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【受験してわかった】英検新形式準1級・1級の「時間配分&対策すべきこと」まとめ

投稿日:2024年11月4日 更新日:

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この記事では、2024年度にリニューアルした新形式英検1級を受験してきた感想 をまとめていきます。

新旧両方の英検を受験してきた上で、「時間配分はこう変わった受験者さんはここに注意すると良さそう」と思う部分を、受験者&指導者目線でお伝えしていきます。

また、本コンテンツは「英検こう変わったよ」がトピックではありますが、「試験の変化は社会で求められる能力そのものが変わったことを示している」ため、ぜひその辺りもふわっと感じていただけたら幸いです。

Dr.レン

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エイミ

こんにちは!

医学英語発音コーチのエイミです。

私は普段、お医者様をはじめとした医療従事者の皆さんに、英語の発音や聞き取りのレッスンなどをご提供するお仕事をしています。

もともと英語は大の苦手でまったく無縁の人生でしたが、いろいろあり大人になってから英会話を身に付け、フリーランスの英語講師になりました。

英語の資格試験の受験は、これまではTOEICのみ、最高得点は2022年の935点です。

英検はこれまでの人生で一度も受験したことがありませんでした。

そんな私に、「英検準1級を私と一緒に受けてください!」という生徒さんが現れ、ほぼ強制的に初受験することとなりました。

私の英検準1級受験記→「英検準1級をS-CBT形式で受験してみた!当日の流れと注意点まとめ

2023年にS-CBT形式で英検準1級を受験し、合格することが出来ましたので、2024年からは1級合格を目指して学習を続けています。

その英検、2024年度にリニューアルしました。

一言で言うと、2023年度までよりかなり難化しています。

この記事では 新英検 1級・準1級の変化 を、さっくりとまとめてお伝えしていきます。

 

新英検はとにかく「時間がなくなった」

英検準1級・1級において2024年度から変わったことは、とにかく「時間がなくなった」ということです。

これまでは、英検は準1級も1級も、ある程度、問題を解くことに時間的な余裕がありました。

「読解問題を普通に読んで解き、そして普通にエッセイを書く」というような、合格を目指せるレベルの受験生にとって、ある程度、そういうことが可能だったかと思います。

しかしその時間的余裕が、準1級・1級においては、今回の改訂で無くなりました。

感覚としては、「わき目もふらずに読み、わき目もふらずに書く」必要があります。

リーディングは一読で正確に読み、選択肢も一読で選ぶ。

読み返さない。

選択肢も、Aが正解だと思えば、B以降はもう読まない。

読み返さない。

そんな感じでどんどん読んで、読み終わったら速攻でライティングに移動し、またどんどん書いて、書き終わったかどうかのタイミングで時間終了です。

新英検準1級・1級は、平均的な受験生にとって、このような感覚の試験となりました。

個人的な感覚として、この速度感はTOEICにも似ています。

 

【準1級・1級】「読む量」ほぼ減らず、「書く量」は1.5倍に

受験前の私は、新英検を、

「読む量が減り、書く量が増える」

と思っていました。

なぜなら、大まかな改訂内容として、

「リーディングの短文穴埋め問題が減り、長文読解も5つから4つに減り、そしてライティングに “要約問題” というモノが一題増える」

というように情報が出ていたからです。

ところが、実際受けてみての個人的な肌感覚としては、

「読む量はほぼ変わらない。そして書く量が1.5倍に増えた」

というものでした。

それもそのはずです。

読む量をカウントしてみたところ、

【リニューアル前】の 2022年度第1回 は、総ワード数 4382 words 

【リニューアル後】の 2024年度第2回は、総ワード数 3821 words

と、561語しか減少しておらず、これは、旧形式1級のパート1「短文穴埋め問題5つ分」と、パート2「空所補充問題1問分」を足した程度の量です。

これを受験時に充てる時間で考えると、10分程度で読む量となります。

つまり読む時間は10分しか減っていません。

なのに、ライティングは量は、1級なら100 words、つまりこれまでの 0.5倍、増えたのです。

要約 100 words を手書きで10分で書き上げるのは、とても大変です。

★英検準1級と1級のライティング分量  リニューアル前後の変化まとめ

【準1級】

● 旧式は「エッセイ」のみで、120-150 words

● 新形式は「エッセイ」120-150 words +「要約問題」60-70 words で、合計 180-220 words

【1級】

● 旧式は「エッセイ」のみで、200-240 words

● 新形式は「エッセイ」200-240 words +「要約問題」90-110 words で、合計 290-350 words

 

英検新形式の時間配分

この変化を受け、新形式の英検を受けるにあたっては、「読む」と「書く」の時間配分を考え直さなくてはならなくなりました。

なにしろ、全てをスムーズに解答していかなければ解き終わることが出来なくなったため、時間配分は非常に重要です。

以下の表は、2024年度からの英検新形式 準1級・1級において私が使って行こうと考えている、個人的なリーディングとライティングの時間配分です。

私はライティングに時間がかかるタイプですので、Rよりもライティングに重量を置いた配分としています。

人により理想の比率は異なります。

一つの参考として、ご覧いただければと思います。

 

★【新形式】英検準1級・1級の時間配分 一例

【準1級】

● リーディング 45分

・単語穴埋め 3分 

・空所補充 7分・7分 

・内容一致 11分・14分 

・ライティング要約問題を読む時間 3分

● ライティング 45分

・要約 17分

・エッセイ 28分

→ 合計90分(1時間30分)

