ポッドキャスト 医療ドラマ英会話

【第88回】The Resident 型破りな天才研修医 第一話で英語学習 2

投稿日:2022年12月2日 更新日:

この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/

(アイコンをクリックで登録画面へ移動します)

 

 

今回は The Resident というアメリカの医療ドラマの第一話 で英語学習していくシリーズ2回目です。

ラジオの音声は、個別レッスン受講生さんへレッスン後にお渡ししている復習用の音声です。

英語の表現と発音どちらも解説していきますので、気になったところだけでも読んで(聞いて)みてくださいね!

Dr.ゴリラ

ラジオは通常速度で09分07秒だよ。
早く聞きたいあなたは倍速などでどうぞ!

 

アップルポッドキャスト、グーグルポッドキャストからも「エイミ」で検索!

 

The Resident とは?

エイミ

こんにちは!

医学英語発音コーチのエイミです。

 

「The Resident 型破りな天才研修医」は、2018年1月21日からアメリカで放送されている医療ドラマです。

私はある先生からこの作品をご紹介いただき、

 

生徒さん

僕、これで英語学習してみたいのですが。

 

という流れがあって、そこで初めて鑑賞しました。

主人公は天才レジデントのコンラッド・ホーキンス(Conrad Hawkins)。

実力はあるけれども性格に難のある(口の悪い)若い男性ドクターです。

 

 

物語は、コンラッドが勤務するチャスティン・パーク記念病院へ一人のインターンがやってくるところから始まります。

インターンの名前はデボン(Devon)。インド系アメリカ人の男性です。

 

 

前回第78回のラジオでは、コンラッドとデボンが初めて出会って言葉を交わす場面をご紹介しました。

その中でデボンはイェールとハーバード両方の卒業資格を持っている学歴エリートであるということが語られました。

今回はコンラッドがデボンに対して「経歴は見たぞと言った続きから聞いていきます。

「経歴は見たぞ。お前の筆頭論文は19本、国家試験のスコアは267。ちなみに俺は280だけどな。」

それでは始めましょう!

 

まずはリスニングにチャレンジ! 

勤務初日の朝、デボンは指導医となるコンラッドと施設内で対面しますが、「ネクタイは要らないから外せ」「お前はハーバード出のくせにそんなこともわからないのか?」としょっぱなから散々な言葉をかけられます。

今日は続きのコンラッドの長台詞を学習していきます。

まず出来るだけ頑張って聞いてみましょう!

 

◆ リスニングチャレンジ「第一試験の成績は俺の方が上だ」

コンラッド:Nineteen ________, step one score two-sixty-seven. ____ two-eighty, by the way.

通りがかりの医療従事者:Dr. C.

コンラッド:______ class, _____ all the rules, and you think that puts you at ________. It doesn’t. (It) just _____ you ________ to unlearn than the guys who weren’t paying attention.

 

いかがでしょうか。

今回はおそらく聞き取りはかなり難しいです。

ただ、入る単語はすべて簡単な単語ばかりです。

どうやらコンラッドは、優等生のデボンに「優等生で上手くいくのは学校生活までだ。現実の職務はそれじゃやっていけないので覚悟するように」と言いたいようですね。

まずは聞こえる部分からだけでも良いので、何を言っているのか考えてみましょう。

 

下で答え合わせをしましょう!

 

 

◆ 答え

コンラッド:お前の筆頭論文は19本、国家試験のスコアは267。ちなみに俺は280だけどな。

Nineteen first authors, step one score two-sixty-seven. I got two-eighty, by the way.

通りががりの医療従事者:よう、C先生。

Dr. C.

[二人でこぶしをぶつけて挨拶をする。]

コンラッド:成績はクラスで一番、ルールは全て守る、お前はそれが自分の強みだと思ってるんだろうが、それは違うぞ。授業をまともに聞いていなかったやつらより忘れないといけないことが多いだけだ。

Top of your class, followed all the rules, and you think that puts you at an advantage. It doesn’t. (It) just means you have more to unlearn than the guys who weren’t paying attention.

 

★詳細解説★

● Nineteen first authors, step one score two-sixty-seven. I got two-eighty, by the way.

・first author  共同著作(ここでは医師による論文)の第一著者。

・step one   米国医師国家試験(USMLE、United States Medical Licensing Examination)の一次試験のこと。3桁の点数採点式でしたが2022年1月以降は採点中止となり、合格か不合格かのみの通知となったようです。当ドラマ第一話は2018年に放送されています。

 

● Top of your class, followed all the rules, and you think that puts you at an advantage. It doesn’t.

・put 人 at an advantage   ~を有利にする。アドバンテージのある状況に置く。

・advantage   発音面から、T音が発音されず、アドヴァニッヂ のように聞こえています。アドバンテージではありませんので注意します。

 

● (It) just means you have more to unlearn than the guys who weren’t paying attention.

・主語の It は発音が省略されています。英会話では主語の発音省略が非常に多くあります。

・have のH音も発音されず、アヴ のような音に聞こえます。Just means you have → ジャスミンジュウアヴ。

・unlearn   「覚えたことを意識的に忘れる」という意味の動詞です。

 

今回の内容をポッドキャストでもどうぞ!

 

Dr.ゴリラ

ラジオは通常速度で09分07秒だよ。
早く聞きたいあなたは倍速などでどうぞ!

 

アップルポッドキャスト、グーグルポッドキャストからも「エイミ」で検索!

