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こんにちは!
医学英語発音コーチのエイミです。
今回は、多くの日本人が聞き取れない、発音できない超基礎単語「there’s(there is)」の発音練習 を、ラジオで行っていきます。
私の生徒さんにも、「there’s」が聞き取れない、うまく発音できないで、特訓される方がとても多くおられます。
There’s はカタカナで「ゼアズ」と読みますが、「ゼアズ」だと思っていると、話して通じず、聞いても聞き取れません。
今日は通常速度で17分22秒ニャ。
早く聞きたいアナタは倍速などでどうぞ!!
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エピソードの概要を以下にまとめました。
ざっとチェックしてからラジオを聞いていただくと、より楽しんでいただけるかと思います!
英語の音は、「谷→山→谷→山」の波形リズム!
英語は、「はっきり発音する大きな音(強勢音節)」と、「ほとんど聞こえない小さな音(無強勢音節)」を組み合わせて話す言語です。
山から谷へ声を落とし↓、谷からまた山へ盛り上げ↑、また落とし↓、また盛り上げ↑…という感覚で、声で波形を描くようにつないで話します。
主に、「聞き手に伝えたい重要な単語」である「内容語」では盛り上げ、「英文を作る上では必要だけれど、内容語に比べると意味の薄い単語」である「機能語」では、声量を落とします。
対して日本語は、すべての音を同じ大きさで話す言語です。
内容語も機能語も、同じ強さで話すことが日本語の特徴です。
このことが、日本語と英語の音声学的な非常に大きな違いとなっています。
Rの発音、Lの発音、thの発音
みたいなことの前に、
英語のリズムに乗れるかどうか、
大小の音の強さを混ぜて話せるか
っていうのが
めちゃくちゃ大事なんニャ!!
私は強勢音節を「山」、無強勢音節を「谷」と表現しながら発音をお教えするのですが、「there’s」はほとんどの場合「谷」の部分になるんです。
「谷で発音する」ということは、
つまり、
小さく低い声でボソッと発音するんです。
ネイティブがthere’sを「ゼアズ」と言うことは
(わざと強調する場合を除き)
ほとんどありません。
だからリスニングしていても聞こえないんです!
「there’s」の発音・リスニング練習【1】
ということで、さっそく練習ニャ!
最初の課題は、医療ドラマ ER から
“There’s no way to know.”
「まだ何とも言えません」
というスーザン・ルイス先生の台詞ニャ。
めっちゃ速いのでよーーく聞いてニャ!
男性患者:先生は(肺の影を)何だと思いますか?
What do you think it is?
Dr. ルイス:まだなんとも言えません。まずは気管支鏡検査を受けて頂いて、必要であれば組織も取って調べてみないと。
There’s no way to know. You have to undergo a bronchoscopy and possibly exploratory surgery before we know for sure.
【ネイティブの発音】
There’s no way to know. の発音を文字にすると、
ゼz ノウ ウェイトゥノウ.
という感じになっていること、わかりますか?
最初の「there’s」、「ゼz」としか聞こえない程度の速い発音です。
ラジオでこの部分を一緒に練習しますよ!
弱~く、低~く、超速く、発音するニャ。
「こんなんじゃ人に聞こえないのでは…?」
と心配する人が多いけれど、
それで大丈夫!!
それが英語の発音ニャ!
「there’s」の発音・リスニング練習【2】
次は、
“There’s a good chance that—.”
「~の可能性は高いです」
という台詞です。
ニーマンピック病末期の男の子の
手術を望むお母さんに
「手術に耐えられない可能性がある」
と伝えるシーンから、
もう一つ「there’s」を練習します。
母親:私とわかって手を握ってくるのよ。出来ることは何でもしてやりたいの。
He squeezes my hand. He understands me. That means everything that can be done should be done.
Dr. チェン:そうですね。でも、ケニス君が手術に耐えられる可能性は低いんです。
Yes, but… there’s a good chance that Kenneth won’t survive the operation.
【ネイティブの発音】
There’s a good chance. の発音を文字にすると、
ゼz ア グッ チャンス
という感じになっています。
最初の there’s「ゼズ」の速さ、低さ、弱さ を意識して出来るだけ真似をしてみましょう!
それでは、一緒に発音練習していきましょう!!
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今回のまとめ
今回は There’s の正しい発音・リスニングについて解説しました。
英語ネイティブは、 There’s を「ゼアズ」とは言わず、 ゼz と短く、速く、低く発音することが多いです。
これは there’s は機能語であり、次に続く内容語(聞き手に伝えたい大事な語)にストレスを置くためです。
英語は発音に強弱をはっきりつけ、音量で山と谷を描いて発音する Stress-timed langage、強勢拍言語 ですので、リズムをしっかりマスターしていくことで、英語らしい発音が出来るようになっていきます。
リスニングで There’s が聞き取りにくいと思う方は、「ゼアズ」ではなく「ゼz」と発音されていることを意識しながら聞き、自分でも同じように発音することで聞き取れるようになっていきますので、試してみてください。
今回一緒に学習してくださった皆様、お疲れ様でした!
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それではまた一緒に英語学習しましょう!