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こんにちは!
学会英語発音コーチのエイミです。
この記事は、医療ドラマ ER の ケースカンファレンス(症例検討会)のシーン から、英語表現と発音を皆さんにご紹介する記事の2つ目です。
(1つ目の記事はこちらです。)
今回は、質疑応答でのドクター同士のやり取りを詳しく見ていきましょう!
「その症状を~によるものだと考えた」の英語をリスニング!
このカンファは、
「救急科にて緊急帝王切開をした妊婦さんが子癇前症(妊娠高血圧症候群)であり、お産直後に出血多量で亡くなってしまった」
という深刻なケースに関するものです。
この症例を担当したグリーン先生は、別のドクターからの質問(ほぼ詰問)に、冷静に答えようと努力しています。
ではここで、
ネイティブの発音の聞き取りに
トライ してみましょう。
何と言っているか、わかるでしょうか?
【1回目】グリーン先生の英語をリスニングチャレンジ!!
質問者:She had a hypertension and proteinuria.
彼女は(子癇前症の診断基準である)高血圧と蛋白尿があった。
Dr. グリーン:ーーーーーーー a urinary-tract infection. And her pressure was high on only one occasion.
私はそれを尿路感染によるものと考えました。血圧が高かったのは、一度だけだったんです。
暗に「子癇前症を疑うべきだったのに、なぜ見逃したのか?」と問うている質問者に対し、Dr. グリーンは「蛋白尿は尿路感染症にも当てはまるだろう(だから自分はそう診断した)」と言い返しています。
ここでグリーン先生の使っている表現は、
とても英語らしく、
そして日本人には使いこなしにくいタイプの、少し難しい英語です。
吹き替えでは「だから、尿路感染かと思いました。」というシンプルかつわかりやすい日本語になっているのですが、この「だから」と「と思いました」にあたる英語が、曲者です。
ここの「と思いました。」をもう少し丁寧に訳すと、
「それ(蛋白尿)を尿路感染 によるものと判断しました。」
という感じになります。
この「によるものと判断しました。」には、どんな 動詞 が使われているのでしょうか?
ここでもう一度、聞いてみましょう!
【2回目】グリーン先生の英語リスニングに再トライ!
質問者:She had a hypertension and proteinuria.
彼女は(子癇前症の診断基準である)高血圧と蛋白尿があった。
Dr.グリーン:ーーーーーーー a urinary-tract infection. And her pressure was high on only one occasion.
私はそれを尿路感染によるものと考えました。血圧が高かったのは、一度だけだったんです。
これで「あ、わかった」という方もおられるかと思います。
それでは、答えを見てみましょう!
【3回目】「~によるものと判断しました」の答え合わせ
質問者:She had a hypertension and proteinuria.
彼女は(子癇前症の診断基準である)高血圧と蛋白尿があった。
Dr.グリーン:Which I attributed it to a urinary-tract infection. And her pressure was high on only one occasion.
私はそれを尿路感染によるものと考えました。血圧が高かったのは、一度だけだったんです。
グリーン先生の英語表現は、
” Which I attributed it to a urinary-tract infection. “
でした!
質問者の文を which でそのまま引っ張り、そこから I attributed it to A (自分はその症状を病気Aによるものだと考えた)と続けて、当時の自身の判断を説明しています。
ハードル高めの表現にはなりますが、もしもこんな風に which や attribute を使えると、とても素晴らしいですね。
それでは、最後に 発音解説 いきます!
【発音解説】グリーン先生はこう言っています!
Dr.グリーン:Which I attributed it to a urinary-tract infection. And her pressure was high on only one occasion.
私はそれを尿路感染によるものと考えました。血圧が高かったのは、一度だけだったんです。
◆ 解説【音声42秒】
今回のまとめ
今回は、ネイティブがケースカンファレンスで使う英語表現をご紹介しました。
質問者:She had a hypertension and proteinuria.
彼女は(子癇前症の診断基準である)高血圧と蛋白尿の両方があった。
Dr.グリーン:Which I attributed it to a urinary-tract infection. And her pressure was high on only one occasion.
私はそれを尿路感染によるものと考えました。血圧が高かったのは、一度だけだったんです。
すこし難易度高めの表現が出てきましたが、「あ、ここで使える!」という場面に出会われた際には、グリーン先生のような英語表現をぜひ使ってみてください!
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