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こんにちは!
医学英語発音コーチのエイミです。
今回は、「胸膜」を意味する英単語「pleura(名詞)」と「pleural(形容詞)」のリスニングと発音の練習 を、米ドラマ「ER」のワンシーンを使い、ラジオで皆さんと一緒にワークしてみたいと思います。
ラジオは通常速度で20分06秒だよ。
早く聞きたいアナタは倍速などでどうぞ!
1.Anchor
2.アップルポッドキャスト
「エイミ」で検索してください!
胸膜は “pleura” というスペルから「プレウラ」などと読みたくなってしまうかもしれないのですが、実は全然、そんな発音ではないんです。
正直、発音することはもちろん、聞き取るだけでも、相当難しい単語です。
なので説明もかなり大変なのですが、出来るだけわかりやすく解説をしてみようと思いますので、「胸膜」の英語発音を聞き取れるようになられたい方は、ぜひラジオを聞いて行って頂ければと思います。
それではまずはネイティブの発音をリスニングしてみましょう!
めちゃくちゃ早くてびっくりしますよ…!
胸膜「pleura」をドラマでリスニング!
医療ドラマ ER から、ネイティブの「pleura」の発音 チェックしましょう。
文章の中から「pleura」の部分に耳を集中させ、よーーく聞いてみてくださいね!
(ERより)
外科部長:胸膜が破れないように注意しろ。
Watch the pleura. (You) Don’t want to puncture it.
◆ You don’t want to do. 「doしたらダメだぞ。」という口語表現です
【日本語吹替と英語音声を連続で】
レン先生、これが 胸膜 pleura の発音です!
プラ…プラー?
ほとんどラーしか聞こえないよ!
これは一体どうやって発音しているの?
「ラー」しか聞こえないのは、
最初の音が Pだけ だからです。
まず、「プ(pu)」と言わずに、
Pだけ+ leu(ル)
を発音練習してみましょう!
日本人の「プ」は、「p+u」。
英語人の「p」は、「p」 だけ。
→ 「u」が邪魔なので取りましょう!
声を出さずに、息だけで「プ」と言えば、pだけの発音になります。
そのまま続けて leu(ル)。(eは無視、読みません。)
pleu=「pル」!
leuは Lで発音するので、こんな感じになります。
舌先をまっすぐ前に向けて前歯の後ろに付け、離したら下前歯の後ろへ下ろし、「ル」です。
L→ R への音移動で「pleura(pルr)」!
ここからが最難関ポイントです!
lu で舌が一瞬まっすぐになりますが、
即、舌全体を後ろにグイっと引いて
Rのスプーン舌を作りましょう!
こんな感じで、舌を後ろにグイっと引き、全体で「スプーンの形」にしてみてください。
(舌先→浮く、真ん中→へこむ、舌の両サイド→上の歯茎に付く、という3点セットです。)
pleura の「ラー」に聞こえた部分は、
「leura」のLからRの音移動で出来ています。
日本人はLもRも苦手ですので、
正直とても難しく感じられるはずです。
最初に「lu」を練習し、
できるようになったらRの舌の動きを練習し、
どちらもできるようになったら
なめらかに繋げてみる、
という風に練習してみてください!
pを息だけで発音+
lu をLで発音 +
Rをなめらかに繋げてフィニッシュ
→ 「pleura(pルr)」
これはまさに発音チャレンジ…。
難しい!
でも、自分で発音出来るようになれば
聞き取りも出来るようになる。
ちょっと頑張ってみよう…!!
形容詞「pleural」をドラマでリスニング!
せっかくですので、ここで続けて ネイティブの「pleural」の発音 も聞いてみましょう。
こちらも本当にめちゃくちゃ早いですので、「pleural」の部分に集中して、よーーく聞いてみてください!
(ERより)
Dr. ベントン:カーター君、このエドさんは、お前の患者だ。
Oh, and, Carter. Consider Ed here your patient.
医学生カーター:(やったぞ…!)あ、ハーパー、胸腔穿刺は見たことある?
Uh, Harper, have you ever seen a pleural tap?
【日本語吹替と英語音声を連続で】
こちらは、後輩の医学生の女の子に
思いを寄せるカーターが
彼女に良いところを見せようとして
「pleural tap を見せてあげるからおいで」
と声をかけているシーンです。
なるほど…。そんな下心が…。
pleural tap の発音がとても速いのは、
さっきの「pルr」と音がほぼ一緒
だからなんです。
最後にLが付くだけなので、
「pルrl」と発音しているんです。
そうか、形容詞になっても
母音は一つだけってことか…!
母音の数が減れば減るほど発音は早くなるから、
pleural tap がこんな風に聞こえるんだな。
pを息だけで発音(子音のみ)+
lu をLで発音(子音と母音) +
rl を子音のみで発音
→ pleural(pルrl) [plʊər(ə)l]
母音というのは、日本語で言えば「アイウエオ」のこと。
子音というのは、たとえば、パピプペポ(pa・pi・pu・pe・po)の「P部分だけ」のことです。
日本人は pleural → pu lu ra lu と発音したくなるのですが、これだと母音が3つも増えてしまいます。
puluralu(プルラル)→ 母音 u、a、u が余計なので取る!
→「pルrl」
ということなんです。
「母音を減らす」というのは日本人にとって理解しにくい感覚なので、最初は本当にわかりづらいと思うのですが、ここは頭で考えるよりやってみた方いいところです。
発音はスポーツみたいなもの。
よくわからなくても、まずは口を動かしてみましょう!
そしていっぱい失敗しましょう。
やっているうちに少しずつわかってきます。
それでは、ラジオで一緒に発音練習していきましょう!!(^^)
ここで書いていることをもっと詳しく説明しています!
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今回のまとめ
胸膜を意味する英単語「pleura」「pleural」は、日本人にはかなり発音と聞き取りの難しい単語です。
コツは、
● 「プ(pu)」から母音を抜く(pのみ)
●「ラ(ra)」から母音を抜く(rのみ)
●「ル(lu)」から母音を抜く(l のみ)
という感じなので、とにかく母音を抜く!子音だけの音に慣れる!っていうことですね。
といっても、言うは易し行うは難しなのですが、それでもやればやるだけちゃんと上手くなっていくのが発音の面白いところです。
上手く発音できる文字列が増えると楽しいですよ。
一つ一つきちんとブレイクスルーして、発音スキルを上げていきましょう!