本記事を執筆している4月は、年度初めであり、新しいことを始めるにはいい時期で、
私は40代で始めた「学び直し英会話」を継続して、この春で10年が経ちました。
ここで初心にかえり、私が10年前の自分自身に、いま、伝えたいことなどをまとめてみたいと思います。
皆さんの「大人の英会話学び直し」に、何かお役立ていただければ幸いです。
国際学会での失敗から「学び直し」を始めた
こんにちは、外科医のレンです。
今日は40代半ばから英会話を始めた私が
大人が英会話学習を成功させるには
こういうやり方が大切、
こういうマインドセットが大切
と思うことをお話ししていきます。
英会話学び直しを始めるまで、私は 英語論文は読めるけれど英会話力はゼロ という典型的な中年医師の一人でした。
(アイコンはかっこよく描いてもらっていますが、実際はただのおっさんです。)
そこから10年、今では英語で自然に学会発表がこなせるようになり、NHKの英語ニュースははっきりと聞き取れるようになりました。
「レン先生、これまで試してきた英会話学習の経験談について、記事を書いてもらえませんか。同年代の先生たちやこれから英会話を頑張られる先生たちにとって、何か参考になるはずなので」
と私の英語の先生、エイミ先生から声が掛かったことにより、おっさん頑張れシリーズ と題して、こちらで時々自分の経験を共有させていただいています。
10年前、医師という仕事柄、英語論文を読み書きする習慣が普段から多少あった私は、
しかしその結果は惨憺たるものでした。
そこで、
「先生、私、自分はもっと、
と落胆しつつ聞いてみたところ、「私は毎日コツコツとNHKのラジオ英会話で学習を続けていますよ。」ということを、その上司は初めて教えて
その学習も、ただ聞いているのではなく、テキストをきちんと買って、書き込みなどを行いながらやる、そして
留学経験だけで喋れるようになる、と思ったら大間違いである。
とのことでした。
わたしは普段、その上司と接していて、そんなことしているとは全く想像もしていませんでした。
「そんな、勉強しているのなら、隠してないで言ってくださいよ。」
というと、
「
「英語学び直しを始める時の私」に、いま声を掛けるなら
そこで、
しかし、
そして、とにかく、
今の私がタイムマシンで10年前に戻り、その頃の私に英語学習についてアドバイスするならな
● 昭和の学習方法も完全に悪者ではない。新しいものと並行して使えばいい。
● 一見無駄に思えるような学習法でも、気になるなら何でも試し、そこから学びを得れば良い。
● 発音の基礎はやったほうがいい。そして「理屈」で学習すべき。
当時、いろいろなことを試しました。YouTube好きの私は、ネット上の情報をこれでもかとかき集めました。
英語系YouTubeを見まくり、昭和の時代の reading、writing、grammar だけの英語学習は不適切にもほどがあるぞ、こんなのでは全然ダメだ、と考え、過去のやり方を否定するようになりました。
それを経て今思うことは、
時々取り入れてみたり、並行してやってみたりした方がいい。
と、過去の自分に言いたいと思います。
新しい単語に出くわして、スペルが覚えにくかったら、
また、一見無駄なような学習法にも手を出しました。
たとえば「英語の周波数で学習しよう」
あれは英会話力向上に直接は役に立たなかったかもしれませんが、
そして、これからも、
「発音の理屈」を理解する学習です。
40歳を超えてはじめた学習のなかで、「英語耳」などの学習書やフォニックスを使い、「発音の理屈」を身に付けたことは間違いなか
その際私には、エイミ先生の発音コーチングがあったので、「
それに加えて、リスニング対策のディクテーション学習です。
エイミ先生のテキストを使い、発音を学びながら色々な英語コ
気がつけば10年間、よく続いたものです。
「短期目標」を「長期目標」のパーツにする
いま、
10年の間、その時々で、英語の学会発表、国際学会での司会、TOEIC、
いま、私にとっての英語学習の最終目的は何なのかを問い直すと、
というのが本音です、しかしそれには、
「ネイティブとカッコ良く英会話」や「英語でドラマを楽しく…」なんかは、ちょっとやそっとでたどり着ける目標ではないので、ここだけを目標にすると厳しいです。
たどり着けず、諦めてしまう。
それではいけません。
ではどうするのかというと、それは、
例えば、
「
TOEIC試験対策で学んだことや、海外ドラマの中で使わ
というようなことだと思います。
英語学習に費やす時間を「浪費」にしないために
人生の時間は有限です。
到底達成不可能と考えられるような壮大な目標、無謀な目標だけを立ててしまうと、
この4月という年度初めは、新しいことを始めるにはいい時期で、
思うようにいかず、そこで英語学習をやめてしまっている学習者さんもおられると思います。
そうならないためには、
自分にとっての英語学習の目的をはっきりさせておくこと。
これを学習の記録をつけながら時折見直していくこと。
当たり前のことのようですが、これらがやはり大切だと思います。
学習内容に深みが増すため、学習仲間がいると、英語学習はあなたの人生を色鮮やかに彩ってくれるものとなるのではないでしょうか。
この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/
(アイコンをクリックで登録画面へ移動します)
今回のまとめ
今回は「40代で始めた学び直しの英会話学習が継続して10年経ったので振り返ってみた」というテーマで記事を書きました。
本記事でお話しした内容のポイントをまとめます。
● 昭和の学習方法も完全に悪者ではない。新しいものと並行して使えばいい。
● 一見無駄に思えるような学習法でも、気になるなら何でも試し、そこから学びを得れば良い。
● 発音の基礎は学習した方がいい。大人はネイティブの後を付いて繰り返しているだけでは身に付かないので、学習書やフォニックスを活用し、「発音の理屈」を理解しましょう。
● 「ネイティブと会話が楽しめる」「海外ドラマが苦労なく楽しめる」のような目標を掲げがちですが、それは実はとても壮大な目標です。それだけでは挫折のもとになってしまうため、目の前に短期目標をつくり、それを長期目標のパーツにしていきましょう。
● 英会話は時間も手間暇もかけないと身に付かないもの。それだけに、大人の学び直し英会話学習を「時間の浪費」にしないためには、年単位で続けることが大切です。
気づけば私もいつの間にやら50代に足を踏み入れ、しばらく経ちました。
「学び直し英語」といっても、
私の学習体験の振り返りが、皆さんの「大人の英会話学び直し」に、何かお役に立てば幸いです。