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【学会レポ】Vol. 8「発音ミス続出の英単語 まとめ」

投稿日:2019年5月5日 更新日:

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エイミ

こんにちは!

学会英語発音コーチのエイミです。

 

今回は、学会からのレポート第8弾です。

クライアントさんであるサトシ先生との後日談をもとに、「英語の発表を成功させるためのヒント」をお届けしています。

この記事では、学会発表本番でとにかく発音ミスが目立っていた英単語7つを取り上げました。

まぁコレは大丈夫やろ」と思うような基本的な単語にこそ、落とし穴があるものです。

カタカナ発音から卒業するために、ぜひ、ここにあるような「ふつうの単語」にも注意を払ってみてください。

 

1.テクニック

正しい発音

 

「テクニック」ぐらい、さすがに発音できるよ。と思いますよね?

 

サトシ先生

僕もそう思ってました。

あの日まで…。

 

technique の落とし穴は、ストレス(アクセント)の位置です。

クニックではなく、ニを強く読んで、テクニィク です。

クニックと発音されている先生が本当に多かったので、ぜひ気をつけてみてください!

 

 

2.ベネフィシャル(有益な)

正しい発音

 

 

こちらもストレス位置の間違いです。

名詞は ネフィットなので、ネフィシャルと発音したくなるのはとても良くわかります。

でも、形容詞はべネフィショウなんですね。

 

サトシ先生

品詞が変わってアクセント位置が変わることは

すごくよくあるんだぜ。

 

beneficial は、真ん中の フィ を強く発音しましょう!

 

 

3.アオルタとアオルティック(大動脈・大動脈の)

 

正しい発音

 

 

アオルタの話は、別の記事でもすでに2回書いたのですが、ここでもしつこく取り上げさせてください。

エィ に、オル オォ(Rが発音できる人はRを入れます)に変え、オォ にアクセントを置いて発音します。

 

こちらの辞書で、ぜひネイティブの発音も聞いてみましょう!

 

ケンブリッジディクショナリー 「aorta」

https://www.google.co.jp/amp/s/dictionary.cambridge.org/amp/pronunciation/english/aorta

 

 

4.マルチ(多くの、複数の)

 

正しい発音

 

チではなく ティ と発音することがポイントです。

 

サトシ先生

つまり、多変量とか、

共同研究の共同とかは、

こうなるんやね。

 

・多変量の

multivariate

ゥティ ヴェリエィt

 

・複数施設での、共同の

multi-institutional

ゥティ インスティテュウショノゥ

 

 

 

5.アンチ(抗…、反…、不…)

 

正しい発音

 

アメリカ英語の「エァンニ」バージョン

 

 

マルチと同じく、チを ティ に変えます。

最初のアンも、エァン と発音しましょう!

学会発表などきちんとした場では エァンティ または エァンタイ が相応しいと思います。

先日の学会でも、ネイティブ含め英語の堪能な先生は全員、このどちらかで発音されていました。

ただ、アメリカ英語を話す人は、日常会話ではTを省略し、エァンニ と発音する人が多いです。

合わせて知っておくと良いでしょう。

 

・抗生物質

antibiotic

エァンティ バィアァディク

 

 

 

6.トータル(全体の、完全な)

 

正しい発音

 

 

トータル ではなく、トウドウ なんです。

total は トウドウ。

「うそやん!」と思った人、これ聴いてみましょう。

 

ケンブリッジディクショナリー 「total」

https://www.google.co.jp/amp/s/dictionary.cambridge.org/amp/pronunciation/english/total

 

 

イントネーションは違いますが、語感は「藤堂さん」に似ています。

 

サトシ先生

total、今だに上手く言えないんだよねー。

むずい!

 

 

・胃全摘術

total gastrectomy

ウドウ ギャストレェクトミィ

 

 

 

7.イメージング

 

正しい発音

 

 

イメージ」は、日本でだけ通用する和製発音です。

imageは ミジ

imagingは ミジング です。

アクセントの位置は最初の ですので、間違えないようにしましょう!

 

 

・超音波イメージング

ultrasound imaging

ゥトラ セァウンド ミジング

 

 

 

サトシ先生

ultra も 「アゥ」トラ だぜ!

 

ちなみに、damage も「ダメージ」ではなく、デァミジ です。

 

ケンブリッジディクショナリー「damage」

https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/damage

 

 

まとめ

学会からの英語レポート8つ目は、

 

「テクニック」や「トータル」などのふつうの単語にこそ、発音の落とし穴がある!

 

というお話でした。

 

結局、こういう細かい発音ミスの積み重ねが、通じない英語 を生んでいます。

日常的にカタカナでよく使っている単語も、「これほんまにこの発音で通じるのかな?」と疑ってかかる方が良いです。

 

エイミ

一つ一つ積み重ねて、

英語の発表を成功させていきましょう!

 

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エイミ
医療英会話の発音とリスニングの専門家。学会発表、座長の英語、診療英会話、英検、OETなどのオンラインレッスンを提供中。20代後半から英会話習得をスタートし、最初は「センキュー」以外一言も話せない英語音痴でした。日本人にとっての理解しやすさを追求した解説と「トレーニングは楽しく!」が信条。ERが大好き。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 935点。

詳しいプロフィールはこちらからどうぞ。