学会レポート

【学会レポ】Vol. 7 ourの発音は『アー』の巻

投稿日:2019年5月4日 更新日:

この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/

(アイコンをクリックで登録画面へ移動します)

 

 

エイミ

こんにちは!

学会英語発音コーチのエイミです。

 

今回は、学会からのレポート第7弾です。

クライアントさんであるサトシ先生との後日談をもとに、「英語の発表を成功させるためのヒント」をお届けしています。

学会発表では、「当施設で」「当科で」「我々の治療アプローチは」「我々の方針としては」などの言い回しを、よく使いますよね。

このようなことを言う時、必ず登場する単語が、our です。

超基本単語の our ですが、ourをナチュラルに発音できている日本人はほとんどいない、ということをご存知でしょうか?

今回は、ourは実はこう発音しますというお話です。

 

 

ourには発音方法が2つある

エイミ

ここまで robot や da Vinci の

正しい発音などについてお話ししてきましたが、

基本単語で気になるのはやはり、our ですね。

 

エイミ

多くの先生がアワーと発音されていましたが、

our は普通、アワーではなく

アー と読むんですよね。

 

サトシ先生

それ、最初知った時はびっくりしたなー。

 

サトシ先生

まさか our が アー だとは…。

 

日本人が「こう発音する」と思っているourの発音

 

 

日本人が知らないourの発音

 

 

サトシ先生

「ourには発音方法が2つある」なんて、

これまで誰も教えてくれなかったぜ。

 

エイミ

アワーの方を強形

アーの方を弱形と呼びます。

 

 

なぜ発音が2つある?

日本語は、基本的には「ある言葉の読み方は1つだけ」ですが、英語は違います。

ourだけでなく、you、was、does、some、fromなど、発音方法が複数ある単語が実はたくさんあります。

そういう単語は、その言葉を強調したい時には強形 を、ふつうにサラッと言いたいだけの時には弱形 を使うというのがルールです。

 

強形と弱形はこんな風に違う

【強バージョン】

This is OUR room.

ここは、「私たちの」部屋よ。(あなただけの部屋じゃないわよ!)

 

【弱バージョン】

Here, this is our room.

ここが私たちの部屋よ。

 

 

特に強調しない場合、ourは「アー」と発音する!

サトシ先生

つまり、ふつうに「当施設で」などと言いたい時には、

アーを使う方が自然ってことね。

 

エイミ

その通りです。

実際に発表でよく使う言い回しは、

こんな感じになります!

 

 

エイミ

ちなみに、前置詞が付くと、

前後の音がくっついて、

発音が変わることがあります。

 

 

・当施設で

at our institution

ダァ インスティテュウシュン

 

・当科で

in our department

インナァパァtメン

(department の前は at / in どちらでもOK)

 

・当院へ

to our hospital

トゥアァ ハァスピドゥ

 

 

サトシ先生

で、文章に入ると、こんな感じね。

 

・本日は、当施設にて行いましたABC術について、考察をさせて頂きたいと思います。

Today, I’d like to discuss ABC performed at our institution.

 

・この方は、当科で手術を受けるため、当院を受診されました。

He came to our hospital in behalf of the surgery in our department.

 

 

エイミ

機会があれば、ネイティブの先生の our の発音を

よーく聴いてみてください。

このように発音されていることが多いですよ。

ぜひ真似をしてみてくださいね!

 

 

まとめ

学会からの英語レポート7つ目は、

 

our はアワーではなく、アーと発音しましょう!

 

というお話でした。

弱形がある単語は他にもいくつかあり、たとえば from はフロムではなく

 

サトシ先生

フム

 

となったり、some はサムではなく

 

サトシ先生

sム

 

となったりします。

from や some については、また別の機会にお話できたらと思います。

それでは、今回はここまでです!

