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今回は ジャーナルに掲載されている医学論文の TAKE-HOME MESSAGE を音読し、英語の発音力を向上させる練習 をしていきます。
論文のトピックは 腎機能障害が顕著なHFrEF(ヘフレフ・心不全)患者におけるミネラルコルチコイド受容体拮抗薬の効果 というものです。
医療英語の発音を一緒に練習しましょう!
ラジオは通常速度で12分54秒だよ。
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今回音読する論文の文章
こんにちは!
医学英語発音コーチのエイミです。
今回音読していく論文の文章はこちらです。
◆ 今回の練習題材 TAKE-HOME MESSAGE
当研究では、RALES試験とEMPHASIS-HF試験の個々の患者データをプールし、HFrEFと顕著な腎機能障害を有する患者におけるミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRAs)の効果を評価した。推算糸球体濾過量(eGFR)が30mL/min/1.73m²未満に低下した患者では、eGFRが低下していない患者に比べ、主要転帰である心血管死と心不全による入院のリスクが高かった。
- This study pooled individual patient data from the RALES and EMPHASIS-HF trials to assess the effects of mineralocorticoid receptor antagonists (MRAs) in patients with HFrEF and significant kidney dysfunction. Patients who experienced a decline in estimated glomerular filtration rate (eGFR) to less than 30 mL/min/1.73 m² had a higher risk of the primary outcome of cardiovascular death and hospitalization for heart failure than those without eGFR deterioration.
キーワードの発音練習
今回、発音の難しい難ワードとして、
・ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)
・推算糸球体濾過量(eGFR)
があります。
まずこのふたつを最初に発話練習しましょう!
英文を読むときは、
いきなり文章をどんどん読むのではなく、
長い名詞の塊を先に練習してから文に乗せると
上手くいくんだぜ!
◆「ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬」の発音練習
・mineralocorticoid /mìnərəl(oʊ) kɔ́ːrtɪkɔ̀ɪd/ ミネラルコーティコイd
・receptor/riséptər/ リセプタァ
・antagonists /æntǽɡ(ə)nɪst/ エンタァゴニスt
★「ミネラルコルチコイド」は「ミネラル “コーティ” コイド」と読みます。
★ 拮抗薬、アンタゴニストの「ア」と「タ」の母音は /æ/ です。口を縦横どちらにも開き、「エとアの中間音」で発音します。
◆推算糸球体濾過量(eGFR)の発音練習
・estimated /éstəmèɪtəd/ エスティメイデッ 推定の
・glomerular /gləmérələr/ グロメルラァ 糸球体の
・filtration rate /fɪltréɪʃən reɪt/ フィltレイション レイt 濾過量。
★「糸球体の」glomerular は “メ” を強く読みます!そのためには最初の「グロ」を低音で始めないと「メ」を強く発音できません。「グロ」を極めて低い声で発声し、「メ」で先生の通常の声の高さに戻してください。その後「ルラァ」はまた低音に下げます。
リズムを取りながら文で音読
全ての音を同じ音量で読む日本語と違い、英語は強く読むべき音は強く、そうでない音は弱く、声量のメリハリをはっきりと付けながら発音する言語 です。
英語のように強弱を織り交ぜて話す不規則な言語を stress-timed langage、音節言語と呼びます。
「自分の英語はどうもカタカナっぽい」と悩まれている先生は、日本語を話す時と同じように、全音同じ声量で英語を読まれていることがとても多いです。
カタカナっぽくしないようにするために、以下の英文を、私が太字で書いている部分ははっきり・音程高く、細字にしている部分はぼそぼそ・音程低く、音読していきましょう!
当研究では、RALES試験とEMPHASIS-HF試験の個々の患者データをプールし、HFrEFと顕著な腎機能障害を有する患者におけるミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRAs)の効果を評価した。
- This study pooled individual patient data from the RALES and EMPHASIS-HF trials to assess the effects of mineralocorticoid receptor antagonists (MRAs) in patients with HFrEF and significant kidney dysfunction.
◆ RALES 今回は試験の名称ですが、異常な呼吸音、「ラ音」と同じ綴り、同じ発音です。/reɪl/ レイオ、または /rɑːl/ ラール と読みます。今回のポッドキャストでは /reɪl/ レイオで発音しています。
推算糸球体濾過量(eGFR)が30mL/min/1.73m²未満に低下した患者では、eGFRが低下していない患者に比べ、主要転帰である心血管死と心不全による入院のリスクが高かった。
- Patients who experienced a decline in estimated glomerular filtration rate (eGFR) to less than 30 mL/min/1.73 m² had a higher risk of the primary outcome of cardiovascular death and hospitalization for heart failure than those without eGFR deterioration.
◆ deterioration /dɪtɪ́riərèɪʃən/ ディティリオレイション。「悪化」を意味する重要語です。
◆ 30 mL/min/1.73 m² “thirty milliliters per minute per one point seventy three square meters” と読みます。ミリメーターは ミリリータァズ /mɪ́ləlı̀ːtərz/、平方メートルは スクウェアミータァズ と発音します。どちらも前に付く数字が1以外の時は、複数形の「ズ」を付けることを忘れないように気を付けます。
今回の内容をポッドキャストでもどうぞ!
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今回のまとめ
今回は、医学論文のTAKE-HOME MESSSGE を使って英語の発音を解説させていただきました。
「ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬」は
mineralocorticoid receptor antagonists
ミネラルコーティコイd リセプタァ エンタァゴニスt
「推算糸球体濾過量(eGFR)」は
・estimated glomerular filtration rate
エスティメイデッ グロメルラァ フィltレイション レイt
と発音します。
また、メートル、リットルなどの単位は、s は書かれていませんが、数字が1以外の時は常に複数形 s が伴われるので、気を付けて音読してみていただければと思います。
一緒に練習してくださった皆様、お疲れ様でした!
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また一緒に英語学習しましょう!