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【第39回】これでわかる! アメリカ&イギリス発音の決定的違い

投稿日:2021年6月25日 更新日:

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エイミ

こんにちは!

医学英語発音コーチのエイミです。

 

私は普段アメリカ英語の発音をお教えしているのですが、最近「イギリス英語の発音を教えてもらいたいのですが…」という生徒さんが来てくださったので、生徒さんと一緒にイギリス英語の発音をせっせと練習しています!

そこで今回は、結構違う英米の発音比較と聞き取りを皆さんと一緒にワークをしていきたいと思います。

使うフレーズは、better or worse というフレーズです。

記事とポッドキャスト(インターネットラジオ)でコンテンツを公開しています。

お好みのサービスで発音練習してみてください!

Dr.レン

 

ラジオは通常速度で20分21秒だよ。

早く聞きたいあなたは倍速などでどうぞ!

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あなたは違いがわかりますか?

 

エイミ

それではまず、アメリカ人とイギリス人、

二人のネイティブの発音を聞いてみたいと思います。

以下の音声を聞いて

どちらがアメリカ発音でどちらがイギリス発音か

考えてみましょう!

 

音声1 “I don’t know whether that’s better or worse. Maybe worse.”(それってどうかな…。しない方が良いかも…。)

音声2 “It’s not right or wrong, or better or worse. It’s just harder.”(どちらが正しいかとか、どちらの方がましかということではなく。)

 

 

さて、いかがでしょうか。

どちらがアメリカ英語でどちらがイギリス英語か わかりましたか?

ヒントは、、、

① アメリカ英語はR母音をはっきり発音し、イギリス英語はR母音のRを発音しません

→ better の「ター」や worse の「ワー」でRが聞こえればアメリカ英語、聞こえなければイギリス英語です。

② 非強勢音節でのTは、アメリカ英語ではDまたはLに変化させて発音し、イギリス英語でははっきり T で発音します

→ better の「ター」が「ダァ」や「ラァ」と聞こえればアメリカ英語、「ツァ」と聞こえればイギリス英語です。

一度でよくわからなくても、繰り返して聞いて大丈夫です。

よーーく聞き比べて、一つでも違いを見つけてみてくださいね!

それでは答えをどうぞ!

 

 

 

 

◆ 【答え】音声1 → イギリス英語 “I don’t know whether that’s better or worse. Maybe worse.”

 

◆ 【答え】音声2 → アメリカ英語 “It’s not right or wrong, or better or worse. It’s just harder.”

 

エイミ

ということで、

音声1がイギリス発音

音声2がアメリカ発音でした!

レン先生、違いがわかりましたか?

 

Dr.レン

better の「ベダー」と「ベツァー」の違いは

わかったよ…!

でも、それぞれどうやって発音してるのかなぁ…。

同じように発音するのはすごく難しいよ…。

 

エイミ

ではここから

アメリカ発音とイギリス発音の

better or worse 

を一緒に完コピしてみましょう!!

 

アメリカ英語の better or worse

 

better or worse のアメリカ発音のコツは、

① better をベダァと濁らせること

② better の r、or の r、worse の r を全部はっきりと発音すること

の2つです。

 

(「ベラァ」と聞こえることもあります。)

 

そして 声で山を二つ描くイメージ で発音してみましょう!

 

エイミ

アメリカ英語のrは、

口の中で舌の両横を天井に押し付け、

舌を「凹」の形にして、声を出します。

喉の奥で低くゴロゴロと声を響かせられれば

うまく出来ています!

 

 

Dr.レン

自分で発音出来るようになれば

だんだんスムーズに聞き取れるようになるよ。

ラジオでは一緒に

アメリカ英語の R を発音練習していくよ!

 

 

イギリス英語の better or worse

 

better or worse のイギリス発音のコツは、

① better をベツァと発音すること(「タ」で舌を強めに弾く)

② better の r、or の r、worse の r は全て発音しない

の2つです。

 

(発音記号も r が全部抜けていることに注目です。)

 

そしてこちらも 声で山を二つ描くイメージ で発音してみましょう!

 

エイミ

アメリカ英語と違い、

Rを発音しなくていいところは

私たち日本人に取って嬉しいポイントですね!

ただ、better は

「ター」でかなり強く舌先を弾かないと

上手く発音できません。

「ツァー」と言うイメージで頑張ってみましょう!

 

Dr.レン

イギリス英語の R 抜き発音も

ラジオで一緒に練習してみよう!

 

 

それでは、今日はここまでです!

ラジオでは、私と皆さんとで一緒に 米語と英語それぞれの better or worse の発音練習 をしていきます。

頑張りましょう!

 

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今回のまとめ

今回は、better or worse というフレーズを使い、アメリカ英語とイギリス英語の発音の違いを一緒に学習していきました。

アメリカ発音では

 

イギリス発音では

となります。(ただ、地域差、個人差、年代差などあります!)

ちなみに今回、レッスンで生徒さんと一緒に練習させて頂いたのは

What positions make your symptoms better or worse?

どんな姿勢をとると症状がましになったり、ひどくなったりしますか?

という問診時の英語表現でした。

普段は「ベダァ」と米語で発音している私ですが、イギリス英語の「ベツァー」もカッコよくて好きなので、レッスンとても楽しかったです!

しかし気を抜くとすぐにRが入ってしまう…。

これからイギリス英語の発音ももっと練習していきたいと思います。

 

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エイミ
医療英会話の発音とリスニングの専門家。学会発表、座長の英語、診療英会話、英検、OETなどのオンラインレッスンを提供中。20代後半から英会話習得をスタートし、最初は「センキュー」以外一言も話せない英語音痴でした。日本人にとっての理解しやすさを追求した解説と「トレーニングは楽しく!」が信条。ERが大好き。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 935点。

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