医療系英単語の発音

ビリルビンとアルブミンのネイティブ発音を解説するよ!

投稿日:2019年12月28日 更新日:

この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/

(アイコンをクリックで登録画面へ移動します)

 

 

エイミ

こんにちは!

学会英語発音コーチのエイミです。

 

今日は、医療ドラマ ER の音声を使って

ビリルビン と アルブミン の正しい英語の発音 

シェアしていきたいと思います!

 

アルブミンは、「え、こんな読み方をするの?」と、びっくりされるかもしれません!

それでは行ってみましょう!

 

 

シーンの概要:頻尿を訴える妊婦さんへ投薬する

妊婦「30秒ごとにおしっこに行きたくなるんです。」

 

カウンティ州立病院の ER に、頻尿と膀胱痛を訴える妊娠38週の妊婦さんが来院しました。

担当するグリーン先生は、妊婦さんの検査結果を持って、医学生のカーターとチェンを連れて診察室に戻ります。

 

(医学生に検査結果を診断させています)

Dr. グリーン:検尿では白血球が異常に多い。ほかにバクテリア、タンパク質2プラス。血算は正常。熱はなし。

UA shows white cells too numerous to count. Bacteria, 2 plus protein. CBC’s normal. No fever. 

チェン:膀胱炎です。

Simple cystitis.

 

 

この診断に同意したDr. グリーンは、妊婦さんに抗生物質を処方し、診察室を出ながら学生2人に「なぜあの薬を選択したか」を説明します。

 

ここで、ビリルビン と アルブミン の登場です。

 

 

ビリルビン と アルブミン の発音

「サルファ剤はビリルビンと拮抗してアルブミンと結合してしまい、新生児黄疸を招く危険性があるんだ。」

” The sulfas compete with bilirubin for the binding sites on albumin increasing the risk of neonatal jaundice. “

 

音声をよーーく聞いてみてください!

 

最初の ビリルビン の方は、わりとカタカナの発音に近いです。

アクセントは真ん中の ru に置き、

 

 【bilirubin】

 ビリ ルー ビン

 

です。

bilirubin は、 リはLルはRなので、そこだけちょっと気を付けましょう!

 

リのLでは舌先を前歯の後ろにしっかり押し付け、ルのRでは、舌先はどこにも付けません。

 

Lの発音

舌先をまっすぐ前に向けて、舌に力を入れて前歯の後ろに付けます。

その舌を真下に離し、「リ(li)」と言います!

 

Rの発音

写真のように上唇をめくり上げ(アヒル口)、舌の両横を上の歯茎へ押し付けます。そのまま舌の両横を歯茎から離さず、「ルー(ru)」です!

 

 

続いて、二つ目の アルブミン です。

これはカタカナ発音と全然違います!

 

英語の発音は、

 

 【albumin】

 ア(ウ)ビューメン

 

です!

 

Dr.サトシ

アルブミンは、

ア(ウ)ビューメン

やったんか!!

 

Dr.ゴリラ

はどこに行ったんや!?

 

★ アルブミンのルがほとんど聞こえない理由 ★

albumin のように L の後に子音(b、t、kなど)が続く時、

Lは、音程の低い、くぐもった「ウ」のような発音になります。

エイミ

低くて早い音なので、

ほとんど聞こえないこともあります!

例:

アルカリ alkali  →  エカライ

肘 elbow   →  エボウ

サルファ剤 sulfas   → ソファス

 

 

グリーン先生は、このシーンでアルブミンをとてもはっきり発音しています。

(ネイティブの発音に慣れていないとそう聞こえないかもしれませんが、とてもハッキリとした発音です。)

ぜひよく聞いて、(ウ)ビューメン を真似してみてください!

 

 

今回のまとめ

今回は、ビリルビンとアルブミンの英語の発音を ER からご紹介しました。

 

◆ bilirubin → リ ルー ビン

◆ albumin → (ウ)ビューメン

 

ラリルレロ の音は、LなのかRなのかを間違えないように気を付けましょう!

 

あとはドンドン自分の口で発音して、口周りの筋肉に動きを覚えさせてあげてください!

