こんにちは、外科医のレンです。
今回は 海外ドラマでの英語学習のコツ
についてお話しします。
海外ドラマで英語学習は一見楽そうで楽しそうです。
しかし学習した英語をものにするにはとても手間がかかり、面倒くさいです。
そこで今回の話は、そのただでさえ面倒くさい英語学習の手間を出来るだけ省くためのずぼらポイント、再生方法及びその周辺に関するハード面について です。
目次
適当にやったら意味ない! ドラマでの英語学習をものするために
皆さんは “英語の音のシャワーを大量に浴びれば話せるようになる” などの謳い文句を聞いたことはないでしょうか。
僕は最初これを鵜呑みにして「海外ドラマをBGMにしてとにかく大量に聞き流す」という学習法をやっていましたが、今思えば全く意味がありませんでした。
また、英語字幕を使って学習する字幕学習 もよく勧められていますよね。
日本語で意味を確認した後、英語字幕で表現を学習する、みたいなやり方です。
あれは確かに表現を学ぶだけなら良い方法ですが、
ネイティブの発音が聞き取れるようになるか?
ドラマが楽しめるようになるか?
という意味では、そういう効果はまず見込めません。
むしろ字幕を眺めていることでなんとなくわかった気にもなりやすく、注意が必要です。
ドラマは非常に優秀な教材であるため、かなり歯ごたえがあります。
しっかり噛まないと飲み込めません。
ドラマ学習を血肉とするために、この記事では
DVD、ブルーレイ、ネット配信サービスの使い方のコツ
そして
ドラマ学習を挫折しないための機器選び(手間減らし)のコツ
を、この5年間いろんな方法を試してきた経験を元にお話しさせていただこうと思います。
「ただでさえ面倒な海外ドラマ英語学習において、英語学習の本筋以外で貴重な労力を使ってしまわないように準備を整える」ということがこの項の目標地点です。
DVDと Blu-ray はプレイヤーによって大きな差が生まれる
DVDやブルーレイでドラマ学習をする時、プレイヤー選びが非常に重要です。
パソコンで再生するのは「プレイヤーをパソコンにつなぐ」という作業がすでに面倒くさいことと、「ボタン一つで音声・字幕の切り替え」が出来ないため、あまりお勧めできません。
DVDプレイヤー、Blu-rayプレイヤーの購入が手間減らしの第一歩です。
プレイヤーを買いましょう。
プレイヤー選びのコツは2つあります。
1 ボタン一つで音声の切り替え、字幕の切り替えが出来るものを選びましょう
英語学習の効率化にあたり、音声や字幕が英語⇔日本語とさくさく切り替えられるかどうか、という点は非常に重要です。
私は据え置き型のプレイヤーとポータブルプレイヤーを両方持っていますが、私の持っている据え置き型の方は日英の切り替えに手間がかかり、ポータブルの方はボタンを一度押すだけで切り替えができます。
出番はポータブルばかりです。
音声と字幕の切り替えが楽なもの、ボタン一つで出来るものが、お勧めです。
2 スロー再生にすると音声も一緒にスローになるものを選びましょう
ドラマで聞き取りの練習をするために、欠かせないのが「音声のスロー再生」です。
ところが、プレイヤーの中にはスロー再生すると音が流れなくなるものがあります。
これは非常に困ります。
リスニング練習には音声のスロー再生は絶対必要な機能なので、スロー再生時に音もスローになって再生されるプレイヤーを選ぶ事をお勧めします。
そしてこの2点を確認する手段ですが、商品情報欄にはこのようなことはなかなか載っていません。
そこで、DVD や Blu-ray を一枚持って家電量販店に行き、上記2点を実機で確認しましょう。
店に出向くのは手間ですが、ここはかけるべき手間だと思います。
後のリターンが非常に大きいからです。
DVD・Blu-ray を買う時には3つの点に注意しましょう
DVD や Blu-ray を使って英語学習する場合には、購入の際に3つ気を付けたいことがあります。
一つ目は DVD や Blu-ray の リージョンコード(region code)です。
リージョンコードとは国ごとに振り分けられる地域番号のことで、DVD の場合は0から6、Blu-ray は A から C まであります。
たとえばスタジオジブリの作品の英語版で英語学習したいと思ったら、アメリカやイギリスからの輸入品を購入することになります。
DVD や Blu-ray は、プレイヤーと円盤のリージョンコードが一致していないと基本的に再生できません。
DVDでは、日本のリージョンコードは2、アメリカは1。
Blu-ray では日本のリージョンコードは A、アメリカも A です。
日本のリージョン2のDVDプレイヤーで、リージョンコード1の DVD は再生できません。(リージョンフリーのDVDプレイヤーを持っていれば再生できます。)
