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英語を英語らしく話すには発話にリズム(強弱)を伴わせる必要があります。
日本人は強弱の「強」ばかり頑張ってしまう方が多いのですが、実際は「弱」の発音の方が大切です。
そこで今回は 弱音になる品詞 に注目し、重点的に練習していきます。
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ERの会話でリスニングチャレンジ!
こんにちは!
医学英語発音コーチのエイミです。
今回練習題材とする場面は、ERから、ベントン先生とキートン先生との会話です。
外科レジデントのピーター・ベントンは小児外科での研修を選択し、小児外科医のアビー・キートン先生に師事しています。
ある日ふたりは交通事故に遭った生後間もない新生児のオペに入り、順調に手術を進めていきますが、あと少しでオペ終了という時にキートン先生に呼び出しが入りました。
彼女はベントンに「このまま閉じるだけだから頼むわね」と言い残し、手術室を出ます。
しかしベントン先生は肝臓にわずかに見えた繊維片が気になり、自己判断で除去、肝臓を3針縫合してしまいます。その結果患者は急変。キートン先生は乳児救命に奔走することに…。
患者の容体が落ち着いたことを確認したキートン先生がベントン先生と話しているところから会話を聞いて頂き、どんな話をしているのか考えてみましょう。
それでは、どうぞ!
◆ リスニングチャレンジ 「あなたは小児外科のことを何も知らないでしょう!」
ヒントとしまして、キートン先生はベントンへ「乳児のオペと大人のオペは別物だ」と伝えているのですが、ベントン先生は「でも自分としては~だったんです」と言い返しています。
ベントン先生はなんと言い返しているのでしょうか?
ネイティブの発話なので難しいですが、2回、3回と聞き返して出来るだけ頑張ってみてください。
その後下で答え合わせをしましょう!
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◆ 答え
Dr. ベントン:でもこれまでに、たくさんのほかの患者にこうしてきたんです。
Look, I’ve done it at least a dozen times in other patients.
Dr. キートン:この患者は「ほかの患者」の中の一人じゃないわ。新生児なのよ。(処置室の)外で話しましょう。[二人で廊下へ移動。] あなたは小児外科のことを何も知らないでしょう。
This is not an ‘other’ patient. This is an infant! Outside now. You don’t know anything about pediatric surgery.
Dr. ベントン:僕は(肝臓に付着していた繊維片除去が)必要だと思ったんです。
Look, I thought it was necessary.
Dr. キートン:あなたには失敗から学ぼうという気持ちがないの?
Are you unwilling to learn from your mistakes?
答えはこんな感じでした!
少しでも聞き取れたあなた、素晴らしいです。
ただここで終わらせたらもったいないです!
もう少し突っ込んで学習すればもっともっと英語が聞き取れるようになり、ネイティブと同じように話せるようになるので、もう少しだけ頑張りましょう!
今回の学習ポイント
それでは学習ポイントをまとめます。
今回は台詞の意味を追うだけではなく、弱音になる品詞(代名詞 I you it など、前置詞 at in on about など、冠詞 a an the、be動詞 am is など) に注目し、私と皆さんとで英語のリズムを取りながら練習していきます。
小さい文字部分では 音を小さく低く短く しながら口に出してみましょう!
Dr. ベントン:でもこれまでに、たくさんのほかの患者にこうしてきたんです。
Look, I’ve done it at least a dozen times in other patients.
ルッ、アブダンニダッ リースタ ダズンタイムス ン アザ ペイシェンツ.
● “I’ve done it a dozen times.” 「これまでに何度もおこなったことがある」
I have done it、発音は アブダンニッ. となります。類似表現として I’ve done it a thousand times. などもあります。
Dr. キートン:この患者は「ほかの患者」の中の一人じゃないわ。新生児なのよ。(処置室の)外で話しましょう。[二人で廊下へ移動。] あなたは小児外科のことを何も知らないでしょう。
This is not an ‘other’ patient. This is an infant! Outside now. You don’t know anything about pediatric surgery.
ディスィズ ノッ アナザ ペイシェン. ディスィズァン インファン. アウサイ ナウ. ユウドンノウ エニティン ァバウ ピーディアチュリッ サージュリィ.
● “This is not an ‘other’ patient. This is an infant.” 冠詞 an は次の名詞と音がつながることがあります
“an other” が another みたいに発音されているのがここはちょっと難しいところです。”an infant” は音が離れていて聞き取りやすいですが…。どちらにせよ、冠詞3兄弟 an、a、the は、リズムを落として発音します。a か the かどちらかわからないくらいの声量でも全く問題ないので大丈夫です。
Dr. ベントン:僕は(肝臓に付着していた繊維片除去が)必要だと思ったんです。
Look, I thought it was necessary.
ルッ、アソ tws ネセサリィ.
Dr. キートン:あなたには失敗から学ぼうという気持ちがないの?
Are you unwilling to learn from your mistakes?
アユ アンウィリン トゥ ラーン フムユア ミステイクス?
● “I thought it was necessary.”「私は必要だと思ったんです」
ここは “it was” がほとんど発音されていません。It は発音されないことがとても多いです。
● “Are you unwilling to learn from your mistakes?”「ミスから学ぼうという気持ちはないの?」
形容詞 unwilling は「~する気がない(will が無い)」という意味の単語です。社会人にとってかなりきつい叱責ですね(この後ベントン先生はこの一言にキレて怒鳴り散らします)。この台詞では前置詞 from、代名詞 your などの弱さが真似できるとすごく良いです。from はフロムというよりも フム と発音する感じです!
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今回のまとめ
今回は品詞に注目してネイティブっぽく英語を話す練習の一部をご紹介しました。
文中で弱く発音される傾向の強い単語をまとめます。
● 弱音になりやすい品詞
代名詞 I、you、your、it、this、those など
前置詞 at、in、on、about、from、as など
冠詞 a、an、the
be動詞 am、is、was、were
助動詞 can、could、will、would、should、might など
関係副詞・関係代名詞 that、when、where など
接続詞(文の真ん中で使う時) if、when、while、but など
ネイティブの英語が聞き取れない理由の一つに、この辺りの単語が実際のところほとんど発音されていないから、ということがあります。
少しずつ、そういう英語に慣れていきましょう。
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また一緒に英語学習しましょう!