こんにちは!
学会英語発音コーチのエイミです。
今回は、日常英会話からのちょっとしたエピソードです。
レッスン中、テキストに出てきた wow を「ウォウ」と読み間違えられる先生がなかなかに多く、この記事を書いてみようかなと思い至りました。
小さなことのようなのですが、小さな違いで全然違う意味になる ことって、世の中にたくさんありますよね。
この話も、そういうことの一つです。
【wow】は、「ワオ!」です
まずいきなり結論なんですが、wow は「ワオ!」と読みます。
日本のバラエティ番組などでも使われている、アレです。
ワオは、いろんな「驚き」を表すために使います。
嬉しい驚きの「ワオ」
・ワオ、it sounds great!
いやー、それすごく良いですね。
・ワオ! This is so much better than I expected.
いやー、予想よりはるかに良いですね!
純粋な驚きの「ワオ」
・ワオ。I don’t even know what to say.
いやぁ、驚きました。言葉が見つかりません。
・ワオ。What did he say?
へえ~! それで? 彼はなんて?
戸惑い+驚きの「ワオ」
・ワァオ、are you OK with such a small bag? Seriously?
え、そんな小さいカバン一つで大丈夫? 本当に?
A: No! Santa Claus is real. Santa Claus is real!
何言ってんの。サンタはいるよ!
バタンっ(Aさんが出て行く)
B: …ワオ。
(困惑した表情で)まじか。
このような wow は、「ウォウ」ではなく、「ワオ」と発音します。
ふぅん。
わかったけど、
別に ウォウ でも大して違わなくない?
と思われたかもしれません。
でも実は、「ウォウ」っていう言葉が別にある んです。
そして、「ワオ」と「ウォウ」は、使い方が全然違います。
【ウォウ】は「待てや。」です
「ウォウ」と読む単語は、whoa と書きます。
これで ウォア ではなく ウォウ です。
辞書にも載っていますよ。
音声も付いているので、ぜひ聞いてみてください!
ケンブリッジディクショナリー whoa
https://www.google.co.jp/amp/s/dictionary.cambridge.org/ja/amp/english/whoa
この「ウォウ」は、多くの場合、人をいさめる時、話や行動をスローダウンさせたい時 に使います。
意味は、
「ちょっと待ちなよ」
「落ち着いてよ」
「いやいや、何言ってるの?」
などになります。
ドラマ Friends から、使用例を3つほど見てみましょう。
1.「ニックスがなんだってんだよ!」「待てや。」
A: But it’s the Knicks!
B : Screw the Knicks!
A: ウォ~ウ。
(友達に、大好きなバスケチームをけなされて)
2.「俺だ!」「いや俺だ!」「あ〜もう落ち着け落ち着け!」
A: It’s my joke.
B: It’s my joke!
C: ウォウ、ウォウ、ウォウ、ウォウ!
(どっちが最初にジョークを思いついたかでもめている2人をいさめて)
3.「それで、とにかく彼女を帰らそうと思って…」「いやいやいやいや。どういうこと?あの時まだ帰ってなかった、ってこと?」
彼氏:And all I wanted was to get her out of my apartment…
彼女:ウォ~ウ、ウォウ、ウォウ、 Wait a minute.
(彼女に浮気の弁解をしている最中に、秘密にしていたことをうっかり口走ってしまって)
このように使うのが ウォウ(whoa)です。
wow とかなり使いみちが違いますよね?
ワオ と ウォウ は基本的に入れ替えられない ので、間違えないようにちょっと意識していただければと思います。
もしも私たちが英語を最初から「音付き」で学べていたら
wow をウォウと間違えるなんてことは
なかっただろうに、残念です。
音声なしで、文法だけ勉強させられてきて、wow のような基本的な単語も読めないなんて…。
最近の英語教育では
少しずつましになっているみたいだけどねぇ…。
もっともっと 音から覚える 教育をしていかないと、日本人の英語に未来はないです。
まとめ
今回は、wow は「ワオ」と読みますというお話と、ついでに whoa との違いも知っておきましょう というお話でした。
◆(嬉しくて・衝撃で・戸惑って)ビックリ! → 「ワオ(wow)」
◆ 待て待て。 → 「ウォウ(whoa)」
英語はつづりと読みが一致しないことが多いので、どんな単語でも、一度は発音チェックをすると安心です。
それでは、今回はここまでです!