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【第41回】留学中最高に面白かった大学の授業を振り返ってみた

投稿日:2021年7月3日 更新日:

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エイミ

こんにちは!

医学英語発音コーチのエイミです。

 

私は普段「医学英語の発音」の記事ばかり書いている発音オタクですが、最近発音レッスンの生徒さんと留学先の授業の話で盛り上がり、なんだか自分自身の留学時代のことを思い出しました。

大学の授業で一つ面白かったものがあったので、今日は番外編的にそれについて書いてみようと思っています。これからお話しする内容は、大学の International Courtesies という授業で習ったものです。

ここでの Courtesy とは「礼儀」「ルール」「マナー」のような意味で、いろんな国のマナーや風習について学ぶ授業です。

この「いろんな国」の中に日本が入っていたため、私はこの授業の中で 外国人から見た日本 を少し知ることになりました。

日本の外で「日本ってこういう国だよ」と話されていることがどんなことなのか興味ある…という方は、ぜひ読んでいってください!

それではいってみましょう!!

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International Courtesies は何のために勉強するもの?

私が留学していたのはフィリピンの大学なのですが、フィリピン人は大学卒業後、カナダ、アメリカ、日本などの先進国に出稼ぎに出る人がとても多いです。

そのため、自分たちがこれから働きに行くかもしれない国のマナーをざっくり知っておこう!というノリ で、International Courtesies の授業がありました。

授業では国別に以下の7項目について学びました。

● Business Relationships(ビジネス上の付き合い方)

● Business Card Protocol(名刺受け渡しの慣習)

● Gift Giving(おみやげを渡す or 渡さない、渡す時の礼儀など)

● Drinking Etiquette(お酒の席での所作)

● Business Dos and Don’ts(ビジネス上のすべきこと&してはならないこと)

● Communicating Effectively(人間関係を円滑にするためのポイント)

 

取り上げられていた国は、イギリス、アメリカ、カナダ、日本、シンガポール、サウジアラビアの6カ国です。

この6つの国の中で今回は、我らが日本がどんな感じでフィリピンの大学で紹介されていたかをご紹介してみますね。

日本と他の国の紹介がどう違うか、というのも、合わせてみていきましょう。

 

日本の Business Relationships(ビジネス上の付き合い方)

One key element of Japanese culture is hierarchy. Age, titles and gender all give you status. Older people have a higher status than younger people and men have a higher status than women.

日本ではヒエラルキーが文化的な重要要素です。年齢、肩書、性別、そういったものでステータスが決まります。年配の人は若い人よりも地位が高く、男性は女性よりも地位が高いです。

 

ということで、こちらが最初の 日本のBusiness Relationship の内容です。

いきなり「階級」や「男女の性差」といった話がずばっと出て来て、授業中に笑ってしまったことを思い出します。

「なかなか切り込みの鋭いリアルな授業だな…(笑)」って。

私は内容について「概ね合っている」と感じましたが、皆さんはどう思われますか?

日本はいろんな問題がありなかなか女性管理職登用率が上がりませんが、フィリピンは女性がバリバリ働く国で、2019年発表の女性管理職比率は48.9%となっています。

英語学校の先生も大学の先生もほとんどが女性でしたし、クラスの優等生もほとんどが女子、男性はあまり働かない、そんな国です。

もちろん彼らは彼らでいろんな問題を抱えているものの、なんでも笑い飛ばして突き進んでいく女性たちのパワーには元気づけられることが多かったです。

 

日本の Business Card Protocol(名刺受け渡しの慣習)

Shaking hands and bowing heads are important, but don’t forget to exchange business cards. Japanese may even exchange business cards first before anything else. 

Make sure your rank and position is clearly stated in your business card.

