こんにちは!
英語発音コーチのエイミです。
発表の流れや、手術の手順など、なにかの順序を説明する時には、
First, はじめに、
Next, 次に、
Third, 3番目に、
After that, そのあとに、
などの言葉が、役に立ちますね!
これらの語句は学会発表の中でほぼ必ず口にするものですが、実は結構、発音が難しいものもあります。
今回は、いちばん出番が多く、そして間違えやすい
を、英語らしく発音するコツをお話していきます。
急ぎの方は、下の目次から4の動画(約7分)へ進んでください。
余裕のある方は、最初から順に読んでいただくと詳しく理解できます!
「f」の発音
それでは、first の最初の F の音から始めていきます!
英語のFは日本語にはない音ですので、この時点で発音を間違えてしまう方が多いです。
正しいFの発音を知っておきましょう。
Fの音は、まず、口の両端のあたりに力を入れて、唇の輪郭を持ち上げます。
こんな感じです。
【F】唇の輪郭を持ち上げる
上唇がキュッと持ち上がり、前歯が外に出るフォームになればOKです!
そして、その唇のまま、上の前歯を、下唇の内側のキワに軽くあてます。
前歯を当てる場所は、唇の皮膚と口の中の粘膜との境目 のところです。
グッと噛まずに、前歯は唇に優しくあてましょう。
これで、Fの発音フォームが完成しました。
最後に、前歯と下唇が接しているところをめがけて、息を強く吹きかけましょう!
優しく「ふっ。」ではなく、
フッ!
という感じで、強く、鋭く、息を吹き出してください。
これが、firstの f の発音です。
ファーの ァー【R】の発音
次は、ファーの ァー の部分の発音です。
ここで、「はっきり発音をしよう」と唇を大きく開けてファーと言ってしまう方が多いのですが、firstの ァー は、唇を大きく開ける音ではありません。
唇は大きく開かず、軽く、タテに開きましょう。
そして先程の F と同じように、口の端に力を入れて、唇の輪郭を持ち上げます。
【R】Fと同じく、この唇を作ります
この唇をキープして、口の中で Rの舌 を作っていきますよ。
Rは、口の奥で、舌の両横 を動かします!
まず、口の奥の方で、舌の両横を上に持ち上げましょう。
そして、舌の両横を上の歯茎(奥歯の内側)にピタッと押し付けます。
この時、舌の真ん中は歯茎に付かないように意識してください。
付けるのは舌の両横だけです。
そうすると、こんなフォームになります!
舌先には力を入れず、内巻きにもせず、ほったらかしでOKです。
これがRの舌の形です!
それでは、唇と舌を、同時に作っていきましょう。
唇の輪郭を立ち上げ、舌の両横を上の歯茎に押し付けます。
そのフォームで、口の奥の方で声を出します。
口の奥から「Rrrrr」とこもったような声が出たら、それが、firstの ァー の音です!
firstの「ァー【R】」の発音 まとめ
それでは、Fの音と、このRの音をつなげて ファー を発音しましょう。
firstの「ファー」の発音
・【立てた唇】+【前歯+下唇】のフォームで、前歯と下唇の触れているところへ、強く息を吹き付ける。
↓
・「立てた唇」はキープする。
・前歯を唇から離すと同時に、口の奥で「舌の両横」を上歯茎へ押し付け、声を出す。
この動きで、firstのファーが正しく発音できます!
st の発音
それでは最後に、ファーストの スト (/st/)の部分の発音です。
ここのポイントは、声を出さずに、息だけで スト と発音することです。
スもトも、声を出しません。
声を出してはいけない場面で、ヒソヒソ声で、隣の人に「あのさー」と話しかけたりすることがあると思います。
あの時のように声を出さず、息だけで、スト と発音します。
ただし、息は強く吹き出し、息の音が人にハッキリと聞こえるようにしましょう!
動画で「first」の発音練習をしましょう!
それでは、ここから実際に口を動かして一緒に練習をしていきます。
発音は自分の口を動かして練習しないと絶対に上達しないので、無言で見るだけではなく、ぜひ一緒に発音してみてくださいね!
「first」の発音練習
まとめ
first は、何かの順序を説明する時などに必ず使う頻出単語ですが、日本人は間違った発音をしてしまうことが多いです。
firstは、
・f :唇を持ち上げ、前歯を下唇の内側のキワにあて、強く息を吹く。
・ir:唇を持ち上げ、口の奥で、舌の両横を上歯茎に押し付けてRの音を出す。
・st :声を出さずに息だけで発音をする。
というフォームで、発音します。
Fを日本語の フ にしたり、ファーで唇を大きく開いたり、ストを声を出して発音したりしないように、気をつけましょう!
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