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ネイティブの “Probably” を聞いてみましょう
こんにちは!
医学英語発音コーチのエイミです。
私の専門は医療英会話ですが、
今回はどんな英会話にでも出てくる
ネイティブの “Probably” の発音を解説します!
今日はなぜこのトピックなのか?ということなのですが、実はネイティブ同士の会話では、Probably は「プロバブリー」とはあまり発音されません。
では、英語話者は probably をどう発音するのでしょうか?
ここで今回のダイアログを聞いてみていただけたらと思います。
ER から、看護師のアビーが、ハリスさんという男性患者さんと会話をしている場面です。
ハリスさんは息子さんを乗せて車を運転中、別の車と激しくぶつかる交通事故に遭い、二人は同じ病院に救急搬送されてきました。
お父さんのハリスさんは比較的軽症でしたが、息子さんは脚を開放骨折する大怪我を負っており、二人は別々の部屋で治療を受けています。
アビーとハリスさんは、どんな会話をしているのでしょうか?
また、会話の中に Probably が出てくるのですが、どこに出てくるか、わかるでしょうか?
どうぞ!
◆ 【リスニングチャレンジ】「治療の同意書にサインをお願いします」
ヒント:
一番最後に、看護師のアビーが、
「息子さんはおそらく手術になります」
と言っています。
ここを英語でどのように言っているか、よーく聞いて、ぜひ考えてみられてください。
予想していただけたら、下で答え合わせをしましょう!
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◆ 答え
看護師アビー:ハリスさん。
Mr. Harris.
ハリスさん:なんだ。
Yes.
アビー:息子さんの治療のための同意書に、サインをお願いします。
I need you to sign this consent for medical treatment for your son.
ハリスさん:息子は今どこにいるんだ?
Where is he?
アビー:放射線科です。
Radiology.
ハリスさん:そこで何を?
What’s he doing there?
アビー:脚のレントゲン写真を撮らなくてはいけなかったので(そうしました)。息子さんはおそらく手術になります。
We had to get some x-rays of his leg. He’ll probably need surgery.
二人の会話は、このような内容となっていました。
そして、アビーの「息子さんはおそらく手術になります」は、
He’ll probably need surgery.
でした。
一単語でも聞き取れた皆さん、素晴らしいです!
ダイアログ全体を通して、聞き取るための音の学習をしていきましょう!
学習ポイントの解説
●「息子さんの治療のための同意書に、サインをお願いします。」
I need you to sign this consent for medical treatment for your son.
アィ ニー ジュウ ダ サィン ディス コンセンッ フォ メディカウ チュリーッメンッ フォ ヤ サン.
・「同意書」の発音は、consent。sent にストレスを置きます。コンセンッ。
(×コンセント)
●「息子は今どこにいるんだ?」
Where is he?
ウェr リズ イ?
・he のHが脱落し、「ヒー」ではなく「イー」と発音されています。
●「息子はそこで何を?」
What’s he doing there?
ワッツ ィ ドゥイン デァ?
・こちらも、he のHが脱落し、「ヒー」ではなく「イー」と発音されています。
●「脚のレントゲン写真を撮らなくてはいけなかったので(そうしました)。」
We had to get some x-rays of his leg.
ウィ アッ ドゥ ゲッ サム エクスレイズ オヴ イズ レグ.
・had のHが脱落し、「ハッド」ではなく「アッド」、his のHも脱落し、「ヒズ」ではなく「イズ」と発音されています。
●「息子さんはおそらく手術になります。」
He’ll probably need surgery.
ヒl pラリ ニーd サーヂュリ.
・今回のメインテーマ、probably のネイティブの発音は、
probably → proly → pラリ。
「プラ(ッ)リ」でした!
ネイティブは、probably を発音する際、真ん中の bab の発音をさぼることがあります。
probably は「プラ(ッ)リ」。
今回は主語の He’ll からひとまとめのように発音され、He’ll probably が、
ホウプラリ
のように聞こえていました。
He’ll probably need surgery.
ホウプラリ ニーッ サーヂュリ.
今回の内容をポッドキャストでも一緒に学習しましょう!
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今回のまとめ
日常会話でのネイティブの英語発音には、多くの音の簡略化があります。
理由は「その方が楽だから」です。
今回はその中で、“probably” において bab が脱落する という一例をご紹介しました。
● 「プロバブリー」だと思っているものが 「プラリ」と発音されると、最初はなかなか聞き取ることが出来ません。ですので、ドラマなどでのネイティブの英語を聞き取れるようになりたいなと思われている英語学習者さんは、ぜひ「プラリ」バージョンにも、耳を慣らしていきましょう。
He’ll probably need surgery.
は、「ホウプラリ ニーッ サーヂュリ.」と発音されていました!
予想していた音と実際に聞こえてきた音があまりにかけ離れていると、「私の耳がおかしいのかな…」と不安になってしまうこともありますが、実はほとんどの場合、皆さんの耳は正しいです。
実際にそう発音されているのです。
ですので、聞こえた音の方を正解と考え、「どうしてそう聞こえるのか?」を突っ込んで考えていくと、英語の発音の謎は解けることが多いです。
その積み重ねで、ネイティブの爆速の英語も、だんだんと聞き取れる量が増えていきます。