 

この記事が役に立ったら、フォローお願いします!!!/

(アイコンをクリックで登録画面へ移動します)

 

 

-学会レポート

執筆者:

関連記事

【学会レポ】Vol. 1 「録音しよう!」の巻

  エイミ こんにちは! 学会英語発音コーチのエイミです。   先日、とある大きな学会で、多くの先生方の英語発表を聴講させていただく機会がありました。 先生方への敬意を込め、16人 …

【学会レポ】Vol.11 英語が上手い人はみんなやっている! 発音全体を底上げする発声法

この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/ (アイコンをクリックで登録画面へ移動します)     エイミ こんにちは! 学会英語発音コーチのエイミです。   『一体どうしたら …

【学会レポ】Vol. 2 「英語の強弱リズムに乗ろう」の巻

  エイミ こんにちは! 学会英語発音コーチのエイミです。   今回は、学会参加後レポートの第2弾です。 クライアントさんであるサトシ先生との後日談をもとに、「英語の発表を成功させ …

【第106回】座長の英語例文「セッションを予定の時間で進行させる」

この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/ (アイコンをクリックで登録画面へ移動します)   この記事ではタイムマネジメントの英語表現をご紹介します。 レッスンで座長の英語を頑張られていた生徒さ …

【学会レポ】Vol. 6 At firstは「まず」ではない の巻

この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/ (アイコンをクリックで登録画面へ移動します)     エイミ こんにちは! 学会英語発音コーチのエイミです。   今回は、学会から …

最新記事

  1. 【第106回】座長の英語例文「セッションを予定の時間で進行させる」
  2. 【第74回】生徒さんからの最近の質問まとめ 2022 【1】
  3. 【第56回】患者さんへ術後の回復過程説明を英語で 後編
  4. 【ERで学ぶ医療英会話】緊急分娩対応4【英語丸ごと解説】
  5. 【第34回】コロナワクチンの製薬会社3社、英語で正しく発音するには?
  6. 【第112回】英検準1級のリスニング問題演習 4
  7. 「ソーシャルディスタンス」英語でどういう? 新型コロナ関連の英語表現&発音まとめ【3】
  8. 【ERで学ぶ医療英会話】手の術前処置後の報告1【英語丸ごと解説】
  9. 【第7回】”would” の使い方
  10. 【第92回】二つのウの練習- pull と glucose のウは違う音です!
  11. 【第53回】fully と free を悩まずに聞き分ける方法
  12. 【動画】First を正しく発音するコツ
  13. 【動画】学会発表「お話しする内容は大きく2つです」を英語で
  14. 【第48回】五十嵐カノア選手の五輪英語インタビューが勉強になり過ぎる 後編
  15. 【ドラマで診療英会話】「ベッドを起こしますね」を英語で
  16. 【動画】「Good morning / afternoon / evening」の発音をわかりやすく
  17. 私が5000時間の英語学習を続けて思う「仲間の大切さ」 2
  18. 【第137回】「CT、X線に写らないことがある」英語でどういう?
  19. 【第78回】急性心筋梗塞の患者さんのTPA治療場面で英語学習
  20. 「集団免疫」英語でどう言う? 発音&聞き取りが難しめなので解説します
  21. 【学会レポ】座長編 英語例文「セッションを始める」
  22. 【学会レポ】Vol. 3 robot の発音はロボットではない
  23. 【第139回】医学論文を音読!「ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬」の回
  24. 【第9回】医学英語の発音練習には何がオススメですか?
  25. 【第135回】医療の「それは年のせいです」英語でどういう?
  26. 【第39回】これでわかる! アメリカ&イギリス発音の決定的違い
  27. 【学会レポ】Vol. 1 「録音しよう!」の巻
  28. 【第76回】日本人にとって英語習得はどれくらい大変なのか!
  29. 【第6回】”could” の使い方
  30. 【音声あり】発表スクリプト例文 導入
エイミ
医療英会話の発音とリスニングの専門家。ER先生。舌トレ先生。英検先生。
20代後半から英会話習得をスタートし、最初は「センキュー」以外一言も話せない英語音痴だった。日本人にとっての理解しやすさを追求した解説と「トレーニングは楽しく!」が信条。ERが大好き。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 935点。

詳しいプロフィールはこちらからどうぞ。