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英検準1級に一発合格!「短期集中学習型」の半年間の道のりをまとめてみた

投稿日:2025年10月7日 更新日:

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医学英語発音コーチのエイミです!

今回は 英検準1級(S-CBT形式)を先日初めて受験され、一発合格された生徒さん、「ペンギン先生」による寄稿記事をご紹介します。

ペンギン先生は、「過去問正答率5割以下」の英語力からスタートされ、半年間で英検準1級に合格されました。

「スピーキング経験ゼロ」

「リスニングが伸びた経験ゼロ」

から、どのようにして6か月で合格に辿り着かれたのか?

「これだけはやろう」と意識したスピーキング対策とは?

「chatGPT」を活用した試験対策とは?

英検準1級合格を目指す方なら、どなたでも読む価値のある寄稿となっています。

ぜひご一読ください!

※本記事は全体で約5000文字あります。下の目次から気になる項目に飛び、その部分のみ読むことが出来ます。

 

英検準1級受験を決めた経緯

ペンギン先生

皆さんこんにちは。勤務医のペンギンと申します。

2024年12月からエイミ先生のレッスンを受けています。

 

僕の英語学習の目的としては、

「留学等での今後のキャリアアップの基礎作りとして、基礎的な英語力を習得したい」

という思いと、

「その成果として履歴書に書けるような資格がほしい」

という思いがあり、エイミ先生にご相談したところ、英検準1級(S-CBT)の受験をすすめていただき、受験することに決めました。

2月頃から受験勉強を開始し、途中全く勉強が出来なかった時期もありつつ、8月の試験で合格することができました。

合格したとはいえ、結果は非常にギリギリの合格で、不完全燃焼な感もあるのですが、これから受験される方の参考になればと思い、合格体験記を書かせていただくことにしました。

 

受験前の英語力と学習歴

私の英語力が一番あったのは、大学受験直後で、当時、TOEICが680点ぐらいでした。

それ以降英語のテストは受けていません。

現在は内科系で大学病院勤務ですが、英語での診療機会は年に1回あるかないかで、英語でのプレゼンも未経験です。

論文執筆などでは英語に触れる機会はあるものの、完全に ChatGPT や DeepL 頼みであることを記しておきます。

AIの和訳で不十分なところだけ、原文の英語を読み返す程度でした。

つまり、ほぼ高校までの英語学習のみで、それもReadingとWritingしかまともに勉強したことがない状態からのスタートでした。

英検準1級合格までに使用した教材は、次の3つです。

1. エイミ先生手作りの教材「英検準1級 S&W 学習の手引き」

2. 旺文社「英検準1級 過去6回全問題集」1冊

3. スマホアプリ「英検®準1級 でた単」

 

1ヶ月目:現在地点を確認し、学習計画を立てる

2月、英検準1級を受験することを決めた後の最初のレッスンで、エイミ先生から「まずはReadingとListeningを時間をはかって解いてみてください」と言われ、過去問を解いてみました。

結果としては、「英検の合格ラインは正答7割」と言われる中、初回はReading、Listeningどちらも半分以下の正答率であり、Readingは制限時間も倍近くオーバーしました。

それはそれは惨憺たる結果でした。

ここからの対策を考えた時、Readingは、「今は解けないものの勉強の仕方自体はわかる」と考え、エイミ先生には特にListeningをみていただくことをお願いして、「ディクテーション」と「シャドーイング」の練習を開始しました。

 

2・3・4ヶ月目:多忙により英検対策進まず

英検準1級のリスニングはPart1・2・3の3パートに分かれており、Part1とPart3は比較的負荷が軽めです。

3月は、「Part1のたった1問」の復習にレッスン1コマを使い切って、先生に聞き取れない理由を深掘りしてもらいました。

続く4月は、職場の異動等があり、忙しさを言い訳に、完全に英語から逃げました。

英語学習はほぼ何もしませんでした。

5月、GW明けに再度エイミ先生に連絡し、レッスンを再開していただきました。

しかし結局はここからも忙しさにかまけて進捗は思わしくなく、レッスンの振り返りをみると、2月から5月までの4か月で、リスニングPart1全12問のうち、7問しか進んでいませんでした。

