビリ室のジムの前)へと向かいます。

そこにいた男性にデボンは声を掛けます。

二人はどんな会話を交わしているでしょうか?

出来るだけ頑張って聞いてみましょう!

 

◆ リスニングチャレンジ「ホーキンス先生はどこにいるか知ってる?」

デボン:Um, hey, man. _______________?

コンラッド:Namaste. ______. Take off that tie. ____________ anymore.

デボン:……

コンラッド:__________? White, black? Brown? Men?

デボン:I-I don’t understand what…

コンラッド:”I don’t understand”. ________________ Harvard? I _______, bro. Yele, then Harvard. Let’s go.

 

いかがでしょうか。

読めば簡単な英文も、聞くとものすごく難しいものです。

どうやらデボンはコンラッド見て「この人ではないだろう」と考えて声を掛けたようですが、それが本人だったというわけですね。

デボンは最初、コンラッドにどんな質問をしているでしょうか?

まずは聞こえる部分からだけでも良いので、何を言っているのか考えてみましょう。

 

下で答え合わせをしましょう!

 

 

◆ 答え

デボン:あの、コンラッド・ホーキンス先生はどこにいるか知ってる?

Um, hey, man. (Do) y’know where I can find Dr. Conrad Hawkins?

コンラッド:ナマステ。俺だよ。ネクタイ外して。ここはもうハーバードじゃない。

Namaste. You found him. Take off that tie. You’re not at Harvard anymore.

デボン:…。[渋い顔つきでネクタイを外す。]

……

コンラッド:[ジム内の美人の女性に手を振りながら]好みは?白人?黒人?褐色?男?

What are you into? White, black? Brown? Men?

デボン:質問の意味がわからないんですが…。

I-I don’t understand what…

コンラッド:わからない? お前ハーバードには優遇措置で入ったのか?書類は読んだよ。イェールに、ハーバード(卒業)だろ。行くぞ。

“I don’t understand”. Were you affirmative action at Harvard? I read your file, bro. Yele, then Harvard. Let’s go.

 

★詳細解説★

● Um, hey, man. (Do) y’know where I can find Dr. Conrad Hawkins?

・Do you know?  最初の Do の音がほぼ脱落し、ユノウ? と発音されています。

・Where I can   where と I がリンキングしています。ウェライカン。

 

● Namaste. You found him. 

・Namaste.   デボンがインド系なので「ナマステ」ときつめにいじっています。

・You found him. 「~さんはどこにいますか?」と尋ねられ、探している人が自分自身だった時の定型表現です。「私がその人です。」発音は him の H が脱落し、ユファウンドゥム。女性なら You found her.  ユファウンダ。となります。

 

● Take off that tie. You’re not at Harvard anymore.

・take off SB’s/that tie   ネクタイを外す。

 

● What are you into?

・be into A   Aが好みだ。Aが好きだ。発音面からは what の t と are がリンキングしています。ワドゥユイントゥ? What are you と What do you はほぼ同じ発音になります。

 

● Were you affirmative action at Harvard?

・affirmative action   日本語では「マイノリティー優遇措置」「差別是正措置」などと訳されます。多様な社会を affirmative(積極的に肯定)する行動、と私は解釈しています。「優遇措置でハーバードに入学したのか?実力で入ったんじゃないんだろう。」インド系でありながら高学歴のデボンに対するいじりです。日本語では吹き替え、字幕ともに訳されていませんでした。

 

● I read your file, bro.

・file  幅広く書類を指します。ここでは経歴書。発音は ファイル ではないので気を付けましょう。ファイオ。

・bro   brother の省略形。男性に対する親しみを込めた呼びかけ。

 

今回の内容をポッドキャストでもどうぞ!

Dr.レン

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今回のまとめ

今回は The Resident 第一話 から、レジデントのコンラッドとインターンのデボンが初対面を果たす場面で英語学習をしていきました。

★発音面の学習ポイント

● Do you know が y’know(ユノウ)のように発音されている。

● What are you が wadayu(ワドゥユ)のように発音されている。

★表現面の学習ポイント

● You found him./You found her.   「(あなたが探している人は)私です。」

● affirmative action   差別是正措置。

このシーンからの学習分はあと2回あります。

別の機会に記事とラジオでご紹介できればと思っています。

それではまた一緒に英語学習しましょう!

【第88回】The Resident 第一話で英語学習 2 はこちら>>

 

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エイミ
医療英会話の発音とリスニングの専門家。ER先生。舌トレ先生。英検先生。
20代後半から英会話習得をスタートし、最初は「センキュー」以外一言も話せない英語音痴だった。日本人にとっての理解しやすさを追求した解説と「トレーニングは楽しく!」が信条。ERが大好き。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 935点。

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