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【第4回】antibiotics が「アナ」バイアディクスになる理由

投稿日:2020年5月27日 更新日:

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エイミ

こんにちは!

医学英語発音コーチのエイミです。

 

今回は、抗生物質 “antibiotics” のネイティブの発音 について、ラジオでお話ししました。

アメリカ英語で発音されている antibiotics をよーく聞くと、アナ” バイディクス と発音されていることが多いのに気が付きます。

なぜ、アメリカ人は anti アナ と発音するのでしょうか?

こういうのって、理由がわからないともやもやしますよね…!

 

ラジオは、Anchor やポッドキャストでどうぞ!

通常速度で、13分42秒です。急ぎの方は倍速などで!

 

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エピソードの概要を以下にまとめました。

ざっとチェックしてからラジオを聞いていただくと、より楽しんでいただけるかと思います!

 

コンテンツ1:アンチが “アナ” になる理由は?

「奥様に水分と抗生剤を投与して、」

” Give her fluids, antibiotics, “

【ネイティブの発音】

(ER より)

 

anti のように、単語の中に nt の並びのスペルが入る時、アメリカ英語では

『Tは発音しなくてもOK』

という発音ルールがあります。

その理由は、[n] と [t] の発音に、ある共通点 があるからです。

その共通点とは、舌先の位置です。

これがわかれば、なぜ nt の並びで t が発音されないことがあるのかがわかります。

ラジオでは、この n と t の発音上の共通点 についてお話をしています!

 

 

コンテンツ2:anti だけじゃない! こんな単語も要注意!

「精神科病院でさ」

” -in the mental hospital. “

(LOST より)

 

antibiotics が アナ” バイディクス になる、のような nt の t 脱落 は、ほかの単語でも非常に多くみられます。

今回は、centerwintermental の3単語で、t が脱落するとどんな発音になるかをご紹介しました。

セナー と聞こえたら、それは… center。

ウィナー と聞こえたら、それは… winter。

(勝者の winner と同じ発音)

メノー と聞こえたら、それは… mental。

t があるかないかで、ぜんぜん違う発音になります。

 

Dr.ゴリラ

Tをそこまで完全に省略するとか…。

なんでやねん!

 

とアメリカ人に心の中でつっこみを入れながら、発音練習していきましょう。

 

それでは今回はここまでです!

ラジオでは、ERのグリーン先生の台詞 Give her fluids, antibiotics,のフレーズを使い、発音練習をしていきます。

ぜひ一緒にやりましょう!

 

 

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今回のまとめ

抗生剤 “antibiotics” は、ネイティブが発音すると「アナ」バイアディクス となります。

接頭辞 anti は、アンティアンタイアナ の3つの読み方が流通していますが、antibiotics は全体の音が長いので、一番短い「アナ」が好まれるのかなと思います。(できるだけ楽に発音するために。)

また、ネイティブが発音すると center は「セナー」、winter は「ウィナー」、mental は「メノー」となることも合わせてご紹介しました。

この記事とポッドキャストがお役に立てれば幸いです。

 

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エイミ
医療英会話の発音とリスニングの専門家。ER先生。舌トレ先生。英検先生。
20代後半から英会話習得をスタートし、最初は「センキュー」以外一言も話せない英語音痴だった。日本人にとっての理解しやすさを追求した解説と「トレーニングは楽しく!」が信条。ERが大好き。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 935点。

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