 

5ヶ月目:ようやくエンジンがかかる

「受験日を決めて申し込みましょう」と言われたのが6月あたりで、やっとここで少しエンジンがかかり始めます。

ちょうど年内に履歴書を出す予定があったので、そこに「英検準1級合格」と書くべく、10月末の試験での合格を目指すことにしました。

10月には絶対に合格したかったので、本番への慣れと10月までのモチベーション維持のために、8月、9月にも一度ずつ申し込みました。

受験を申し込んでからのレッスンは特に濃密で、「この音とこの音がつながると間の音は消える」「ここのつながりはこう聞こえる」など、いままで学んでこなかった視点でのlisteningの学びが特にたくさんありました。

私にとって、独学と比べてエイミ先生のレッスンを受けられてよかったことの一つはまさにここでした。

ディクテーションして「いやこれは何度聴いてもこうでしょ(スクリプトの通りには聞こえないぞ)」と思ったものが、

①そう聴こえることがむしろ当たり前で、これはそう聞こえるんだと理解する必要があるのか

それとも

②自分が聴き取れていない音が隠れているのか 

を仕分けるヒントをもらえたことにあると思います。

Listeningのような身体的なトレーニングに、理屈のつく解釈を与えてもらえたことが、その後の伸びに大きく影響したと感じています。

Readingに関しては、大学受験時の経験から、結局は単語力をひたすらに強化をすればなんとかなるだろうと考え(実際何とかなりました)、「1か月で『でた単』アプリ全問の正答率90%」を目標とし、とにかく単語を覚えまくりました。

 

6ヶ月目:Readingで飛躍する

旺文社の「過去6回全問集」に入っていた6回分の Reading と Listening を1周解き終わったのがこのころです。

Readingは、アプリで単語力がついたからなのか、英検の問題形式に慣れたからなのか、7月半ばから得点率と解答速度が急激に伸び、いったんはほかのモダリティに集中する余裕がでてきました。

いま振り返ると、「過去6回全問集」1周をとりあえず解いてみるのを、もっと早い段階でやっておけばよかったと思いました。

 

7ヶ月目:モチベ再下降からの上昇

1回目の受験まであと1ヶ月というところで、SpeakingとWritingの練習を開始しました。

エイミ先生の教材「英検準1級 S&W 学習の手引き」を使って、使える表現を増やすためにひたすら模範解答を音読、覚えるまで読む。を繰り返しました。

しかし、とにかく覚えるという単純作業と、いままでほとんど触れてこなかったSpeakingへの耐性のなさも相まって、8月前半は全くモチベーションが維持できず、1日のうち数分だけテキストを眺め、あとはListeningの流し聴きを適当にこなすだけになり、英語にゆるく触れるだけの生活を続けていました。

受験2週間前となったところで、レッスンでエイミ先生から熱い激励をいただき、再びやる気に火がつきましたが、Speakingは半ばあきらめて、「今月はSpeaking以外の3技能合格を目指そう」と、3技能の過去問復習をひたすらやりました。

Writingは、受験直前で時間が全くなかったので、レン先生の記事 も参考に、ChatGPTを使って学習を進めることにしました。

具体的には、エッセイ問題の解答のためのおおまかな構成をChatGPTに入力し、CEFR B2レベルの英文を出力してもらい、使えそうな表現をエクセルにまとめて印刷しました。

 

【エッセイ対策】chatGPT の活用&まとめたエクセル表の例

 

