発表の例文

【動画】First を正しく発音するコツ

投稿日:2019年3月3日 更新日:

エイミ

こんにちは!

英語発音コーチのエイミです。

 

発表の流れや、手術の手順など、なにかの順序を説明する時には、

 

First,  はじめに、

Next,  次に、

Third,  3番目に、

After that,  そのあとに、

 

などの言葉が、役に立ちますね!

これらの語句は学会発表の中でほぼ必ず口にするものですが、実は結構、発音が難しいものもあります。

今回は、いちばん出番が多く、そして間違えやすい

 

First,  はじめに、

 

を、英語らしく発音するコツをお話していきます。

急ぎの方は、下の目次から4の動画(約7分)へ進んでください。

余裕のある方は、最初から順に読んでいただくと詳しく理解できます!

 

「f」の発音

それでは、first の最初の F の音から始めていきます!

英語のFは日本語にはない音ですので、この時点で発音を間違えてしまう方が多いです。

正しいFの発音を知っておきましょう。

 

Fの音は、まず、口の両端のあたりに力を入れて、唇の輪郭を持ち上げます。

こんな感じです。

 

【F】唇の輪郭を持ち上げる

 

上唇がキュッと持ち上がり、前歯が外に出るフォームになればOKです!

 

そして、その唇のまま、上の前歯を、下唇の内側のキワに軽くあてます。

前歯を当てる場所は、唇の皮膚と口の中の粘膜との境目 のところです。
グッと噛まずに、前歯は唇に優しくあてましょう。

 

 

これで、Fの発音フォームが完成しました。

最後に、前歯と下唇が接しているところをめがけて、息を強く吹きかけましょう!

 

 

優しく「ふっ。」ではなく、

フッ!

という感じで、強く、鋭く、息を吹き出してください。

これが、firstの f の発音です。

 

 

ファーの ァー【R】の発音

次は、ファーの ァー の部分の発音です。

ここで、「はっきり発音をしよう」と唇を大きく開けてファーと言ってしまう方が多いのですが、firstの ァー は、唇を大きく開ける音ではありません

唇は大きく開かず、軽く、タテに開きましょう。

そして先程の F と同じように、口の端に力を入れて、唇の輪郭を持ち上げます。

 

【R】Fと同じく、この唇を作ります

 

この唇をキープして、口の中で Rの舌 を作っていきますよ。

Rは、口の奥で、舌の両横 を動かします!

 

 

まず、口の奥の方で、舌の両横を上に持ち上げましょう。

そして、舌の両横を上の歯茎(奥歯の内側)にピタッと押し付けます。

この時、舌の真ん中は歯茎に付かないように意識してください。
付けるのは舌の両横だけです。

そうすると、こんなフォームになります!

 

 

舌先には力を入れず、内巻きにもせず、ほったらかしでOKです。

これがRの舌の形です!

 

それでは、唇と舌を、同時に作っていきましょう。

唇の輪郭を立ち上げ、舌の両横を上の歯茎に押し付けます。

そのフォームで、口の奥の方で声を出します。

口の奥から「Rrrrr」とこもったような声が出たら、それが、firstの ァー の音です!

 

firstの「ァー【R】」の発音 まとめ

 

 

それでは、Fの音と、このRの音をつなげて ファー を発音しましょう。

 

firstの「ファー」の発音

・【立てた唇】+【前歯+下唇】のフォームで、前歯と下唇の触れているところへ、強く息を吹き付ける。

・「立てた唇」はキープする。

・前歯を唇から離すと同時に、口の奥で「舌の両横」を上歯茎へ押し付け、声を出す。

 

この動きで、firstのファーが正しく発音できます!

 

 

st の発音

それでは最後に、ファーストの スト (/st/)の部分の発音です。

ここのポイントは、声を出さずに、息だけスト と発音することです。

スもトも、声を出しません。

声を出してはいけない場面で、ヒソヒソ声で、隣の人に「あのさー」と話しかけたりすることがあると思います。

あの時のように声を出さず、息だけで、スト と発音します。

ただし、息は強く吹き出し、息の音が人にハッキリと聞こえるようにしましょう!

 

 

動画で「first」の発音練習をしましょう!

それでは、ここから実際に口を動かして一緒に練習をしていきます。

発音は自分の口を動かして練習しないと絶対に上達しないので、無言で見るだけではなく、ぜひ一緒に発音してみてくださいね!

 

「first」の発音練習

 

 

まとめ

first は、何かの順序を説明する時などに必ず使う頻出単語ですが、日本人は間違った発音をしてしまうことが多いです。

firstは、

 

・f :唇を持ち上げ、前歯を下唇の内側のキワにあて、強く息を吹く。

・ir:唇を持ち上げ、口の奥で、舌の両横を上歯茎に押し付けてRの音を出す。

・st :声を出さずに息だけで発音をする。

 

というフォームで、発音します。

Fを日本語の フ にしたり、ファーで唇を大きく開いたり、ストを声を出して発音したりしないように、気をつけましょう!

 

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エイミ
医療英会話の発音とリスニングの専門家。学会発表、座長の英語、診療英会話、英検、OETなどのオンラインレッスンを提供中。20代後半から英会話習得をスタートし、最初は「センキュー」以外一言も話せない英語音痴でした。日本人にとっての理解しやすさを追求した解説と「トレーニングは楽しく!」が信条。ERオタク。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 935点。

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