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【第157回】OETリスニング対策「シャドーイング学習法」

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【難易度高】OETリスニングを攻略するために

エイミ

こんにちは!

医学英語発音コーチのエイミです。

 

今回は、医師向けの国際的な英語試験、Occupational English Test(OET)のリスニングパート学習法として、シャドーイングの具体的なやり方についてお話ししていきます。

ポッドキャストは、私と皆さんで、一緒にシャドーイング学習が出来るようにお作りしました。

「シャドーイングやってみたけれど、やり方があっているのかよくわからない」

「効果が感じられない」

という方が多くおられますが、もしかするとそれは、何かしらのポイントがズレているだけかもしれません。

今日は一緒にワークをしてみましょう。

リスニングは、私たちが自分自身の口を使って話しながら学習しなければ、絶対に上達しないものです。

「リスニング対策=聞くのが勉強」と思われている先生が少なくなくいらっしゃるのは、リアルな英会話に必要なことを何も教えてこなかった日本の英語教育から考えるに当然であり、公的な英語教育の方向性がいかに偏重しているかを表すものと、私は考えています。

「リスニング学習とは、自分でたくさん話すこと」

今日はこのことをお伝えしたく、記事とポッドキャストを作りました。

シャドーイングは、リスニングを学習したい人、英語のリスニング能力を上げたい人に効果的な勉強法です。

基本的にはリスニング力を高めるためのメソッドですが、一緒にスピーキングの練習をすることにもなるので、リスニングとスピーキング、「英語を『聞くと話す』双方の練習」と思ってやっていきます。

 

英語初級・中級者の方におすすめのリスニング学習法

今日はこれからシャドーイングを行いますが、リスニング学習全体で見ると、私のレッスンでは、シャドーイングの前に本当はディクテーションを行っていただいています。

特に英語力初級から中級の方には、ディクテーションから始める以下の手順をおすすめしています。

◆ 初級から中級の方

1.ディクテーションして、理解の不十分なところを洗い出す。

2.洗い出された問題点を学習し、全部潰す。

●「音がムニャムニャ、ボソボソしていて、聞き取れないところ」は、音学習をします。

●「聞き取れたけど意味がわからないところ」は、意味学習をします。

3.シャドーイングし、理解をより完璧にする。

 

ディクテーションとは、ネイティブが話している英語を聞き、ノートに書き取るという勉強法です。

ネイティブが話していることを一語一句漏らさずに聞き取ることを試み、自分がどこが聞き取れていないのかを可視化します。

 

ご自身でリスニング学習をしていただくときには、先にディクテーションをして、そこでわからないところを以下の2つの視点で洗い出してみてください。

一つは、音がムニャムニャ、ボソボソしていて、聞き取れないところ。

もう一つは、聞き取れたけど意味がわからないところです。

洗い出せたら、その部分を先に勉強します。

ここ聞き取れたけどよくわからないなぁと言うところは、

1.文法がわからない。

2.イディオム(慣用表現)を知らない。

3.単語や、かたまり(チャンク)としての英語表現を知らない。

などの理由がありますので、そこを辞書やAIに質問するなどして調べ、ここがどういう意味でこんな英語になっているのかをちゃんと学ぶ、という勉強を先にしたいと思います。

決して「和訳を確認しただけで終了」としないでください。

 

英語上級者はいきなりシャドーイングでOK(スクリプトは見ない)

英語学習上級者の方は、ディクテーションを飛ばして、いきなりシャドーイングでも問題ありません。

「いきなりシャドーイング学習」では、

1.スクリプトは見ずに、英語を短く聞く。

2.それを自分の口で繰り返す。

3.答え合わせをする(スクリプトをその部分だけ確認する)。

という順序で行います。

最初にスクリプトを全部読むことをお勧めする講師の方もおられるようですが、見てしまったらもう、わかってしまいます。

なんなら覚えてしまいます。

そうすると、そのように耳は聞き取ってしまいます。

それではシャドーイングの意味が相当薄れます。

なのでスクリプトは見ずに、取り組むことをお勧めしたいなと思います。

スクリプトを見るタイミングとしては、シャドーイングをやっていきつつ、「ここはわからない」と感じる部分に差し掛かったら、答え合わせとしてスクリプトを見るというのが私のやり方です。

その際、即座に「ここを自分がどのように聞き取れなかったか」をスマートフォンにメモして残します。

 

3段階シャドーイングの実践

OETのリスニング問題には、part A、part B、 part Cと3つのパートがありますが、今回は公式サンプルテストの「パートA ・extract1」の冒頭部分を題材とします。

