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こんにちは!
医学英語発音コーチのエイミです。
“There’s too much calcium in your friend’s system. We’re gonna get it out.”
突然ですが、このドラマの台詞、どういう意味かおわかりになりますか?
これは、患者さんの付き添いの方へ治療の説明をする際のドクターの一言で、私は発音レッスンでこの台詞を使うことがあるのですが、よく生徒さんから
「この “system” って何ですか?」
と質問されます。
確かに「お友達の “システム” にカルシウムが多すぎるので、排出します。」って、ちょっと意味がわかりにくいですよね。
でもこの system、医療的な会話で結構よく耳にするんです!
ということで今回は、医療の文脈での「~さんの system」の意味と使い方 を、医療ドラマを使い、ラジオで皆さんと一緒にワークしてみたいと思います。
ラジオは通常速度で17分33秒ニャ!
早く聞きたいアナタは倍速などでどうぞニャ!
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2.アップルポッドキャスト
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「お友達の “システム” にカルシウムが多すぎる」の意味
ここで最初にご紹介した
医療ドラマ「ER」のルイス先生の一言、
「システムがカルシウム過多なので排出します」
をもう一度ご紹介します。
さてこの system は、どんな言葉で言い換えれば
意味がわかりやすくなるでしょうか?
考えてみましょう!!
◆【システム】例文 一つ目
Dr. ルイス:高カルシウム血症ね。[ナースへ] 一時間に生食300CCとラシックス40ミリを投与して。[患者の友人へ] カルシウムが多すぎるので、排出させます。
Hypercalcemia. Normal saline 300cc’s per hour and Diurese with 40 mgs Lasix IV. There’s too much calcium in your friend’s system. We’re going to get it out.
患者の友人:がんが原因ですか?
Is it from the cancer?
【日本語吹替と英語音声を連続で】
ナミ先生!
この system って、
先生ならどんな言葉に言い換えたら
わかりやすいですか?
ふーむ…。
これは、
There’s too much calcium in your friend’s body.
ってことよね。
つまりこの「システム」は
「からだ」とか「体内」
みたいな意味だと思うニャ?
その通りです!
この “system” は “body” っていう意味ですね!
辞書にも載っていますよ!
<ウィズダム和英辞書より>
ほお~ニャ。
辞書の例文にある
Too much drinking is bad for your system.
は
Too much drinking is bad for your body.
と意味は同じなんだろうけど、
ちょっと硬めな言い方に聞こえるニャ。
そうですね!
body に代えて system を使うと
かっちりしていて
プロフェッショナルな響きがありますね!
◆ 「飲み過ぎは体(あなたのシステム)に良くない」の発音
ふむ。
これから「食べすぎは体によくありませんよ」
って英語で言う時は、
Overeating is bad for your system.
って言ってみようかニャ!
◆ 「食べ過ぎは体(あなたのシステム)に良くない」の発音
同じく「体」の意味で system を使っている一言を、医療ドラマ「ニュー・アムステルダム」 からもう一つご紹介しますね。
こちらは何と言っているか、まず聞き取りにトライしてみましょう!
「若いので副作用にも対応できる」をリスニング!
「ニュー・アムステルダム」からは、
原因不明の痙攣に苦しむ父子の治療シーンから
こんな一言です。
ドクターたちは2人にあらゆる検査をしますが、けいれんの原因はわからず、最終的に親子の最近の行動から水銀中毒を疑う展開となりました。
しかし水銀検査は結果が出るまでに2週間を要するため、2人のうちの一人で試験的に水銀を排出する薬剤を試すことになります。
しかし、もしも水銀中毒でなかった場合、つらい副作用が予想されます。
それを聞いたお父さんは「私で試してくれ」とDr. シャープに言いますが、シャープ先生はこんな返事をします。
◆【システム】例文 二つ目
Dr. シャープ:残念ですが、クリストファー(息子さん)から始めます。若いので、きつい副作用にも耐えられるでしょう。
Unfortunately, we’re gonna need to start with Christopher. He’s younger. ______________________ the hard side effects.
【日本語吹替と英語音声を連続で】
さて、シャープ先生の「きつい副作用にも耐えられるでしょう」の一言、何と言っているかわかりましたか?
ちなみにシャープ先生はイギリス出身です。
Christopher、younger、hard
などのrが発音されていないのは
イギリス英語の特徴ですね!
よーく聞いて、予想して頂いたら、答えをどうぞ!
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◆ 答え
Dr. シャープ:残念ですが、クリストファー(息子さん)から始めます。若いので、きつい副作用にも耐えられるでしょう。
Unfortunately, we’re gonna need to start with Christopher. He’s younger. His system can better handle the hard side effects.
【日本語吹替と英語音声を連続で】
ここでのシャープ先生の「きつい副作用にも耐えられるでしょう」の主語は、
His system can …
彼の体(システム)は~できる
でした。
「体」の意味で使う “system” の使い方、わかってきましたか?
それでは、今日はここまでです!
ラジオでは「カルシウムが多すぎるので排出します」と「副作用に耐えられるでしょう」 を、ゆるっと練習していきます!
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今回のまとめ
「体に~が溜まっている」
「体から~を排出する」
「~は体に悪い」
「この全身状態なら耐えられる」
などの表現を英語でする時、「体」を “body” とする代わりに、“system” を使うことが出来ます。
system を使うと、カチッとした職業的な響きになります。
お医者さんは使う機会がたくさんありそうですね。
ぜひサラッと使ってみてくださいね!
それでは、また明日も頑張りましょう!