(ビジネスで初対面の際、)握手とお辞儀は大切です。ただし名刺交換を忘れないようにしましょう。日本人は何よりも先に名刺交換をすることもあります。
名刺にはあなたの階級と肩書をわかりやすく明記すること。

次は日本の Business Card Protocol(名刺受け渡しの慣習)なのですが、そうですね…。

日本人は名刺交換で握手はしませんよね。

この部分はちょっと日本人としては伝えたいですね…。(実際の授業中に先生に伝えられたかどうかは忘れてしまいました…。)

そして  Don’t forget to exchange business cards. Japanese may even exchange business cards first before anything else. のところはまた笑いました。

確かにね…!って。

会社員をしていた時のことを思い出すと、複数人同士で、自社と取引先の方とで初めてお会いする時って、ずらりと列を作って名刺交換したりしますよね。

まさに first before anything else(何よりも先に) で。

ああ、あれって日本の独特なやり方なんだな。そうか、そうだよね…って、私はフィリピンの大学の教室で学びました。

ちなみにこの名刺交換の項目は、カナダとアメリカの項ではどう説明されているか比較してみましょう。

◆ カナダ

Do not be offended if the business card is put away quickly without examination. This is normal.

大して見もせずにあなたの名詞がしまわれてしまってもむっとしないように。カナダでは普通のことです。

◆ アメリカ

Americans exchange business cards casually. They do not follow exact rituals.

アメリカ人の名刺交換はカジュアルです。特に決まった方式で行われることはありません。

 

カナダやアメリカでは名刺交換はそんな大したことじゃないよ!ってことですね。

日本のように名刺交換のために列をなし、お辞儀をしながら両手で丁寧に手渡して、その後打ち合わせ中は名詞を自分の前に並べて置いておく、みたいなのはないよってことですね。

…確かにそんなアメリカ人想像できないですね…。笑

 

日本の Drinking Etiquette(お酒の席での所作)

Drinking for Japanese is a group activity. Do not refuse a drink offered to you.

When someone pours you a drink, hold your glass up to make it easier to fill. Afterwards, return the favor and fill their glass.

Never pour your own drink. Instead, pour a drink for someone else.

日本では酒席はグループで団欒するためのものです。勧められたお酒は断らないように。

人がお酒をついでくれる時にはグラスを持ち、注ぎやすいようにします。その後、お礼として相手のグラスに注ぎましょう。

自分のお酒を自分で注がないこと。人に注ぎましょう。

 

はい、これが日本の Drinking Etiquette(酒席でのマナー)として紹介されていた文言の一部です。

なんか全体的に恥ずかしい…。

言われてみれば私も当たり前のように「こうするもの」と思っていたところがあったような気がします。「ついでもらう時にはグラスを持ち上げる」とか。

group activity という表現に表れている、酒席はグループ活動の一環で、一緒に飲んで距離を縮めるもの、という感覚は、外から見るとかなり日本っぽいのだろうなと感じます。

 

ほかにも International Courtesies ではいろんなことを勉強しましたが、今回はここまでにしますね。

 他国と比べることで初めてわかる日本の個性がたくさんあり、興味深い授業でした。

担当の先生はシンガポール帰りの美しい英語を話す若い女性で、きれいな人だったのでいつも少し緊張していたことも懐かしいです。

先生元気かなぁ…。

 

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今回のまとめ

私は普段医学英語の発音のことばかりを発信していますが、今回は番外編として、留学中にあった面白い授業のことをご紹介してみました。

私は英語がほんの少ししか話せない状態で大学に入学したので、最初は授業に全然ついていけず、courtesy という単語もこの授業中に辞書を引いて初めて知ったというありさまでした。

毎日這う這うの体で朝8時から授業を受けに行っていて、余裕は全然ありませんでしたが、その中でこの HOSPITALITY の授業だけはちょっと楽しみにしていました。(その HOSPITALITY でも「今から1枚の写真を見て即興で3分間スピーチして」みたいな授業の時は泣き泣きやりました…)

こんな感じの経験をしてきて今がありますよ、ということで今回の記事は終わりです!

留学、大変だけど、最高ですよ!

 

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エイミ
医療英会話の発音とリスニングの専門家。ER先生。舌トレ先生。英検先生。
20代後半から英会話習得をスタートし、最初は「センキュー」以外一言も話せない英語音痴だった。日本人にとっての理解しやすさを追求した解説と「トレーニングは楽しく!」が信条。ERが大好き。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 935点。

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