※試験時間の長さは旧式から変化なし。

【1級】

● リーディング 50分

・単語穴埋め 4分 

・空所補充 8分・8分 

・内容一致 12分・15分 

・ライティング要約問題を読む時間 3分

● ライティング 50分

・要約 20分

・エッセイ 30分

→ 合計100分(1時間40分)

※試験時間の長さは旧式から変化なし。

★「リスニングパートの選択肢の先読み」について

私は今のところ、準1級の90分、1級の100分の時間に、リスニングパートの選択肢の先読みを入れていません。

リスニング選択肢の先読みは、リスニング問題が始まってから、合間合間に読むスタイルを取っています。

ですので、リスニングの先読みをリスニングが始まるより先に行いたい方は、上の表から5分から10分程度の時間を削り、その時間を先読みに充てるかたちになるかと思います。

 

【手書き受験の人へ】手が痛くならない対策が必要です

今回、新形式の英検1級を初めて受験して、正直、これが一番皆さんにお伝えしたい、と思うことをここで書きます。

それは「ライティングで手が痛くなるほど書かされる」ということです。

準1級でも同じように手が痛くなる可能性があるかもしれませんので、準1級を受験される方も、心に留めておいてもらえると良いかもしれないです。

準1級は、パソコンのキーボードを使ってライティング出来る「S-CBT形式」で受験する選択肢がありますが、1級は従来式でしか受験できません。

従来式の場合、ライティング問題には必ず手書きで解答することになります。

英検1級のライティング分量は、

旧式・エッセイのみの

200-240 words

から、

要約問題

90-110 words 

が増え、トータルで300 -350単語の量を書かかなければならなくなりました。

受験してわかったのですが、シャープペンシルでこれだけ書くと、途中から本気で手が痛くなります。

本番の試験中に「しまった…もっと書きやすいシャーペンを用意しないといけなかったな…」と後悔しましたが、時すでに遅しです。

試験が終わった後、会場から出て出口へ向かい歩いている最中に、同じ1級受験室から出てきた2人の女性が、

「手が痛い!」

「ほんと、手が痛いよね」

「なんとかして欲しい」

と、顔をしかめて話し合っている声も聞こえました。

正直、そもそもなぜ手書きで解答させるのか、という大きな疑問を感じますが、今(※2026年3月現在)はそれしか選択肢がありませんので、手書きで答えるしかありません。

とりあえず今のところの対策としては、次のようなことが考えられると思います。

・準1級なら、S-CBT形式を選択し、ライティングはタイピングで受験する。

・手書きなら、手が痛くなりにくいシャープペンシルや鉛筆を用意しておく。たぶん軸が太めのものの方が良い。

・ライティング2問を続けて解かない。「要約問題→リーディング→エッセイ」のように、ライティング2問の間にリーディングを挟み、手の疲れを分散する。

・シャーペンや鉛筆の芯を柔らかいものに変え、手に負担がかからないよう、優しい筆圧で書くようにする。

・受験本番前に、300ワードを手書きする練習をたくさん積んでおく。

早く1級もパソコン受験が選べるようになれば良いな、と思います。

 

大学入試「共通テスト」に似た傾向か

2024年度の英検の変化は、大学入試の「共通テスト」と似ているのかもしれません。

というのも、最近こんな記事を読みました。

いまの共通テストは、一般的には「知識重視から考える力重視に変わった」といわれるけれど、実際は、問題量が増大し、とにかく速く処理することが求められるようになった。

簡単な問題を速く解くだけならよいが、問題の難易度は変わらない。つまり、試験としての難易度は上がった。

英検もそのような方向性に変化したということなのだろうな、と感じています。

新しくなった英検は、問題の難易度は変わらないまま、処理しなければならない情報量は増えました。

深く考えよ。でも一瞬でな」という試験になりました。

重たい労働であるのに、出来るだけ軽やかにさらりとこなし、「ギンギラギンにさりげなく」情報処理する能力が必要とされるテストになりました。

英検のリニューアルは、単に英検のかたちが変わったというだけではなく、「社会で求められる能力そのものがそう変わった」ことが示唆されています。

「テストは社会の縮図」です。

 

今回の内容をポッドキャストでも一緒に学習しましょう!

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今回のまとめ

今回は、英検新形式 準1級・1級の、変わったこと・時間配分の変化・必要になった対策についてまとめました。

● リニューアルした英検は、難易度は変わらずに、問題量が増えました。

● そのため、時間がなくなり、時間配分がこれまで以上に重要となりました。

平均的な受験者にとり、これまでより速く読み、これまでより速く書かなければ、全問題を解き終えることが難しいです。

● スピードアップを心掛け、わっしょいわっしょいと進んでいきましょう。

● ライティング量が増えたことにより、手が痛くなる可能性があります。対策をしましょう。

私はお一人お一人が個別に必要とされている英語でレッスンを組み立て、「英語が話せる・聴ける」日本人英語学習者さんを増やすことをライフワークとしています。

「英語の医学論文」「ER」「Friends」「ジブリ作品」「英検(準1・1級)」「OET(Occupational English Test Medicine)」などで英語力を伸ばしたい方は、よければ記事下のメルマガ「メディカルエイゴ講座」にも登録してみてください。

発音オタク、リスニングオタク、医療英語オタクである純日本人のエイミが、いろいろ発信しています。

それではまた一緒に英語学習しましょう!

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エイミ
医療英会話の発音とリスニングの専門家。学会発表、座長の英語、診療英会話、英検、OETなどのオンラインレッスンを提供中。20代後半から英会話習得をスタートし、最初は「センキュー」以外一言も話せない英語音痴でした。日本人にとっての理解しやすさを追求した解説と「トレーニングは楽しく!」が信条。ERオタク。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 935点。

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