Part Aは、お医者さんや看護師さんなどが患者さんと診察室で会話している様子を聞くというもので、つまりは診療英会話です。

全体では4分ほどある音声となり、長いため、最初の20秒程度で、私が普段どういう風にやっているかをご紹介します。

やり方は以下の通りです。

 

1.ネイティブの音声を2、3秒程度聞いて止める。

2.聞いた音声を自分の口でそのまま繰り返す。

3.その英語を和訳する。

 

1番の「ネイティブの音声を聞く」回数は、一度ではなく、2回か3回までは繰り返し聞いて良く、それでわかればリピートすればOKです。

2番の「繰り返す」ところでつまずいたら3の「和訳」はできないので、どうしても繰り返せないなぁと思ったら、その時はそこでスクリプトを確認します。

3番で「和訳する」理由は、その英語に対する私たちの理解度を確認するためです。

和訳しようとすると、なんとなく「ん…?」ともやっとする時があります。

それは実は、その英語の理解度が低いからかもしれません。

シャドーイング中に「なんとなくはわかる。大筋はわかる。」という理解度では、試験本番では、大筋すらわからない可能性が高いです。

私たちの学習精度を上げるため、私は「和訳」を取り入れています。

 

今回は理学療法士さんと患者さんの会話となっています。では始めます。

 

Physiotherapist:

Come in. Mr. Sands, isn’t it?

[音声を止める]

私:「Come in. Mr. Sands, isn’t it? どうぞお入りください。サンズさんですね。」

 

Ray Sands:

Uh, that’s right. Uh, Ray Sands.

[音声を止める]

私: 「Uh, that’s right. Uh, Ray Sands. はい、レイ・サンズです。」

 

Physiotherapist:

Now I think you’ve been referred to me because you’re suffering from sciatica.

[音声を止める]

私:「Now I think you’ve been referred to me because you’re suffering from sciatica. えーと、私のところに紹介されたということですね、坐骨神経痛を患われて。」

◆ be referred to A /rifə́ːr/ 患者が~(病院・専門医など)へ紹介される。

 

Ray Sands:

Uh, that’s right. Not for the first time actually.

[音声を止める]

私:「Uh,that’s right. Not for the first time actually. ええ、そうです。初めてじゃないんですけど。」

 

Physiotherapist:

OK, well, I’ve got some notes here, but

[音声を止める]

私:「OK, well, I’ve got some notes here, but  わかりました。では、ここに書類はあるんですけれども、」

◆ note (n.) 通常は「メモ」だが、正式な記録や書類も note ということがある。

 

Physiotherapist:

perhaps you can tell me, in your own words,

[音声を止める]

私:「perhaps you can tell me, in your own words,  ご自分の言葉で教えてもらえればと思います」

◆ Perhaps you can DO. 「〜してもらえればと思う」。

 

Physiotherapist:

about any previous bouts of sciatica you’ve had,

[音声を止める]

 

私:「about any previous bouts of sciatica you’ve had,  以前の坐骨神経痛に関することを」

◆ bout /baʊt/ C  症状の発生。発作。 1回分。一発作。

 

Physiotherapist:

um, what treatment you had, what worked for you,

[音声を止める]

私:「um, what treatment you had, what worked for you, どんな治療を受けたかとか、何が効いたかとか。」

 

Physiotherapist:

anything else you can remember.

[音声を止める]

私:「anything else you can remember.  なんでも、覚えておられることを。」

 

今回の内容をポッドキャストでも一緒に学習しましょう!

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今回のまとめ

今回は、医師向けの国際的な英語試験、Occupational English Test(OET)のリスニングセクションから、シャドーイング学習の具体的なやり方をご提案しました。

私のおすすめの勉強法になりますので、「良さそうかな」と思われる部分があれば、取り入れて使ってみてください。

OETは、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4技能が試されますが、その中でもリスニングは、日本人が特に弱みとするものです。

リスニング対策、特に医療英語のリスニングは、私の大好物です。

レッスンに興味のある先生は、以下のページより、無料カウンセリングへのお申込みをご検討ください。

勧誘は一切致しません。

タイミングによって、受講開始をお待たせしてしまう時があります。

ご了承ください。

医師のための個別レッスン【発表・座長・診療・面接 etc】

それではまた一緒に英語学習しましょう!

 

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エイミ
医療英会話の発音とリスニングの専門家。英検、OET、学会発表、外来での診療英会話、舌トレなどのオンラインレッスンを提供中。20代後半から英会話習得をスタートし、最初は「センキュー」以外一言も話せない英語音痴だった。日本人にとっての理解しやすさを追求した解説と「トレーニングは楽しく!」が信条。ERが大好き。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 935点。

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