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【第76回】日本人にとって英語習得はどれくらい大変なのか!

投稿日:2022年6月28日 更新日:

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今日は「日本人が英語を習得するのはどれくらい大変なのか」というお話です。

米国の FSI という政府管轄機関が 英語話者にとって難しい言語ランキング というのを作り、ネット上で公開しています。

このリストから「日本人にとっての英語習得の難易度」をみていきたいと思います!

 

Dr.ゴリラ

ラジオは通常速度で9分42秒だよ。

大事なところだけ聞きたいあなたは3分34秒からどうぞ!

 

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きっかけは勝間和代さんの YouTube 動画

ご紹介している動画はこちらです。

日本人の英語学習が難しい理由

 

エイミ

こんにちは!

医学英語発音コーチのエイミです。

 

私の生徒さんに 勝間和代さんのファン の先生がおられます。

その先生が「この間、勝間さんが YouTube で “日本人にとって英語は難しすぎる” という話をされてました。」と私に上の動画について話してくださったのが、今回のラジオを作ることになったきっかけです。

動画の冒頭で、勝間さんはこのようなお話をされています。

 

◆ 言語学習において “言語的距離” という概念がある。

◆ 韓国語や中国語は、日本語と言語的距離が近い。(韓国語は文法が近く、中国語は文字が近い)

◆ 英語は文字、発音、文法、すべて日本語と違うため、言語的距離がめちゃくちゃ遠く、ほぼ対角線上にあるくらい日本語と別物である。

◆ 英語話者にとって日本語は「もっとも難しい言語の一つ」とされている。

 

さて、皆さんはどう思われますか?

勝間さんのおっしゃっていること、そうだなぁと思われますか?

これは、何かほかの言語と比較した時、日本人にとって「英語は特に難しい言語」に入るのかどうか、という視点なのですが、そういうお話は聞かれたことがあるでしょうか。

これには、実は研究結果があります。

厳密には「研究」という体ではないのですが、ある専門機関が作ったもので、外国語学習の難易度が語られる時によく取り上げられるリストがあります。

今日はそれをご紹介してみたいと思います。

 

FSI の言語習得難易度リスト

アメリカに Foreign Service Institute(FSI)という政府管轄の組織があります。

FSI の公式サイトによると、ここはアメリカの外交官の方に語学研修を提供する学校を持っている機関だそうです。

この FSI が 英語話者にとって難しい言語ランキング を以下のページで公開しています。

Foreign Language Training | Foreign Service Institute

 

このランキングの尺度は、グループ学習での 総学習時間数 です。

ランキング表の直前の説明文を一部抜粋します。

The following language learning timelines reflect 70 years of experience in teaching languages to U.S. diplomats, and illustrate the time usually required for a student to reach “Professional Working Proficiency” in the language, or a score of “Speaking-3/Reading-3” on the Interagency Language Roundtable scale. 

以下の言語学習時間表は、米国外交官への言語指導70年の経験に基づくものです。英語話者である学習者が「ある言語を仕事に差しさわりのないレベルで使えるようになるまで」、またはILRスケールの スピーキング3/リーディング3 のスコアに達するまでの平均的な時間数を示しています。

 

言語カテゴリーは 1 から 4 までの 4つにわけられ、1は英語話者にとってもっとも低難易度、4はもっとも難しい、という区分になります。

ではカテゴリー4つを見てみましょう!

日本語はどこに入っているでしょうか!

 

 

 

以上が4つの難易度別リストです。

ということで、英語話者にとっての日本語は「もっとも難しい言語群」カテゴリー4 に入っていました!

(勝間さんが動画でおっしゃっていることは正しいわけですね。)

 

カテゴリー1 と カテゴリー4 の考察

英語話者にとって最も低難易度、カテゴリー1 の言語群をちょっと見てみましょう。

デンマーク語、オランダ語、フランス語、イタリア語、ノルウェー語、スウェーデン語、ポルトガル語…

などとなっており、やはり 欧州の言語が英語に近い ということがわかります。

これらは英語話者であれば600時間から750時間勉強すれば「その言語で仕事できる」レベルになれる可能性が高いとされています。

仮に1日3時間勉強し続けたとしたら、7カ月くらいでペラペラになれたりするんでしょうか?

めちゃくちゃ早いですね!

対して日本語が入っているカテゴリー4 の必要学習時間数は、2200時間まで伸びます。

まあそれでも2200時間ってものすごく早いです。

日本人が英語ペラペラになるまでの時間として考えると。

思うに、このリストは学習者が外交官の方々なので、おそらく習得のモチベーションがすごく高かったり、学習目標(何を話せて何を読めて何を聞き取りたいか、というような具体像)がとても明確だったりするのではないでしょうか。

そういった背景があれば、2200時間という短めな時間数でも、英語⇔日本語 の高度習得が可能なのかもしれないです。

ということで、ヨーロッパ圏の人が英語話せるようになるのと、私たち日本人が英語を話せるようになるのは、まったく努力量が違います!

私たちの英語力がなかなか伸びなくても当たり前なんです。

正直かなり不利な状況ですが、おそらく私たちが生きている間には英語が地球の共通語であることは変わらない可能性が高いです。

日本人同士、英語理解を助け合って一緒に頑張っていきましょう!

今回の話をラジオでわちゃわちゃ話しています。

大事なところだけ聞きたいあなたは3分34秒からどうぞ!

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今回のまとめ

今回は「日本人が英語を習得するのはどれくらい大変なのか」というテーマへの一つの参考資料として、米国 Foreign Service Institute が公表している言語難易度リストをご紹介しました。

このリストで、英語話者にとって日本語は習得がもっとも難しい言語の一つとされていることから、私たちにとっての英語も「すごく難しくて大変なものだ」と考えることが出来ます。

ちなみに冒頭の勝間和代さんファンの先生は、勝間さんの動画をみられて「今後のことを考えないといけないなと思いました」とおっしゃいまして、私が「英語を続けるか悩んでしまいましたか?」と伺ったところ、

いやいや、やりますよ。そんなもん

という前向きなお返事で安心しました。

FSI のリストを見ても心折れなかった猛者の皆さん、ぜひまた一緒に英語学習しましょう!

 

 

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医学英語・学会英語発音コーチ
エイミ
英語の発声・発音改善の専門家。日本人にとっての理解しやすさを追求した音声解説と、「トレーニングは楽しく!!」が信条。英語は読み書きもできず、センキュー以外何も言えなかったところから習得をスタート。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 915点。

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