この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/

(アイコンをクリックで登録画面へ移動します)

 

 

今回のまとめ

今回は The Resident 第一話 から、レジデントのコンラッドとインターンのデボンが初対面を果たす場面の英語学習第2回目をご紹介しました。

★発音面の学習ポイント

● advantage が advanage(アドヴァニッヂ)のように発音されている。

● It just mean… が Jusmean(ジャスミン)のように発音されている。(主語 It の脱落  + just の t脱落 + mean はミーンと伸ばさないことがあります)

★表現面の学習ポイント

● Nineteen first authors  19本の筆頭論文。  

● step one score two-sixty-seven   米国医師国家試験の第一試験スコアが267点。

● put 人 at an advantage   ~を有利にする。

● unlearn(動詞)  覚えたことを意識的に忘れる。

 

このシーンからの学習分はまだ続きがあります。

別の機会に記事とラジオでご紹介できればと思っています。

それではまた一緒に英語学習しましょう!

【第89回】The Resident 第一話で英語学習 3 はこちら>>

 

-ポッドキャスト, 医療ドラマ英会話

執筆者:

関連記事

【第18回】「胸膜」の発音を出来るだけネイティブに近づけてみようの回

この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/ (アイコンをクリックで登録画面へ移動します)     エイミ こんにちは! 医学英語発音コーチのエイミです。   今回は、「胸膜」 …

【第47回】五十嵐カノア選手の五輪英語インタビューが勉強になり過ぎる 前編

この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/ (アイコンをクリックで登録画面へ移動します)     エイミ こんにちは! 医学英語発音コーチのエイミです。   今日私は、東京オ …

【第11回】医学のトップジャーナル「NEJM」で発音練習

この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/ (アイコンをクリックで登録画面へ移動します)     エイミ こんにちは! 医学英語発音コーチのエイミです。   今回は、第9回ラ …

【第133回】シュワと「舌先を使わないダークL」は何が違うのか!

この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/ (アイコンをクリックで登録画面へ移動します)     今回は、私たち日本人の苦手な「ダークL」、たとえば total の L のような、単語 …

【第19回】医療英会話のアウトプット学習について考えてみよう

この記事が役に立ったら、フォローお願いします!/ (アイコンをクリックで登録画面へ移動します)     エイミ こんにちは! 医学英語発音コーチのエイミです。   英会話の学習ノウ …

最新記事

  1. 【第73回】ER の診察英会話 初診診療での英語表現と発音
  2. 「ソーシャルディスタンス」英語でどういう? 新型コロナ関連の英語表現&発音まとめ【3】
  3. 【英語の発表】「ここ、重要です!」の英語表現6つ【発音のコツ付き】
  4. 【第113回】”Why don’t you” の発音は「ホワイドンチュー」ではありません!
  5. メルマガ登録フォームのシステム不具合を経験して感じたこと
  6. 【第82回】スタンフォード大学研究者の著書から学ぶ発表に役立ちそうな英語表現
  7. “濃厚接触者” 英語でどういう?新型コロナ関連の英語表現&発音 まとめ【4】
  8. 【ERで学ぶ医療英会話】胸部X線の所見説明1 【英語丸ごと解説】
  9. 【第137回】「CT、X線に写らないことがある」英語でどういう?
  10. 英検1級受験記【4】英作文・エッセイの「難キーワード」まとめ No. 3
  11. 【学会レポ】Vol. 7 ourの発音は『アー』の巻
  12. 【ERで学ぶ医療英会話】手の術前処置後の報告2【英語丸ごと解説】
  13. 【医療で頻出】「可能性がある」「恐れがある」の英語表現
  14. 【第9回】医学英語の発音練習には何がオススメですか?
  15. 【第79回】「SGLT2」と腎臓組織の英語の発音
  16. 【第32回】”inflammatory” は「インフラマトリー」ではありません
  17. 【ERで学ぶ医療英会話】開放骨折の緊急対応2【英語丸ごと解説】
  18. 【動画】学会発表「本日は~についてお話させて頂きます」を英語で
  19. 【ERで学ぶ医療英会話】頭部と頸部の触診1【英語丸ごと解説】
  20. 【第35回】「コックス比例ハザードモデル」 の英語発音のコツ
  21. 【ドラマで診療英会話】「ベッドを起こしますね」を英語で
  22. 【第82回】スタンフォード大学研究者の著書から学ぶ発表に役立ちそうな英語表現 2
  23. 【第1回】t と s がくっ付く英語の発音のはなし
  24. 【第143回】「便秘」「お通じ」の英語表現! bowel「腸」はボーエルではありません
  25. 「アナフィラキシー」「挿管」「気管切開」ERで英語学習しましょう
  26. 【第104回】英語でチャット〜ポッドキャスト配信アプリのスタッフさんと
  27. おっさん頑張れ!40代ずぼら英会話【2】「英語耳」は発音学習の白地図である
  28. 英検1級受験記【1】学習準備・一次試験の流れ・リスニングPart1&2の感想
  29. 40代ずぼら英会話【7】王道教材を使い倒せ!NHKラジオビジネス英語学習法
  30. 【学会レポ】Vol. 4 ダビンチの発音は「チ」が大事
エイミ
医療英会話の発音とリスニングの専門家。ER先生。舌トレ先生。英検先生。
20代後半から英会話習得をスタートし、最初は「センキュー」以外一言も話せない英語音痴だった。日本人にとっての理解しやすさを追求した解説と「トレーニングは楽しく!」が信条。ERが大好き。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 935点。

詳しいプロフィールはこちらからどうぞ。