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【第56回】患者さんへ術後の回復過程説明を英語で 後編

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エイミ

こんにちは!

医学英語発音コーチのエイミです。

 

今日は、肝胆膵外科のアメリカ人の先生が膵頭十二指腸切除の術後リカバリーについてお話しされている動画 から英語フレーズをご紹介していくシリーズの後半です。

外来や入院で外国人の患者さんを受け持たれている先生には参考になる表現もあるかと思います。

発音と英語表現を一緒に学習していきましょう。

 

Dr.ゴリラ

ラジオは通常速度で15分34秒だよ。

大事なところだけ聞きたいあなたは2分50秒地点からどうぞ!

 

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入院期間について

今回ご紹介する動画のタイトルはこちらです。

The Whipple Procedure Explained: Dr. Emily Winslow

(エミリー・ウィンスロー医師によるウィップル手術の説明)

 

前回は、「ウィップル手術後の回復にはどのくらいかかりますか?」という質問に対し、エミリー先生がこんな感じで回答を始められたところを聞きました。

“回復” というのは、医師が考える回復と、患者さんが考える回復に差があることが時としてあります。今回は患者さんの観点からの “回復” について、できるだけわかりやすくお話ししてみますね。」

それではこの続き(動画 4:00 から)を聞いていきましょう!

 

【聞き取りチャレンジ】「入院期間は大体1週間で…」

The first thing is, the hospital stay is generally about a week for most patients who undergo a Whipple procedure, pancreaticoduodenectomy.

It can be ______ _______ ___ ____ ______, and ________ ___ ______ who have things come up after surgery with infection or that sort of thing.  

まず、ウィップル手術、膵頭十二指腸切除術を受けられた方の入院期間は、大体一週間です。________________、術後に感染症などの問題が起こると、______________

◆or that sort of thing   など、何かしらそういったもの

 

ということでここから、術後の入院期間についての説明になります。

ウィンスロー先生が何と言っているかわかりましたか?

一度でわからなくても大丈夫なので、何度か繰り返しトライして考えてみてくださいね。

考えていただいたら、答えをどうぞ!

 

 

 

 

◆ 答え 

The first thing is, the hospital stay is generally about a week for most patients who undergo a Whipple procedure, pancreaticoduodenectomy.

It can be somewhat shorter for some patients, and longer for others who have things come up after surgery with infection or that sort of thing.  

まず、ウィップル手術、膵頭十二指腸切除術を受けられた方の入院期間は、大体一週間です。やや短くすむ患者さんもおられますし、術後に感染症などの問題が起こると、一週間より長くなることもあります

◆or that sort of thing   など、何かしらそういったもの

 

ということで、「入院期間はもっと短くなることもあるし、長くなることもある」は、

It can be somewhat shorter for some patients, and longer for others who have things come up after surgery with infection or that sort of thing.  

でした!

somewhat  は「やや」「いくぶん」の意味で、a little の丁寧版のような感じです。

 

また、最初のフレーズは発音練習にとても良いです。

The first thing is, the hospital stay is… でしっかり山と谷を作って発音してみましょう。

 

強勢音で盛り上げ、非強勢音は小さく低くします。

The first thing is, the hospital stay is…

ファーst ン ィz, ザ スピドウ ステイ ィz…

良かったらラジオで私と一緒に発音練習してみてくださいね。

それでは続きです!

 

退院後の自宅療養の重要性について

「入院期間はもっと短くなることもあるし、長くなることもある」の続きです。

今回私からご紹介するのはこの部分が最後です。

一緒にもうひと頑張りしましょう!

 

【聞き取りチャレンジ】「入院期間より大事なのは…」

The recovery at home, however, is probably more important part of recovery for patients. And this is an important time when patients getting their strength and energy back, and making sure that they maintain their nutrition. 

ただ、入院期間より自宅療養期間の方が、患者さんの回復にとってはおそらくより重要です。自宅療養は、体力と気力を取り戻され、しっかりと栄養を摂るための重要な時です。

 

ということで、入院期間の次は、自宅療養についてです。

英語表現に注目してみましょう。

●自宅療養

 the recovery at home

● SがVするための重要な時だ

 This is an important time when SV.

● 体力と気力を取り戻す

 get one’s strength and energy back

 

ラジオでは、エミリー先生の発音を私がゆっくりめに繰り返し、少しずつ英語学習していきます。

大事なところだけ聞きたいあなたは2分50秒地点からどうぞ!

 

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今回のまとめ

今回は、ネイティブのお医者さんが「術後の回復にはどのくらいかかりますか?」という質問に答えられている動画から中盤の英語フレーズをご紹介しました。

The first thing is, the hospital stay is generally about a week for most patients who undergo a Whipple procedure, pancreaticoduodenectomy.

まず、ウィップル手術、膵頭十二指腸切除術を受けられた方の入院期間は、大体一週間です。

It can be somewhat shorter for some patients, and longer for others who have things come up after surgery with infection or that sort of thing.  

やや短くすむ患者さんもおられますし、術後に感染症などの問題が起こると、一週間より長くなることもあります。

The recovery at home, however, is probably more important part of recovery for patients. And this is an important time when patients getting their strength and energy back, and making sure that they maintain their nutrition. 

ただ、入院期間より自宅療養期間の方が、患者さんの回復にとってはおそらくより重要です。自宅療養は、体力と気力を取り戻され、しっかりと栄養を摂るための重要な時です。

 

今回、私の方からこちらの動画の英語表現をご紹介するのは一旦ここまでにしようと思います!

エミリー先生のウィップルに関するお話は前後にまだまだありますので、興味を持たれた先生はぜひ元動画を観てみられてください。(全部で6分弱の見やすい長さです。)

それではまた一緒に英語学習しましょう!

 

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エイミ
医療英会話の発音とリスニングの専門家。学会発表、座長の英語、診療英会話、英検、OETなどのオンラインレッスンを提供中。20代後半から英会話習得をスタートし、最初は「センキュー」以外一言も話せない英語音痴でした。日本人にとっての理解しやすさを追求した解説と「トレーニングは楽しく!」が信条。ERが大好き。University of Baguio, Associate in Hotel and Restaurant Management卒。TOEIC 935点。

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