 

この記事が役に立ったら、フォローお願いします!!/

(アイコンをクリックで登録画面へ移動します)

 

 

-医療系英単語の発音

執筆者:

関連記事

【第122回】医学論文のTake Home message で英語の音読練習 4

この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/ (アイコンをクリックで登録画面へ移動します)     今回は ジャーナルに掲載されている医学論文の TAKE-HOME MESSAGE を口 …

【第131回 】もう「ストレス」とは言わせない!子音連続の発音・リスニング攻略法

この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/ (アイコンをクリックで登録画面へ移動します)     今回は「stress」のような、私たち日本人が苦手とする 子音が3つ連続する単語の発音 …

【第93回】ハリソン内科学のポッドキャストで発音練習!

この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/ (アイコンをクリックで登録画面へ移動します)     当記事でご紹介しているポッドキャストは、個別レッスンを受講してくださっている生徒さんの …

「mEq」ミリイクイバレント を英語で正しく読もう!【ERで解説】

  この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/ (アイコンをクリックで登録画面へ移動します)     エイミ こんにちは! 学会英語発音コーチのエイミです。   今 …

“th” の発音のコツ【ER・プリズンブレイク・グレイズアナトミーで解説】

  エイミ こんにちは! 英語発音コーチのエイミです。   この記事では、 日本人の苦手な英語の th(ティーエイチ)  の発音のコツを解説していきます。   海外ドラマ …

最新記事

  1. 【L、dL、mL、µL】を英語でちゃんと発音するコツ
  2. 【第128回】英語「コッホの三角」「ファロー四徴症」「紹介状」の正しい発音
  3. 【学会レポ】Vol.13 発表は「1分100ワード」で話せ
  4. 学習歴10年以上の内科医が語る「英語学習の壁と突破法」~ 失敗からわかった本当に効果的な勉強法
  5. 【第35回】「コックス比例ハザードモデル」 の英語発音のコツ
  6. 【第49回】オーバーイージーとは? 英語圏の「目玉焼きの焼き加減」4つ
  7. 【生徒さんの声】留学経験ゼロから英語で学会発表が出来るように!
  8. 【第55回】患者さんへ術後の回復過程説明を英語で 前編
  9. 【第35回】「コックス比例ハザードモデル」 の英語発音のコツ
  10. 【生徒さんの声】日々の診療で自信を持って英語で説明できるようになりました
  11. “f”と “v” の発音のコツ【ERとフレンズで解説】
  12. 【第103回】品詞に注目すればネイティブっぽく英語が話せる
  13. 【第95回】”Does”, “Did”, “any” は「ダズ」「ディド」「エニィ」じゃない! 英語発音・リスニング攻略法
  14. 【学会レポ】Vol. 1 「録音しよう!」の巻
  15. 【第10回】「英語の母音はどの程度の完璧さを目指すべきか」を考えてみる
  16. 「mg/m2」を英語で正しく読もう!【ERで解説】
  17. 【第21回】英語で「酸素飽和度は97」ネイティブはどう言う?
  18. 【CT、顕微鏡、腹腔鏡の英語】まとめて発音解説するよ!
  19. 【プラチナ製剤4種類】を英語で正しく発音しよう!
  20. 【第60回】留学経験なしでも大丈夫! 英語力ゼロから英会話講師になった私の勉強法
  21. 【第50回】「変異株」と「株をやる」と野菜の「蕪」を英語で
  22. 【第152回】英検準1級で解説!ディクテーションするなら発音記号の理解が必須です
  23. 【第66回】ER 鉄パイプ貫通治療シーンから英語学習 前編
  24. 【リンパ腫】リンフォーマを英語で正しく発音するコツ
  25. 【第1回】t と s がくっ付く英語の発音のはなし
  26. 「メイヨークリニック」の発音はまさかのアレと同じです!
  27. 【第106回】座長の英語例文「セッションを予定の時間で進行させる」
  28. 【第102回】診療英会話〜再診患者さんへ「どうですか」英語でどう言う?
  29. 【第91回】医学論文の TAKE-HOME MESSAGE で英語の発音練習1
  30. 【第119回】”長い英文(英語のかたまり)” を自然に発音するコツ
エイミ
医療英会話の発音とリスニングの専門家。英検、OET、学会発表、外来での診療英会話、舌トレなどのオンラインレッスンを提供中。20代後半から英会話習得をスタートし、最初は「センキュー」以外一言も話せない英語音痴だった。日本人にとっての理解しやすさを追求した解説と「トレーニングは楽しく!」が信条。ERが大好き。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 935点。

詳しいプロフィールはこちらからどうぞ。