輸入品の DVD や Blu-ray を購入する際には「手持ちのプレイヤーで再生できるリージョンかどうか」を必ず確認しましょう。
◆ リージョンコードはこういった感じで記載されています
<商品詳細欄に文字で説明されている>
<リージョンコードのアイコンで説明されている>
手持ちのプレイヤーとリージョンの一致していない DVD や Blu-ray を購入してしまい、再生できなかった…とならないように気を付けましょう。
二つ目の注意点は
日本語吹き替えが付いているものを選ぶ
ということです。
日本語吹き替えがついていないものでは、思うように学習がはかどりません。
三つ目は
日本語と英語両方の字幕がついていることを確認する
です。
英語字幕と日本語字幕がどちらも付属しているか、購入前に出来るだけ確認した方が良いです。
音声も字幕も、「そりゃあついているだろう、と思って買ったら付いていなかった」ということがあり得ます。
買ってからがっかりしないように要チェックです。
ネット配信なら Netflix で日英同時字幕で学習できる
DVD や Blu-ray ではなくネット配信サービスでドラマ学習をするなら、 Netflix で日英字幕を同時表示して英語学習するのがお勧めです。
Google Chrome の拡張機能である Language Reactor を入れ、Netflix をグーグルクロームで開けば、二つの字幕を同時に表示することが出来ます。
(Language Reactor が使用できるのは 2022年2月現在 Google Chrome だけですが、今後 FIREFOX と EDGE でも使えるようになるようです。)
これは単に字幕が同時に表示されるだけでなく、
普通に Netflix を視聴していたら一行ずつしか表示されない字幕が前後のシーンまでまとめて表示されたり、
わからない単語が出てきた際そこにマウスオーバーするだけである程度の和訳が出てきたり、
0.5倍から1.75倍まで再生速度も変えることが出来たりと、
痒いところに手が届く作り混みがされており非常に便利です。
オンライン環境下であるなら、Netflix + Language Reactor で決まりです。
題材選びのポイントは「周りの人と共通の話題にできるかどうか」
さてハード環境が整ったら、次は題材選びです。
題材選びにおいてはまず、
興味が持てるか?
楽しそうか?
自分の英語学習の目的に合っているか?
これらは大前提です。
その上で学習題材を選ぶ際に私が大切にしているのは、
自分の周りの人と共通の話題にできるかどうか
ということです。
ドラマ学習はやり方次第で非常に深い学習が可能です。
そのためには、自分ひとりで完結してはもったいない。
自分の周りの人と話題を膨らませ、より深い学習ができるようなものが良いと思います。
私は昭和生まれの ER 世代ですが、医師として同業の方にお勧めしたいと感じる最近の医療ドラマは グッドドクター です。
グッドドクターをお勧めするのは、ストーリーが面白いことはもちろん、
● ER と比べて医療情報がアップデートされている(シーズン1が2017年制作)
● 心理描写が現代に近く、今の時代の医者がそのまま使えそうな台詞が多く出てくる
という二点です。
「こういう気持ち、英語ではこう言えばいいのか」と感じる台詞が多く出てきます。
グッドドクターで英語学習している医師仲間が増えてくれると、私の英語学習もさらにはかどることでしょう。
是非皆さん、グッドドクターで一緒に英語学習しませんか。
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今回のまとめ
今回は 海外ドラマを使った英語学習法のノウハウとして、ドラマでの英語学習をものにするために最初に準備するべきこと をお話しさせて頂きました。
● DVD や Blu-ray を使うならプレイヤーにはこだわるのが吉
必要なのは、ボタン一つで音声&字幕の日英切り替えが出来るもの、そしてスロー再生にすると音もスローになるもの です。
● DVD や Blu-ray を購入する際は次の3点を要確認
1 手持ちのプレイヤーで再生できるリージョンコードか?
2 日本語吹き替えは付いているか?
3 日本語字幕・英語字幕はどちらも付いているか?
※日本の一般的なDVDプレイヤーで再生できるDVDは リージョン2 だけです。
● 題材は、自分の英語学習の目的に合っていて、かつ「周りの人と共通の話題に出来る」ものを!
せっかくのドラマ学習、自分一人の視点だけではもったいないです。
次の記事では、いよいよ具体的な学習方法に触れていきます。
音を聞くだけ、字幕を見るだけではない、海外ドラマをしっかり咀嚼するための学習法をご紹介します。
ぜひお楽しみに。