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こんにちは!
医学英語発音コーチのエイミです。
最近仕事の合間に「ニュー・アムステルダム」というアメリカの医療ドラマをよく観ています。(なかなか面白いです。)
そのドラマの中で、癌治療の研究を行っている研究者の方の台詞として、こんな一言が出てきました。
「まだ(研究の)症例数は多くないけど、感触はいいよ。」
ということでこの記事では、このセリフを使って 「症例数は多くない」のリスニング練習 を皆さんと一緒にやってみたいなと思います!
まずは「症例数」をリスニング!
「ニュー・アムステルダム」は、ニューヨークにあるニュー・アムステルダム病院で働く医師たちの奮闘を描く医療ドラマです。
腫瘍科専門医である Dr. シャープは、ある癌患者さんから「ケモではなく治験(clinical trial)を試したい」と強く依頼され、精密標的療法(precision-targeted therapy)研究の第一人者である Dr. パンタキのもとを訪ねます。
ここでの Dr. シャープと Dr. パンタキの会話を聞いていきたいと思います。
ネイティブ同士の会話ですので
発音速度が非常に早いです。
でも、まずはチャレンジするのが大事です!
一度聞いてみましょう!!
空欄部分にはどんな英語が入るでしょうか?
◆【聞き取りにチャレンジ】1つ目
Dr. パンタキ:(研究結果は)お気に召した?
See anything you like?
Dr. シャープ:私の患者は「成果が望める研究であれば良い」と言うのだけれど、私が知りたいのは、この先。確実な結論なの。
My patient needs a study that’s going to deliver results. I’m more intrigued by what I don’t see. Definitive conclusions.
パンタキ:まだ確実なことを言えるほど症例数は多くないけど、感触は良いよ。
Well, ________ isn’t large enough for that kind of certainty, but ____________________.
シャープ:強気ね。成功例の方が少ないのに。
Strong words from someone failing more than he succeeds.
◆ be intrigued 興味があって。interested より強い表現です
【日本語吹替と英語音声を連続で】
さて、サトシ先生!
ここで「症例数」をどう表現しているか、
聞き取れましたか?
めちゃくちゃ速いぜ…。
一回では聞き取れなかったけど
もう一回チャレンジしてみる!
今読んでくださっている皆さんも、ぜひネイティブの発音を2、3回繰り返して聞いて、考えてみて頂ければと思います。
それでは答えです!
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研究者 Dr. パンタキの「症例数はそれほど多くない」の表現は、
My sample size isn’t large enough.
でした。
いかがでしたか?
「サンプルサイズという言葉は良く知ってる」
という先生も、
聞き取りは意外に難しかったのではないでしょうか。
発音のコツは、
sample は「サンプル」ではない
ということです!
● sample size [sæmp(ə)l sɑɪz]
→ サンプゥ サィz
「サンプル」じゃなくて、
サンプゥ!
単語末のLは
「ル」ではなく「ウ」
のように発音しますよ。
ここで Dr. パンタキの
sample size(症例数)
の発音をもう一度聞いてみましょう!
Dr. パンタキ:まだ確実なことを言えるほど症例数は多くないけど、感触は良いよ。
Well, my サンプゥ サィz isn’t large enough for that kind of certainty, but ____________________.
【英語音声のみ】
「(研究の)感触は良い・好ましい」もリスニング!
ついでに、Dr. パンタキの続きの台詞
「でも(研究の)感触は良い」
も学習してみましょう。
発音の聞き取りは
sample size のところよりさらに難しくなりますが、
難しい単語は一つも出てきません。
よーーーく聞いてみましょう…!!
◆【聞き取りにチャレンジ】2つ目
Dr. パンタキ:まだ確実なことを言えるほど症例数は多くないけど、感触は良いよ。
Well, my sample size isn’t large enough for that kind of certainty, but ____________________.
【英語音声のみ】
こ、これは…。
これは…。
わかりません。
サトシ先生頑張って…!
うーん…。
最初が「アラ」…
アラ…
I like…
I like ホニャララ heading
…かな?
そうです、
最初の「アラ」は I like です!
あなたはどこまでわかりましたか?
「もう降参…!」と思うところまで繰り返し聞いてから、答えはこちら!
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「(症例数はまだ多くないけれど、研究の)感触は良い」のここでの英語表現は、
I like where we’re heading.
(直訳「自分たちが向かっている方向性は好ましい」)
でした。
難しかったですね!
あんな一瞬の間に「where we’re」!?
全然わかんなかった…!
I like where we’re heading.
この文章で日本人がイメージする発音は
「アイライク ウェアウィーアー ヘディング. 」
ですが、ネイティブの発音はこんな感じです。
アイラィク ウェアウィーアー ヘディング.
[ɑ(ɪ) lɑɪk weər w(ɪ)ər hedɪŋ]
↓
アラィ ワワ ヘディン.
で、 I like where we’re heading. (感触は良いよ)となります。
ウェ…where we’re が…
「ワワ」?
ネイティブは where も we’re も
「ワ」と短く発音することが多いです。
最初はびっくりしますよね!
でも、たくさん聞いて真似をすれば、
少しずつ感覚が身に付いていきますよ。
ということで、
アラィ ワワ ヘディン.
という音は
I like where we’re heading.
という台詞であり、その意味は
「感触は良いよ」「なかなか良い感じやと思ってます」
でした!
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今回のまとめ
今回は米医療ドラマ「ニュー・アムステルダム」から、次の二つの英語フレーズとその発音をご紹介しました。
● My sample size isn’t large enough.(研究の症例数はそれほど多くない)
● But I like where we’re heading.(でも感触は良い)
こんな簡単な単語ばかりでも、聞き取ったり発音したりは予想以上に難しいです。
私も英会話を始めた当初はネイティブの英語がぜんぜん聞き取れませんでしたが、自分の発音を改善したら、リスニングスキルも上がりました。
じっと聞いているだけではなかなか聞き取れるようになりませんので、出来るだけ、あなた自身で真似をして発音するようにしてみてください!