WritingとSpeakingは、ともに一定時間である程度の分量を答えないといけないので、そこへの対策が必要です。

日常生活では、「立場をはっきり述べてその理由を言う(しかもある程度の長さで)」ということ自体、経験することがあまりありません。

そのため、まずは話す内容を即座に出力する練習として、問題をみてすぐに日本語で内容を出力する、ということを繰り返しました。

本当は毎回自分で英作文もして、添削してもらうのがベストですが、時間がない方にはchatGPTを活用する方法もおすすめできるかもしれません。

 

試験当日:振り返りと反省点

試験会場が家から自転車で10分ぐらいの会場だったので、15分前に家を出ましたが、自転車を止める場所が近くになく、受付終了間際に到着し、慌てて入室しました。

試験が始まってからは、休み時間ゼロで、集中しっぱなしの3時間、なかなかに疲れました。

Listeningの途中で集中が完全に切れ、1、2問ぼーっと聞き流す時間がありました。

こま切れではなく、通しでやる練習を過去問でもう少ししておけばよかったと思います

また、試験中はわからない問題は潔く諦めて、次の問題に集中するのも重要です。

試験室内は、炎天下の屋外とは対照的にものすごく寒く、途中でロッカーに行くこともできなかったので、入室時に上着を手元に持っておけばよかったです。(受験票にも『寒暖に対応できる服装で」と記載されています。)

 

スピーキングでやったことと受験の結果

Readingは練習通り解けた感覚がありました。

しかしListeningの途中で集中が切れたこと、WritingとSpeakingでの引き出しの少なさは「準備不足が出たな」というのが正直な感想でした。

Speakingに関しては、他の先生方 が書いておられるうまく話せなくとも、とにかくコミュニケーションを取ろうとする姿勢をみせることが大事」ということは、強く意識して臨みました。

それが功を奏したのか、アティチュードは満点でした。

もともと10月の受験に照準をあわせており、8月は模試程度の気分で受験したこともあり、いまいちな出来だったなと思いながら、すぐに次の受験に向けて勉強をしていたところ、結果が返ってきました。

驚くことに合格していました。

冒頭で述べた通り、点数としてはかなりギリギリで、まだ「基礎的な英語力を身につけた!」とは言い難いのですが、半年間の努力の一つの成果として素直に喜んで、次はどんな目標にしようかと今は考えています。

 

振り返りと今後の目標

ここまで触れたように、お恥ずかしいことに、私はやる気のムラが大きいです。

エイミ先生のレッスンでも、モチベーション回復のためだけに1時間使っていただいたこともありました。

英語って、いわゆる「学習範囲」みたいなものがないです。

大海原に一人で立っているような気がして、どうしても絶望感が勝ってしまうことがありました。

そんな中でも、エイミ先生がいつも楽しく、次の目標に着実に進んでいけるようにサポートしてくださったおかげで、なんとか合格に漕ぎ着けることができました。

今後は、もう少し英語学習を続けつつ、診療や研究でも自信をもって使えるように、精進していきたいと思っています。

 

講師エイミから一言

エイミ

ペンギン先生、詳細な合格体験記を本当にありがとうございました!

 

ペンギン先生は、「長期コツコツ型」ではなく、「短期集中型」で、「学習しない時は本当にしない」というタイプの学習者さんでした。

「やらない時」の先生を見守るのは、正直少し不安もありましたが、「やる時」の先生の爆発力は本当にすごかったです。

「こういう伸ばし方もあるんだなぁ」と、学ばせていただきました。

私たちには個性があり、一人ひとり、英語習得のベストな方法も、みんな違います。

自分にとっての「道」を見つけることは本当に大切です。

太平洋のような英語学習を、また楽しんでいきましょう!

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エイミ
医療英会話の発音とリスニングの専門家。学会発表、座長の英語、診療英会話、英検、OETなどのオンラインレッスンを提供中。20代後半から英会話習得をスタートし、最初は「センキュー」以外一言も話せない英語音痴でした。日本人にとっての理解しやすさを追求した解説と「トレーニングは楽しく!」が信条。ERオタク。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 935点。

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