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【第6回】”could” の使い方

投稿日:2020年6月14日 更新日:

 

エイミ

こんにちは!

医学英語発音コーチのエイミです。

 

今回は、メルマガ読者様からいただいた英語学習のお悩み、「可能性を表す助動詞 would、could、may の使い分けがいまいちわかりません」について、ラジオで私なりの考えをお話ししてみました。

助動詞って本当、勉強しても勉強してもなかなかピンとこなくて、英語アレルギーの一因になってしまう、厄介なものですよね。

私も昔は助動詞が苦手だったのですが、ある時、「こうすればいいんだ!」と視界が開けた瞬間がありました。

それは、ネイティブのリアルな助動詞の使い方をたくさん集めて、それをじーーーーっと観察し、そこに共通している “こころ” を探る という、地味~な学習を始めた時です。

今回は、私がこれまでの英語学習からたどり着いた could のこころ をラジオでお話ししてみました。

ドラマの台詞で発音練習も一緒にしていきます。

ラジオは、Anchor や Podcasts など、お好きなサービスでお聞きください。

通常速度で18分07秒です。早く聞きたい方は倍速などで!

 

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エピソードの概要を以下にまとめました。

ざっとチェックしてからラジオを聞いていただくと、より楽しんでいただけるかと思います!

 

1:would、could、may 可能性の低い順に並べると?

 

3つの助動詞の可能性の低い順、これは「話し手がどれだけ慎重にそのことを伝えようとしているか順」とも言えると思いますが、この3つをそういう意識で並べると、どういう順番になると思いますか?

どれが一番「慎重さ」が込められていて、また、どれが一番、ストレートなのでしょう?

答えは、

 

could(慎重)

may(まあまあ慎重)

would(かなりストレート)

 

の順番です。

私は、助動詞を使い分けるのが難しいのは、助動詞は人間の心の機微を表す単語だから だと思っています。

助動詞は、人の細かい心情表現を助ける言葉。

日本の英語学習は一つのセンテンスだけを切り取って説明しよう、理解させようとすることが多いので、それが足枷となって、なかなか学習者の理解が進まないように感じます。

助動詞を理解するには、前後の文脈やその場の出来事全体を眺めて、その人の心のうちを感じることが大切です。

今回は、それをちょっと一緒にやっていきましょう。

 

2:could の感覚(慎重さ)を感じよう! 例文3連発 

「(検査が終わらないとわかりませんが、)肺炎か、もしかすると、初期の心不全かもしれません。」

It could be pneumonia or possibly early heart failure. “

 

ラジオ後半では、実際に could の使われているドラマの3場面を一緒にみていきます。

could は、慎重に、可能性を高く感じさせずに、あることをある人に伝えたい時に好んで使われていることが、少しずつ見えてくると思います。

(そうじゃない可能性もありつつ、)こういう可能性があります。

(あくまで可能性の一つとして、)こういうことがあり得るかと。

「このことをこの人にいま伝えることは必要なのだけど、慎重さを持って伝えないとな」という時って、大人の日常にはたくさんあるなぁと思いませんか?

それはきっと、どこの国でも同じです。

なので could は、慎重さや配慮が必要な仕事の一場面で、良く使われています。

 

(問診の内容から考えるに、)結腸の炎症かもしれません。数時間様子を見て良くならなければ、恐らく手術が必要です。」

You could have an inflammation in the colon. If it doesn’t get better in next couple of hours, you might have to have a surgery. ” 

 

たとえば、同僚に「これはあなたの考えているAではなく、Bかもしれないですよ。」と別の可能性を伝えたい時も、配慮を持って口にしたいですよね。

ここでも、could が出てきています。

 

Dr. ルイス:(今の段階で、高価な検査である)超音波検査を?

An ultrasound?

Dr. グリーン:虫垂炎かもしれない。

Could be appendicitis. 

Dr. ルイス:ガスが溜まっているだけの可能性も。

Could be gas.

 

と、could はこういう感じで使うのですが、残念ながら助動詞の感覚は、文字を眺めているだけでは骨身に染みることはありません!

何度「勉強」してもいまいちピンとこないのは、人の説明を見る・聞くばかりで、あなたご本人が実際に口に出していないからかもしれません。

実際の使い方を真似して自分で声を出すようにすると、途端に自分のものになることはよくあります。

 

Dr.サトシ

ということで、

could の感覚をジワジワ感じつつ、

この3つのシーンを

一緒に発音していくよ!!

 

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練習し終わる頃には、結構すっきり理解できていると思います!

それでは、ポッドキャストでお会いしましょう!!!(^^)

 

 

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エイミ
医療英会話の発音とリスニングの専門家。ER先生。舌トレ先生。英検先生。
20代後半から英会話習得をスタートし、最初は「センキュー」以外一言も話せない英語音痴だった。日本人にとっての理解しやすさを追求した解説と「トレーニングは楽しく!」が信条。ERが大好き。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 935点。

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