こんにちは!
学会英語発音コーチのエイミです。
この記事では、演者への謝意の言葉、フロアへの質問・コメント依頼、そして質問者の指名までの、座長の先生のための英語フレーズをご紹介していきます。
この部分、どうも、同じセリフの繰り返しになってしまいませんか?
たとえば、「Thank you for your presentation, Dr. XX. Do you have any questions or comments? Yes, please」、のような。
同じ表現のリピートは機械的で、あまり知識人らしくは見えませんよね。
ということで、できるだけ複数の表現をまぜていけるように、バリエーションをご紹介していきます!
1.八木先生、〇〇な発表をありがとうございました
サンプル
Dr. Yagi, thank you very much for your
great 素晴らしい
wonderful 素晴らしい
interesting 興味深い
fascinating 引き込まれる、興味深い
informative 情報に富んだ、有益な
valuable 価値のある、有益な
stimulating 刺激になる、活気づける
presentation.
(informativeで発音しています)
発表に感謝を表す時に使える形容詞は、
たとえばこのようなものがあります。
発表者の数が多い時は、
使い分けもトライできると良いですね。
また、「とても〜でした!」の意味で、
「such +形容詞+名詞」もよく使われますよ!
別パターン
Dr. Yagi, thank you very much. It was such a / an 形容詞 presentation.
(interesting で発音しています)
2.それでは、皆さまからの質問やコメントを歓迎いたします。質問はありませんか?
サンプル
Now I welcome questions and comments from the floor. Any questions?
「Any questions or comments?」だけでも良いのですが、
もう一歩突っ込んで welcome なども使ってみると、
より質問しやすい雰囲気が作れるのではないでしょうか!
なるほどね〜。
こういうのってなかなか思いつかないわ。
他にも何かあるかな?
ネイティブから教わった英文を、後2つご紹介しますね。
別パターン
・これより、皆様からの質問・コメントを受け付けます。(openを動詞で使う)
Now Let’s open questions and comments from the audience. Do you have any questions?
・今から質疑応答の時間が5分あります。コメントも歓迎です。(welcomeを使う)
Now we have 5 minutes for your questions and I welcome your comments as well. Any questions?
3.はい、そちらの方、どうぞ。
挙手者が1人の場合のサンプル
・(お名前が分かる場合は)はい、〇〇先生、どうぞ。
Yes, Dr. XX, please.
・(自分から離れている人へ)はい、そちらの方、どうぞ。
Yes, that person there, please.
・(自分の近くにいる人へ)はい、こちらの方、どうぞ。
Yes, this person here, please.
・はい、そちらのメガネの方、どうぞ。
Yes, the person with glasses, please.
これ、地味に悩む時ある!
手のひらを向けながら「Yes, please.」
だけでもOKですが、もう一言あるとより的確です。
実際の場をイメージしながら、
事前に練習しておけば安心ですね。
そして、手を上げた方が2人いる時は、こんな感じです。
最後に「Thank you」を付けましょう!
挙手者が2人いるパターン
・最初にこちら(自分から見て近く)の方。次に後ろの方、お願いします。ありがとうございます。
OK, first, this person here. Then the person in the back. Thank you.
・最初に、真ん中の方。次に後ろの方、お願いします。ありがとうございます。
OK, first, the person in the middle. Next, the person in the back. Thank you.
まとめ
今回は、座長の先生が使われる3つのセリフを、それぞれ複数のパターンでご紹介しました。
・「〇〇先生、どうもありがとうございました」
・「それでは質問はありませんか」
・「はい、どうぞ」
つい形式通りの簡素な表現で片付けがちなこの3つ、一工夫すれば、「できる司会者」の印象をプラスすることができます。
・「〇〇先生、ありがとうございました。非常に興味深い発表をしていただきました」
・「(明るいトーンで)それでは、皆さまからの質問やコメントを歓迎いたします。質問はありませんか?」
・「(明るいトーンで)はい、そちらの方、どうぞ」
一つずつ、新しい言い回しにも挑戦し、英語での表現力を向上させていきましょう。
次の記事では、「質問・コメントをコントロールする」シーンからの例文を書いていきたいと思います!
座長編 3「質疑応答をコントロールし、セッションを締めくくる」